前半活発、石花海オニカサゴ

まずまずでした


  1. 日時:2004年1月10日(土)
  2. 場所:石花海
  3. 参加メンバー:鯛介、トシさん、ミツさん、西さん、磯さん、北木さん、キンタさん、国下さん
  4. 時間:午前7時00分〜午後1時00分頃(実釣)
  5. 潮時:中潮


釣行記

●新年会
毎年恒例の某関係者による新年会。今年も例年通り1月初旬に企画されることになった。あいにく、年末年始は超多忙。休日出勤もあり得ることから、当初は欠席を表明していたが、普段の行いの良さ?のせいか、1月初旬の休日出勤は回避。めでたく新年会釣行に参加出来ることになった。

今回の幹事はトシさん。毎回、前年の新年会でスソを引いた人の役目になるのだ。いつもであれば、オニカサゴをメインターゲットに、ヤリイカやカワハギ、アオリイカにリレーし、朝から夕方までめいっぱい釣りをするのだが、今回は幹事の強い意向で、オニカサゴ1本での釣りとなった。もちろん、船宿は土肥・とび島丸である。

当日は5時集合ということで、仮眠のあと、2時に自宅を出発。途中、1号線から136号に降りるところで道路工事をしており、136号に降りられず焦ったが、カーナビのおかげで何とか復帰。だるまや、コンビニを経由して、4時半頃に土肥港に到着した。既に数台の見覚えのある車が止まっており、幹事のトシさんが降りてきたので挨拶をかわすやいなや、「西さんの携帯って知ってる?」と聞いてくる。「いや、西さんは携帯もってないですよ」思えばこのやりとりが、来年の幹事が誰になるかを暗示していたのかもしれない。

●寒い
予報は北東のち西の風ややつよく、晴れ。風は微風であるが寒い。そういえば、船原峠を越えるときには凍結防止剤を撒いている車がいたっけ。車中で仮眠を取っていた人も起きだしてきて挨拶して雑談をしているうちに船長の車が到着。いつものようにクーラーに氷を詰めて船着き場に向かう。この時点で姿を現していないのは西さんのみ。今日は我々グループのみ8名での出船のようで、1名の欠席でも痛い、とトシさん。

岸壁で準備を始めていると、やっと西さん登場。離れた場所で仮眠していたそうな。全員揃ったので座席決め。私は左舷トモを希望したが、国下さんとじゃんけんに負けてトモ2番に。更に、実は左舷トモには漁も兼ねて助手が竿を出す、とのことなので、私は結局右舷トモ2番が席となった。

座席は右舷ミヨシから、磯さん、西さん、ミツさん、上甲、トシさん。左舷ミヨシから北木さん、キンタさん、国下さん、助手、となった。出船前には、船長も交えて新年の挨拶と簡単なミーティング。今日はオニ狙いに集中していくことや、海が良さそうなので、沖目のポイントを開拓するむねを申し合わせて、皆キャビンのベッドに入って釣り場到着を待った。

到着は7時を回るかも、ということであったが、6時45分に「熊野灘」で起床。カッパを着て表に出るとやはり海は凪ぎ。釣り座について仕掛けのセッティングなどをして、開始の合図を待つ。石廊崎の真横あたりまで来ているようなので、石花海でも沖目の方の場所になるのであろう。



そして、船がスローダウンし、ポイントを探る。しばらくして「やって、150m」の合図で仕掛けを投入し開始となった。

今回のオニカサゴタックルは、竿にARセイバー202、電動丸3000XH(PE6号300m)。片天秤に錘は200号に天秤と道糸の間にフラッシュカプセルを入れる。仕掛けは幹8号、ハリス6号mp全長2mの3本針。ムツ針20号を結び、チモトには夜光玉やらビーズやらを装着。更にオレンジやピンク、夜光色の各種タコベイトを付けるというオーソドックスな仕掛け。餌は船宿からノルェーサバの切り身が支給される。持参の餌はサバ短、アナゴ、カツオのハラモ、イイダコを準備した。

●好調!
錘が底に着くことに「潮が速いなぁ」と船長。糸の角度からはさほど潮の速さは感じないのだが。この1流し目、いきなりトシさんにヒット。だがどうも様子がおかしい。オニカサゴ釣りなのに、何故かポンピングをしている。どうもリールがうまく巻き上がらないようだ。「ダメだよ、ポンピングなんかしちゃぁ」と船長に怒られながら何とか巻き上げると、船中1尾目の本命の姿が。が、助手がタモを差し出そうとしたまさにそのとき、オニの口からゆっくりとタコベイトの付いた針が離れていく光景が、スローモーションのように展開された。残念ながらバラしである。結構良い型だったのに・・・。結局これは、ドラグの締め忘れという初歩的なミスだったようだ。

続いて私の竿先にアタリ。今ひとつ、明確なアタリが拾えなかったが、一応「喰ったよ」と船長に伝えてリーリング。無事0.8kg級の本命をゲット。真ん中の針、ピンクのタコベイトに喰ってきた。鋭い引きが伝わってこなかったのが潮速いせいであろう。とりあえずボウズ脱出で安堵する。

●一荷連続
「上甲さん、入れないで待ってて」とアナウンスがあったが、「また根に来た。入れて良いよ」ということで再投入。しばらく誘っているとまたもアタリ。今度はアワセを入れて獲物の針掛かりを確認したあとに、錘を底に置いて追い食いを待つ。そしてリーリング。先ほどのより重量感があり、無事一荷達成。ただし、1尾はとび島丸規定サイズ27センチに見たずリリースとなった。

次の流しでも一荷で1尾追加(ただし、このときも1尾はリリースサイズ)。ミヨシの磯さんも一荷。ほぼみんなに均等にアタリが出ているようで、好調である。

●トシさんハマり
そんな中、トシさんは苦戦。最初のバラしが響いたであろうか?弱り目に祟り目で、トシさんは根掛かりの際に道糸高切れで、リールに残された道糸が150mほどという事態にも陥った。こんな状況のトシさんがこの時点では今回のスソ候補であった。

アタリが遠かったミツさんにも41センチの良型。西さんにも同級があがる。キタキさんはトリプルを達成した、と船長のアナウンス。出遅れていたトシさんもやっとボウズ脱出。ゆっくりとした誘いが効果的なようで、このままいくと、今日はどんな釣果になるのだろう、とウハウハ状態であった。



ところが、9時頃に潮たるむとアタリが遠くなる。やはりそう良い状態の時間が続くことはないようだ。盛んにマイクでしゃべっていた船長の口数も少なくなっていった。

●メダイも
そんな中、竿先を引っ張り込むようなアタリ。ギュギューンと引いて、その後食い上げ。明らかに本命ではないし、オマツリしたかもしれない。ということでキーパーにかけて巻き上げ。「どうやらマツったみたい」と構えていたが上げてみると、これが1.6kgのメダイ。このメダイはヌルが船に付くことを嫌って船長の指示でタモからそのままクーラーへ。



●渋る

この後は何度も流し替えるが、釣れても小リリースサイズの小型多く、また、ポイントに入ってもみんなにアタリが出ることはなく、1人、2人にアタる単発型。そんな中、磯さんがジンタアジの餌でまずまずのオニをゲット。そんな餌でも釣れるんだな。



●やはりサバか?
今日持参の餌で、サバ短以外は、イイダコとカツオのハラモ。澄潮気味なのでイイダコもいいかな、と思ったが、これには喰わず。カツオのハラモにも反応はなかった。ピンクと蛍光色のタコベイトに反応がよくオレンジは今ひとつ。フラッシュライトをはずしたり、小さめのライトに替えてみたりと、いろいろ試してみるが、アタリは出ない。

そんな中、微かなアタリで上げてみると小型の本命(リリース)。11時半頃には久しぶりにアタリが出て、0.6kg級を1尾追加。これでキープサイズは4尾。スソラインは2尾のようなので、この喰いの状態からすると、何とかスソ(来年の新年会の幹事)は免れそうだ。

●アラ?
12時過ぎ、またも引っ張り込まれるようなアタリ。竿が立たずドラグがズルズル滑る。最初の突っ込みをかわすと少しずつ巻き上がってきた。が、10m上げたところの突っ込みでふっと軽くなる。上げてみると、一番上の針のハリス切れ。チモトに歯があたったような切れ方だ。助手は「きっとアラ」と言うが、先日の神子元の時も同様のアタリが2回。サメのような気がするのだが、正体はなんだったのだろうか?

だんだんと西風が強くなってきて、海もざわついてきたが、釣りに影響するほどではない。ということで船長は後半は、石花海の沖合の未開拓ゾーンを中心に攻めたが、残念ながらこれが裏目。出れば大型、を期待したが、喰いは悪くほとんど本命は上がらず。結局13時の定刻に終了となった。

<釣果>
オニカサゴ 0.5〜0.8kg 4尾
(0.3kg級のリリース3尾)
メダイ 1.6kg 1尾



帰りも道中1時間ほど。港に着くと、結構海が悪くなっていることに気が付く。この新年会はシケ、ナギを交互に繰り返していることから、来年はシケかも。

港でオニカサゴの処理。棘を切って、大きめの2つはバケツとブクで活かしてお持ち帰り。のこり2尾は氷締めにした。

船から上がって、船長も交えて検量と反省会。「後半はハマりました」と船長。ナギに恵まれないので、なかなか行けない沖合の場所に期待したが、裏目に出てしまったとのこと。

その後は、いつもの宿「西野屋」に移動して、温泉につかってのんびり。夜は23時頃まで部屋で宴会。いつのまにか意識を失っていて、トシさんに起こされたところで散会。朝も温泉に浸かってから土肥を後にした。

来年の新年会の幹事は西さん、ということになりました。よろしくお願いします。


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