本命型見ず、石廊崎沖アカムツ

小さいのばっか・・・


  1. 日時:2003年11月1日(土)
  2. 場所:石廊崎沖
  3. 参加メンバー:鯛介、せるじおさん
  4. 時間:午前6時15分〜午後12時30分頃
  5. 潮時:中潮


釣行記

●せっかくの連休が・・・
1月の連休、あいにく中日の2日に休日出勤が予定されており、南伊豆や外房への釣りと温泉、などというわけには行かなくなった。連休中は船も込むし、家で大人しくしてようかと思っていたが、「せるじおさんが連休中に龍宝丸からアカムツに行くらしいから一緒に行ってくれば?」と嫁さん。せるじおさんに確認すると1日の土曜日を考えているとのこと。ちょうどタイミングがあうので、このよく出来た嫁さんの心遣いに感謝しつつ、釣行を決めた。

アカムツ狙いかと思ったが、10月末の週の龍宝丸のHPによれば、オニ狙いやアラ、銀ムツ狙い、という日が多くなっている。これについて、せるじおさんが船長に確認すると、2日は朝のうちは銀ムツ狙いで、その後アカムツとのこと。ただ、アカムツで出た日も釣果は今ひとつで既にアカムツは終盤戦のようだ。

●雨
当日は12時半過ぎに東京を出発。東海岸周りで、途中、真鶴のマリンターミナルで冷凍のシコイワシを3パック(@350円)などを買い込んで、4時頃に手石港に到着。集合は5時なので、しばし車中で仮眠。雨音がやや強く車を叩くのが気になるが、5時頃になるとだいぶ雨も止んで来た。

ほどなくせるじおさんが現れご挨拶。船長の軽トラックも現れて本日の釣り座を確認。我々2名は左舷のミヨシから2つ。今日は右舷4名、左舷3名の7名乗船。私はミヨシ側を譲って頂き、ありがたく頂戴する。一通り準備が整ったところで出船。雨は相変わらずポツリポツリと降っているのでキャビンに入って釣り場到着を待つ。

40分ほど走ったところでエンジン音が変わったので外に出て釣り座に。あたりはもう完全に明るくなっている。雨は降っているが、海は凪。沖からウネリが少しある程度である。仕掛けはアカムツと同じでよい、ということなので、4本針の仕掛けを取り出して装着。下2本に持参のサバ短、上にイワシを着けて投入を待つ。

しばらく反応を探って、船長の合図で開始となった。今回のタックルは銭洲スペシャルIIにCX-4HP(PE8号800m)。よりとりパーツを介して、幹12号、ハリス10号80センチ4本針、枝間1.5m。針はムツ20号を使用。錘は200号。

●小さい・・・
水深計が100mを表示したあたりで着底。糸ふけをとって再度底をとると竿先にガツッというアタリ。しかしアタリは続かず、竿を取って見ても重量感はないので、再度底をとって、次のアタリを待つ。するとまたガツガツというアタリの後、竿先が静かになる。小さい魚が付いたと判断し、巻上げ開始。途中、わずかな生体反応が竿先に伝わってくる。仕掛けを回収すると、上から2番目に20センチ級と小さなムツが針掛かりしていた。

潮回りのあと、2投目。今度も着底後にすぐにアタリ。巻き上げると、最初のアタリの大きさからすると、物足りない引き。今度は同じく20センチ級のムツの一荷。ムツが小さいなぁと思ってふとみるとせるじおさんは40センチ級の良型をゲット。右舷でも同型が見えている。次の投入ではゴマサバが食ってきてしまったが、これは餌用にキープ。

●幸先悪し
気を取り直して次の流し、同じくアタリは出たが、これは23センチのトゴットメバル。再投入して、しばらく底を取り直したりしていると、落とし込んだ直後に強いアタリ。置き竿で巻き上げに入ると、竿先が大きく引っ張り込まれ、思わず竿を手に持つ。ギュンギュンと引くその様子から、これはメダイかもと推測。低速で巻上げを続ける。と、途中で急に竿先が軽くなる。すわ、また高切れか、と速度を上げて巻き上げると何とか錘くらいの重量は戻った。オマツリしたようだ。仕掛けを回収しようとすると、道糸が右舷トモ方向に走る。かなりグチャグチャに仕掛けが絡んだので、幹糸だけ助けるべく仕掛けは切断。右舷トモの人の仕掛けにはヒシダイが付いていたが、私の仕掛けの一番下針はハリス切れ。オマツリ相手の仕掛けは錘が飛んでいたようで、そのせいで船の対角線にオマツリし、高速で巻き上げられてしまったので、ハリス切れ、となったようだ。



その日の最初のアタリがこのようなことでケチが付く日はたいてい成績もよくならないもので、この後はアタリも遠のき、一時は雨も土砂降りとなる。7時20分に船長はアカムツ場に向けて移動をアナウンスした。

●2枚潮
40分ほど走って、石廊崎の西沖のアカムツ場へ。移動の間に釣れたサバを身餌にさばいておいた。錘を250号に付替え、仕掛けの上にフラッシュカプセルを付ける。再開始の合図で投入。今度は水深計で260mで着底。糸は落下の間右舷トモ方向に流れていたが、錘が底に付くとこちら側に戻ってくる。典型的な2枚潮だ。

船中しばらくアタリがなかったが、トモの方でサメが上がったようだ。ほどなく右舷ミヨシの名人が1.5kg級のまずまずのアカムツをゲット。アカムツは終わりなのかな、と思ったが、そうでもないようだ。

そして私にも良いアタリ。が、これは30mほど巻き上げたところでバラし。ハリス切れである。果たしてサメだったか、本命だったか・・・。

●潮止まる

この後はサメが時折船中上がる程度で、次第に道糸がまっすぐに降りていくようになり、魚のアタリが遠くなった。「潮が止まっっちゃったなぁ」と船長。雨はすっかり上がって晴れ間も出てきた。潮回りの感じからは、ミヨシ側が潮先になっているようで、チャンスな日でもある。何とか本命の顔をみたいが。。。



●最後もサメ
あっという間に12時過ぎ。これで終わりと思われる流し。12時頃になって、投入の際に道糸が斜めに入るようになり、少し潮の流れが出てきたことが分かる。最後の勝負である。ふと背後を見ると右舷ミヨシの名人が船中2尾目のアカムツを手にしていた。すると、私の竿先にも久しぶりのアタリ。しかもグングンと力強い。これは本命かサメだろう。右舷で本命が上がっていることから本命の確率も高そうだ。もう時間もないので、手持ちで巻き上げ開始。重いタックルを抱えてやっと巻き上がって仕掛けを回収。海中には残念ながら灰色の長い影。やはりサメ。。。サメをリリースしたところで本日は終了となった。

<釣果>
ムツ 20〜23センチ 3尾
トゴットメバル 24センチ 1尾

帰りは釣り座で爆睡。気が付くと港であった。船長宅に寄って昼食。その際にせるじおさんが名人を質問攻めにする。どうやら、秘密は餌、とのこと。イワシ餌を特殊な付け方で針に装着するのだ。まぁ、これが全てではないと思うが(竿もだいぶ長い)、かなり参考になった。

今シーズンはもうアカムツは終盤(例年よりも早い)で、今後はムツ、オニ、アラ、キンメなどが
狙いモノになるという。アラなんていうのは非常に魅力的である。伊豆の根魚修行はこの船宿と船長だな・・・。


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