水温低く苦戦、大原沖イサキ、アカイカリレー

土産は十分でしたが・・・


  1. 日時:2004年5月9日(日)
  2. 場所:大原沖
  3. 参加メンバー:鯛介
  4. 時間:午前5時00分〜午後12時00分頃
  5. 潮時:中潮


釣行記

●久しぶりの釣り
激務が続く4月から5月。連日、タクシー帰宅、早朝出社、GWの休日出勤を繰り返した仕事も、やや落ち着きを見せ5月8日、9日は普通に休める休日となった。嫁さんの「釣りに行ってきたら?」という優しい言葉もあり、8日の夕方に釣行決定。日曜日なので、あまり遠くは辛い、ということで釣りモノ選び。ここのところ好調な大原のアカイカに目を付ける。大原ならばいつもの臼井丸。しかもHPの出船予定を見るとイサキとのリレーとなっている。こんなおあつらえ向きなものはない、と早速電話で予約。どうやら満船らしい。

で、この日は午前0時頃に出発。2時前に港に到着。座席を確保に行くと、既に四隅は埋まっていたので、右舷ミヨシ2番を確保。そのまま車で集合時間の4時まで仮眠することに。

辺りがだいぶ騒がしくなってきて目覚めると4時少し前。車から出て船の方に目をやると、その先には何故かミツさんが。「席がな〜い」とのことで、宿に行って確認するらしい。私の方は着替えて荷物を船に積み込んで準備。

結局ミツさんはオオドモ、ミツさん友人が右舷胴の間に入って、満船の17名で、4時25分に出船。穏やかな海上を船は太東沖へ進んでいく。釣り場には4時55分に到着。竿入れの5時までに仕掛けや餌を準備して待機。そして5時になり「いいよ〜18m」の合図でイサキ釣りから開始となった。

今回のタックルはスラッシュシャクリ210に両軸リールにPE6号。サニービシFL60号に夢の天秤(イサキ、アジ用)を介してクッション1.5mm径30センチ。ハリス1.5号3ヒロ3本針の市販品でまずは様子見。餌は持参のイカ短を使用する。それに今回は、嫁さんが買った「探見丸」が大原デビュー。どう釣りに役立つかは分からないが、とりあえず使って見ることに。

●アジ
まずはマアジのアタリが活発に伝わってきた。20センチ前後のアジが中心だが、時折30センチ級の大アジが混じってくるから面白い。しかし、本命イサキのアタリは遠い。船長からも聞いていたが、沖合の水温が14度台とかなり低い。これではイサキの活性もかなり低いであろう。

●イサキ渋
おそらくイサキはアジより低いタナにいるはず、ということで、誘いをやや低めのタナからやってみることに。すると、一際強いアタリ。慎重に巻き上げると30センチ弱のイサキをゲット。ミヨシの常連Nさんも同型をゲット。このNさんの釣り方を見ていると、やはり低めのタナから探りを入れている。探見丸にも25m付近からの反応が出ている。
しかし、やがてはどのタナで釣ってもアジばかりとなり、たま〜にイサキが顔を出す程度。Nさんはウリンボの3点掛けをやって苦笑い。イサキの体色は白っぽいし、このサイズが出る時はやはり状況がよくないのだ。途中から、ウイリー仕掛けに替えてみるが、状況に変化を与えられなかった。

ミツさんの様子を見に行く。何故か竿が二本並んでいて、1本にはサビキ仕掛けが付いていた。「アジは60尾は釣ったよ」とのこと。ご近所へのお土産なのだそうだ。ただ、イサキはさっぱり、とのこと。

ということで、何とか2時間たった7時現在でイサキは7尾(うち2尾は20センチ以下なので自主リリース)。アジは多数。他、痩せたサバ。かなり狭い範囲に20隻くらいの僚船が固まっているのだが、どの船もアジばかりで苦戦しているようだ。

●大アジが
ここで、船長はやや深場に移動。「ここは大アジの場所だよ」とNさん。指示ダナは30m。コマセを振って待っているとギュギュンという強いアタリ。巻き上げに入ると、かなりの重量感で、船がウネリで持ち上がるとドラグが滑るほど。仕掛けを手に取ると、大アジが2尾と中アジ1尾のトリプル。残念ながら取り込みで大アジ1尾を落としたが、このアジは35センチ級とかなりの型。



●アカイカへ
この場所ではイサキは出なかったが、皆、この型のアジを何尾か追釣し、8時にアカイカ釣りに転向となった。
アカイカ場は、イサキ場のすぐ沖で航程5分ほど。この距離なので、リレー釣りが可能なのである。

アカイカの仕掛けはBGR-Gulf 8LBに電動丸600H。幹4号、ハリス2.5号、スッテは3号のマルイカ仕様。錘は80号。スッテは赤帽系を中心に配置。ここのところはイカのサイズも小さく、スッテも小さめがよいはず、と思ったからである。

追っかけアカイカかと思ったが、根回りに群れが居着いているようで、遠くは飯岡の船までやってきて30隻ほどの船団を作っている中に合流して、アカイカ釣りスタートなった。水深は30m前後、指示ダナは底から1〜2mである。
底まで落として、軽く誘い、2mほど底を切ったところで小さなアタリ。引きも弱く、やはりマルイカサイズの胴長15センチくらいのアカイカ。続けて仕掛けを落とす。流しの中で、群れに当たった時にアタリが出るようだが、角に触るだけ、というのも結構あり、なかなか取り込みに至らない。

●探見丸効果?
ボチボチと1パイづつの拾い釣り。ふと探見丸を見ると、25m付近の中層にモヤモヤという反応が見えた。水深は33m。もしやと思い、25m付近まで探って見ると、アタリが出て、1パイ追加。次は、23mからサミング落とし込んで見る。と、25mで、ズンというアタリ。やや型のよいアカイカをゲット。

この中層の群れもすぐに去ってしまい、その後は同じく拾い釣り。結構置き竿にも乗ってくるので、竿を置いている時間がだんだんと長くなってくる。Nさんがピンクの「レオタード」に良く乗せているのでこれに交換。良く乗るのは、一番下につけたアオリQピンクの2.5号で、こいつが釣果の半分くらいを稼いでくれている。

左舷ミヨシにいたNさん兄がやってきて、「左舷では、クリアタイプのスッテで入れ乗りの人がいるよ」とのこと。そこで、今日の朝、釣具店で購入した「エロチカセブン」を着けてみると、いきなりこれに乗ってきた。



この後も、同じ根淵ちのポイントを流し続け、大きな盛り上がりはないまま、終了の12時を迎えた。

<釣果>
イサキ 23〜30センチ 5尾(20センチ以下の2尾はリリース)
マアジ 15〜33センチ 40尾位(小型はリリース)
アカイカ 胴長 15〜20センチ 12ハイ



アジは良型も多く、クーラーはそれなりに賑やか。ただ、イカはいわゆる「大原サイズ」ではないのがちょっと物足りない。

帰港後は、宿で食事を頂いて、片づけが終わった船長としばし探見丸談義。今回のようなイカやイサキ釣りでは探見丸で釣果を向上させることは難しいかもしれないが、根魚釣りなどは、底の状態がよく分かるので、最適なタナに切り直すための情報がリアルタイムで得られ、釣果向上に繋がる、とのこと。

ただ、探見丸の性能は水深150mくらいが限界。とすると、大原の浅場の根魚釣りには威力を発揮しそうだ。また、同じ理屈でヒラメ釣りにも威力を発揮するだろう、とのことだ。

そんなんで、14時過ぎに大原を出発。自宅到着は16時半頃。その晩はアカイカ、イサキの刺身、アジのタタキで、久しぶりに新鮮な海の幸を堪能できた。

次に釣りに行けるのは、もしかしたら、8月になるかもしれない・・・くらい今後も仕事は激務が続きそうな予感。何とか時間を作って、海上でリフレッシュしたいものだ。


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