まずまずの釣果、白浜沖ヤリイカ

小さいんです


  1. 日時:2003年3月13日(土)
  2. 場所:白浜沖
  3. 参加メンバー:鯛介、新ちゃん
  4. 時間:午前7時00分〜午後1時30分頃(実釣)
  5. 潮時:中潮


釣行記

●やはりイカ
ここのところ、深場の根魚釣りばかりだったが、例年、この時期は房総に回遊してくるヤリイカを狙っての釣行が多くなる。ただ、今年はヤリイカの回遊が例年より遅く、南房のヤリイカもやっと3月になって釣れ盛ってきた。

ということで、新ちゃんからのお誘いもあり、南房は白浜沖のヤリイカ〜オニカサゴのリレーに行くことになった。実はこの2名の組み合わせでは、ヤリイカ釣りに何度か釣行しているが、一度も良い思いをするどころか、毎回貧果に泣いているのだ。さて、今回はどうであろうか。

今回お世話になるのは、乙浜港の光艶丸。新ちゃんの知人の紹介で、船は小さいが、船長も良い人で乗船人数も少なく、お勧めの宿なのだそうだ。

この日も前日の出船確認の段階で5人の予約だそうだ。予報は凪ぎで晴れ。コンディションは問題ない。

●満船
6時出船とのことで。2時半に新ちゃんのうちに迎えに行った。アクアラインを経由して乙浜へは約2時間。実は他の2名の乗船者は新ちゃんの知り合いということ。しばし雑談をしていると船長が現れた。結局、20時過ぎに予約が入って今日は8名乗船とのこと。我々はミヨシ側に入ることにした。私が左舷ミヨシ、新ちゃんが2番目。新ちゃんの知り合い2名は右舷ミヨシから2名となった。僚船も満船の様子はヤリイカ好調の最近の状況を表していた。

5時半頃に、他4名が到着。準備の終わった6時頃に出船。凪ぎではあるが、はるか北東沖の発達した低気圧からのウネリが入っている中、トロトロと40分かかって船団に合流。しばし反応を探った後に、水深150m前後の場所で開始となった。



今回のタックルはヤリイカスラッシュ240にシーボーグ300、PE4号。中錘は8号のアオリイカ用の錘を使用。まずはハリス3号、幹糸5号の7本角、ヤマシタのカラフル角市販仕掛けでやってみることにした。錘は120号である。今回は久しぶりのイカ釣りだったせいか、投入器や角掛けマットを忘れてしまい、一式を新ちゃんから借りての釣りである。

●サバ
さっそく錘を投げるが、80mを過ぎる辺りで仕掛けの沈降速度が遅くなり、やがて止まった。サバに捕まってしまったようだ。仕掛けを回収すると、痩せたサバが2尾。後半のオニカサゴ釣りの餌用に確保しておく。底に着いた新ちゃんの竿にもアタリはないようだ。

再投入ではサバを振り切って何とか着底。誘い上げて行くと、イカのアタリ。グングンと力強く引くそれは、スルメの一荷であった。新ちゃんには小型ながらヤリイカ。周りでもポツリポツリとイカは釣れているようだが、今ひとつぱっとしない。

●乗り活発
周りもあまり釣れている気配なく、船長は船を小移動させる。この移動は正解で、その後は、中小型中心ながら空振りなしでヤリイカが釣れてくる。だいたい、底上20mくらいからイカが角に触る気配が出てくるので落とし込みで乗せてみると2点、3点掛けを達成。

特に今日はピンクと若草色の角によく乗ってくる。おそらく底潮は濁っているか暗いのだろう。乗りはまずまず良いのだが、イカが小さく、中には胴長10センチくらいの小型のイカまでいる。なので、竿先に出るアタリも小さければ、巻き上げ最中の引きも弱く、釣趣は今ひとつ、と言った感じだ。不思議と新ちゃんの竿には良型のオスが掛かってくる確率が高いようだが・・・。



●中だるみ
スルメも交えて、9時過ぎには20パイを突破したであろうか。珍しいところでは、丸々太ったマアジが掛かってきたが、サバの邪魔もほとんど無くなって。この9時過ぎからは、潮が速くなってくる。オマツリもしばしば。イカの大きさの割りに巻き上げが重く、振り落とされるイカもかなりの数にのぼるるなか、ポツポツと小さいヤリイカを追加していく。



●オニカサゴへ
イカの乗りも落ち着いて来てしまったようだ、ということで、10時半にオニカサゴに転向。岸よりに走って11時に再開始。水深100m前後と浅い。

今回のオニカサゴタックルは、竿にARセイバー202、電動丸3000XH(PE6号300m)。片天秤に錘は120号に天秤と道糸の間にフラッシュカプセルを入れる。仕掛けはハリス6号全長2mの3本針。ムツ針20号を結び、チモトには夜光玉やらビーズやらを装着。更に各種タコベイトを付けるといういつものオーソドックスな仕掛け。餌は持参のサバ短を付ける。

●潮流れず
錘が着底しても、道糸はまっすぐたったまま。潮は流れていないようだし、かなりの澄潮である。
しばらくすると、右舷ミヨシでまずまうのオニ。その後ミヨシ2番でもリリースサイズの本命。新ちゃんにも小型のオニ(リリース)が掛かった。全体にアタリが少なく、船長はこまめに船を流し替えるが、どこも状況は同じ。私は根掛かりするだけで、まともなアタリもない。澄潮なので、イイダコ餌なども試してみるが、アタリはない。



そして、だんだんと外道のアタリも船中なくなっていき、盛り上がりのないまま、「諦めましょう」という船長の合図で13時半頃に終了となった。

<釣果>
ヤリイカ 中小型中心 26パイ
スルメイカ 中型中心 5ハイ
マアジ 30センチ 1尾



イカが小さいので数の割りには、クーラーの重量感は今ひとつ。そして、後半のオニカサゴの不完全燃焼。小さいイカが今頃釣れているというのはロングランの証、ということで、これから春にかけて、この南房総や勝浦沖、犬吠沖あたりで引き続きヤリイカを追いかけることになるだろう。


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