やっぱり渋い、片貝沖アコウ

まぁ、こんなもんですかね


  1. 日時:2004年3月7日(日)
  2. 場所:片貝沖
  3. 参加メンバー:鯛介、林先生
  4. 時間:午前7時00分〜午後12時30分頃(実釣)
  5. 潮時:大潮


釣行記

●また深場
今回も深場、である。思えば、今年になってから釣りは深場しか行っていないのでは、と思って釣行記録を見ると、オニ、オニ、キンメ、アコウとなっている。これで5連続深場の釣り、になるわけだ。

今回は、林先生が片貝は正一丸に行くというので、それにご一緒する、ということで始まったが、途中で球磨吾郎さんの仲間であるkinmeこと仁田さん達も同日に正一丸に行くことになった。深場のベテランさんの参戦でいろいろと教えてもらえそうだ。

深場釣りは事前の準備が肝要である。今回も仕掛けを8組用意する必要があり、月曜日から夜ナベをして、少しづつ仕掛けを作っていく。治具に巻くのも、深海結びもだいぶ早くなった。また、ちょうどオークションで漁師さんから深場の仕掛けを購入することが出来たので、時間的には少し楽だったのだが。

前日の土曜日、出船確認完了後、治具に巻いた仕掛けに餌をつけていく。7組に餌を付け、1組は予備。それも23時頃に完了し、しばし仮眠。そして我が家を1時半過ぎに出発し、林先生を迎えにいく。2時半に行く予定だったが、2時過ぎには到着。2人分の荷物でレガシーのトランクはほとんどフル搭載状態で片貝港に向かった。

●満船
3時半過ぎに港に到着。やはり片貝は近い。さっそく席を確保に行くと、既に竿やキーパーが7〜8本取り付けられている。何とかミヨシ寄りの胴の間に隙間を見つけるが、2名分のスペースには足りない。仕方ないので、荷物だけ積み込んで車中でしばらく休憩。

4時になると、船長が来て有年に灯りがついたので、船に。うまく座席位置は調整出来て、林さんがミヨシ3番、私が4番になった。竿をキーパーにくくりつけている最中に船はモヤイを解いて出船。キャビンに入って横になって釣り場到着を待つ。海は凪、この船は揺れが少なくてキャビンで過ごすのは割と快適である。

80分ほど走って船はスローダウン。キャビンから出て最終準備。やはり海は凪だが、ややウネリが残っているようだ。仕掛けをつないで錘をセット。そして、みんなの準備が終わった頃合いに船長から「どうぞ!」という気合いの入った投入合図が出た。

今回のタックルは竿はDeepImpactIIに、CX-15(PE15号1500m)、錘は500号。連結サルカンを介して仕掛けを接続。仕掛けは幹30号1.5m間隔、ハリス18号1mの15本針が自作仕掛けのスペック。他に市販のキンメ用のもの(幹26号、ハリス14号、針ムツ19号、枝間1.5m程度)などを使用した。餌はイカ短、1cm×10センチ程度。

●まずは浅場
今日はトモからの投入。そして私の番。錘を落とし、パラパラと仕掛けが落ちていき、治具を上げて投入完了の合図を出すことが出来一安心。1投目は緊張する。仕掛けが落ちている間にクーラーから飲み物を取ってこようとすると、船長が隣の人にもう着底しているよ、と注意。ほどなく私の仕掛けも糸フケが出た。水深約220mダチと浅いところからのスタートのようだ。

適度の糸を出せる潮の条件。ところどころでアタリが出ている。私にもアタリが到来。糸を出し続ける。林さんにもアタリ。そして船長の合図で巻き上げる。特に林さんの竿には良いアタリが出ていたので期待したが残念ながらこれは全員サメ。林さんはサメの8点掛けに苦笑い。

●サバ?
2投目は、450mダチ。他の人や林さんにはアタリが出たが、私の竿先は動かず。特に林さんの竿はアタリの後の引き込みも大きい。巻き上げの合図で一斉に巻き上げるが、上層にサバが回ったらしく大オマツリ。トモ3番からミヨシ寄りは全員巻き上げを止めて、対処しながら仕掛けを回収するも、仕掛けはぐちゃぐちゃ。サバとスルメを1尾づつキープ。そして最後に20kg級のアウラボウズが海面に現れタモ取りされる。掛かっている針を見ると、これは林さんの仕掛け。「食べられるんですか?」と林さん。船長「これは何にしても食えるから持って帰りな」。



●アタリなし
3投目、4投目と空振り。糸は大きく船下に入っていく潮の流れなので、ペラに巻かれないか心配だったが、不思議と誰もこれにはやられない。糸はボチボチ出ていく感じだが、底の潮は流れていないようだ。きっとこういう日は一瞬の時合い、1投か2投分しかまともなアタリが出ないのだろう。じっくりやるしかない。

●アコウ!(実はメヌケ)

5投目、船長からのアドバイスが頻繁に出るようになる。「糸出して」「あんまり(糸を)張らないで」。そうしているうちに竿先にアタリ。そのままドラグを緩めてズルズルと糸を出すようにする。林さんにもアタリが出たようだ。巻き上げの最中にも竿先が生体反応を伝えてくる。そして仕掛けを回収。下から2つの針にアコウ2尾。1kg級と0.5kg級を型は物足りないが、今日の状況からすると上出来である。林さんも同級を2尾。不思議と他の人はキンメが1〜2尾上がったのみ。



●今度はキンメ
さぁ、時合いと、気合いを入れて6投目。着底してしばらくしてアタリが到来。「どんどん伸ばして」と船長。他の人にもアタリが来ている。断続的にアタリが出て、ほどなく巻き上げ開始。上の方まで引き込みが続いたことから「サメか?」とも心配したが、周りではどんどんキンメが取り込まれて始めた。仕掛けを回収すると15本針仕掛けの1本おきくらいにキンメが5尾掛かっていた。型も0.5〜0.8kgとまずまずである。同じ流しでkinmeさんはキンメを多点掛けし、一番下にはアコウ。さすがである。この時点で時間はまだ11時過ぎ。

●トラブル
7投目は投入時に治具を海に落とすというトラブル。引っ張り上げて投入を継続するも、針を7〜8本入れたところで、治具から仕掛けが出て行かなくなる。仕方ないのでそのまま絡まったままに仕掛けを投入する。

「あと1回やるよ」と船長。7回分の餌付き仕掛けしか用意して来なかったので、アタリを待っている間に、予備仕掛けに餌付け。結局この流しはアタリが出ず、他の人にキンメがポツポツ出た程度。トモでは3kgくらいのアコウが上がった。

●エクストラステージ
8投目も無事投入。実はこの仕掛けはクーラーの中で途中までほどけてしまっていたもので、その分を切り離した10本針仕掛け。治具への巻き方が弱かったようだが、仕掛けの保存方法にも問題があったようだ。結局この流しでは金魚サイズのキンメ1尾のみが上がっただけでこの日の釣りは終了となった。

沖上がりは13時頃。片づけて後はキャビン横に。エンジンの熱のせいか、座面がポカポカしており心地よい。気が付くと14時半頃にで、入港するところであった。

<釣果>
アコウ 2尾(0.5、0.9kg) ← 実はメヌケだったそうな
キンメ 6尾(0.3〜0.7kg)

帰港してから、お弁当をもらって船長と反省会。仕立て船の方はだいぶ成績は良かったとのこと。船長によれば、今日はみんな糸を張りすぎていたそうだ。サメが喰うような時には糸を張ったら喰わない、とのこと。そういえば、朝の大オマツリの後は思い切って糸を伸ばせなかった、と反省。

そしてまたも「アボラボウズ」の話になったのだが、銚子あたりの回転寿司で「ギンダラ」という名前で出しているそうで、人気のネタ。浜値もアコウより高いそうで、漁師さんの飯のタネなのだそうだ。
まだまだ奥が深く、修行が足りない深場釣り。その修行はまだまだ続く・・・。


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