顔は見たけど・・・土肥沖マダイ

おにゅーのタックルでしたが・・・


  1. 日時:2004年4月4日(日)
  2. 場所:田子島〜土肥沖
  3. 参加メンバー:鯛介
  4. 時間:午前7時00分〜午後4時00分頃
  5. 潮時:中潮


釣行記

年度末の多忙な時期を過ぎ、久しぶりに家族旅行、ついでに釣り、という、よくやっていたパターンの旅行に行けるようになった。ちょうどマダイが良い時期ということもあり、嫁さんはマダイ釣り。私は深場釣りも考えたが、仕掛けを準備する時間もとれそうにないことから、同じくマダイ釣りにすることにした。そういえば、マダイ釣りは1年ぶりくらいではなかろうか。

予約は3日の土曜日がもき丸で嫁さんが乗船、日曜日がとび島丸(オヤジ船長)で私が乗船予定であったが、西の強風予報からもき丸が前日に出船中止を決定。急遽、嫁さんがとび島丸に電話して何とか予約完了。2連荘でとび島丸マダイ、ということになったのだ。

●前日は
で、土曜日は午前2時頃に東京を出発。もちろん雄鯛も夢うつつの中、車に乗せられ一路伊豆へ。船原峠のコンビニに着くと、結構風が吹いている。これは出船が遅れるかもなぁ、と思いつつ5時過ぎには港へ。

そして強風の中出船していく嫁さんを雄鯛と見送ってから、下田のせるじお邸で一休み。昼過ぎに再び土肥に向かう。結局強風で田子島には行けず、終日土肥沖での釣りになったそうだ。で、結果はボウズ。船中4枚の厳しい状況だったそうだ。

「明日、がんばってね」と健司船長からエールを受け取り、その日は下田で食事をしてからせるじお邸宿泊。私は4時半に起き出して、そそくさと土肥へ。天気も回復し、風は弱く海は凪ぎ。天候は曇りとマダイ釣りにはまずまずのコンディション。

●当日

5時40分に港に着いたのだが、既に氷庫前には車の姿はなく、いそいでクーラーに氷を詰めて船着き場へ。オヤジ船長の5号船は既に人が乗り込んで準備が進んでいる。「おはようございます、上甲です」と船長に挨拶すると、「あぁ、上甲さんは・・・左の前でやろうか」ということで左舷ミヨシに座席決定。乗船は左舷5名、右舷4名の9名。健司船長の8号船は仕立てで満船乗船である。

6時半に出船。ナギの海をいつものとおり、田子島沖へ。6時55分に釣り場に到着。僚船は8号船に第五大奉丸、豊栄丸など数隻が船団を作って、定刻の7時に開始となった。

今回は、私にとってはデビュータックルの剛樹のGteamマダイ。これにシマノ電動丸600Hの組み合わせ。ビシは80号で2mm経1mのクッションを介して、6号5ヒロ、3.5号3ヒロのスイベル連結仕掛けを使用した。針はマダイ8号(銀)を使用。

●浅場からスタート
指示ダナは20mとごく浅い。タナを取って手持ちで待つといういつものスタイル。潮は澄気味だが、何となく暗い感じで、ミヨシ方向に流れているようだ。風は北東から東。1流し目は不発で早めの流し替え。「潮が速いようです」と船長のアナウンスがある。海水に触れる感じから、水温は18度くらいであろうか。

が、この指示ダナ20〜30mラインを何度か流すも、僚船を含めて、竿が曲がる様子が見られない。上の潮に比べて、底の潮は行っていないようでもあり、ましてや昨日の西風の大シケの後。底荒れしている可能性も大きい。反応は出ているそうなので、ガンダマを打って早めに餌をタナに持っていったりもするが、効果無し。早々にハリスの先部分を3号に落とした。

●渋い
「深いところに行ってみます」と船長。船団を離れて指示ダナ60m。が、ここでもアタリは出ず「反応はあって、魚はいるんだけど、食い気がどこもないようです」と船長のボヤキがマイクを通して聞こえる。こういう日でも時合いは必ず1度はある。そのチャンスをモノに出来るかどうかが、今日の勝負のポイントであることを確信した。

8時半頃、ようやく竿先にアタリ。が、マダイのそれとは明らかに異なるもので、上げてみるとなんとヒメダイ。「銭洲に行かなくてもヒメダイが釣れるね」と船長に冷やかされ、クーラーへ。と、左舷ミヨシ2番の人にヒット。1kg級が取り込まれた。



投入の際、ついうっかり、ハリス分より1m糸を出してしまったら、なんとビシが着底。狙うタナもかなり低め。あるときなどは根掛かりしてしまったほどである。やはり今日はかなり厳しいコンディションだ。

●田子島に見切り
田子島の協定時間は12時までだが、この場所に見切りを付けた船長は11時過ぎに進路を北に取り10分ほど走って宇久須港の湾口部に移動。タナ20mにて再開始となった。田子島から転戦しての第一投というのはアタリが良いことが多いので慎重にやる。

が、同じくここもアタリなし。「今日は魚が賢くて、針の着いた餌を食わないようです」と船長。針をプロマダイ(オキアミカラー)9号に変更。餌も小さめのオキアミ2尾付けとして、針のチモトや針先を隠す作戦を試してみることにした。

●時合いが・・・
11時半頃の指示ダナ60m、オキアミの頭がスパッと囓られる。隣の人も同様。これはマダイが喰い始める気配を表していることが多いので、そろそろその「今日のワンチャンス」かもしれないと思った次投。コマセを振ってタナに持っていって、その後の落とし込みでアタリ。が、その後の引き込みもないことから餌を盗られたと思って電動巻きを開始すると、弱々しい引きが伝わってきた。針先には20センチ級ながらもマダイ。



針を飲んでいたが、ハリス切ってバケツに泳がせてみると元気に泳いでいることから、今回はリリース。狙いはこのサイズではないのだ。

●痛恨
やはり時合いであろうと、特に集中して攻めると、今度も同じタイミングでアタリ。ズンズンと引き込んだあとは、テンションが掛からなくなった。そのまま巻き上げると確かに魚の重量感が伝わってきたので、竿先をあおってアワセ。と同時に魚が走り出し、緩めに設定したドラグが5〜6m滑るのを竿を水平にして耐える。走りが止まって巻き上げ。10mほどぼちぼちと巻き上げ、「確かに喰った」と周りに告げると隣の人がタモを準備しに行ってくれた。ここで、2度目の引き込み。同じように竿を弾力とドラグでかわしていると、5mほど走ったところで「ブ、ブツッ」という感触が伝わってきて、竿先から重量感が消えた。スッポヌケの痛恨のバラシ・・・。

感触からはマダイであれば3kgくらいであろう。何とか喰わせることが出来ても、ヤリトリで失敗しては・・・。初めてのタックルであったということもあろうが、ドラグも十分だったし、アワセもくれてやったし、それでもバレるのであれば仕方がない。ここのところはマダイの喰いも浅く、このようなケースが多いようだ。

●後半は厳しく

この後はアタリも遠のき、風も北東の冷たい強風が吹き、雨が落ちてきた。ちょうど天候の変わり際、潮の変わり際に喰ったのだ。

船長はだんだんと船を北に進め、小下田沖までやってきた。小下田より土肥寄りに入ると風の影響をモロに受けるので、今日探れるポイントはここまで。冷たい雨と風に、ピリ辛さきイカを噛みながら(身体を内部から暖めているのだ)耐えるが、だんだんと気力が削がれていく。

結局、この後も状況が好転することはなく、16時まで粘った後に終了となった。

<釣果>
マダイ 0.3kg(推定) 1尾
ヒメダイ 25センチ 1尾

港への帰路はビュービューに吹いている北東風に逆らう道。15mは吹いていたのではなかろうか。さらに港に着くと雨が本格的に降ってきた。嫁さんと一緒にささっと車に荷物を積み込んで、ささっと港を後にした。

ちなみに、この日はこの後、湯ケ島温泉に1泊。翌日は夫婦で会社は休みを取っていたのでゆっくり帰宅したのでした。

ちょうど条件悪く、この週末は苦戦だったが、週明けからはぼちぼちと良型マダイが上がっていた。のっこみ第一陣は逃してしまうかもしれないが、何とか第二陣には突っ込んで、今年は久しぶりの記録更新と行きたいものだ。


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