初ゲット!石廊崎沖アカムツ

人生初の獲物は嬉しいものです


  1. 日時:2003年10月11日(土)
  2. 場所:石廊崎沖
  3. 参加メンバー:鯛介、せるじおさん
  4. 時間:午前6時30分〜午後12時30分頃
  5. 潮時:大潮


釣行記

●リベンジ
10月の連休は、いつものせるじおさんの別荘に逗留して釣り、ということになった。嫁さんは久しぶりのマダイ釣り、私は最近せるじおさんとともにハマりつつある根魚釣り、特に最近、せるじおさんが開拓した、手石港の龍宝丸からのアカムツ釣りに行く事になった。アカムツは前回、もき丸から出船したが、潮具合悪く敢無くボウズ。そのリベンジでもある。

前日の金曜日は早めに仕事を切り上げ、例のごとく、子供を風呂に入れてパジャマを着せ、21時半頃にせるじおさんの別荘に向けて出発。首都高の渋滞も大したことなく、1時半頃には到着。3人で布団に入り、私は3時半に起床。別室で寝ていたせるじおさんを起こして4時に手石に向けて出発した。

●喧噪を横目に
4時40分に港に到着。横根でワラサが釣れているので、港に止まっている車も多い。船にはまだ誰もおらず、荷物を下ろして船長の到着を待つ。が、5時を回っても船長が現れない。結構北東風が強く、もしかしたら出船中止か?でも、昨日の夕方にせるじおさんが船宿に電話し、風裏だから問題ないということだったようだし。痺れを切らしてせるじおさんが船長宅に電話すると、女将さんが出て、もうすぐ船長は着くし、出船可能とのこと。ほどなく常連さんを乗せた船長の軽トラックが現れた。

この船宿は釣り座は船長指定。我々は両ドモを指定され、私が左舷、せるじおさんが右舷に陣取った。だいぶ遅れてもう1名がやってきて、都合4名が4隅に座って、定刻から15分遅れの5時45分頃に出船となった。

●シケ?
沖に出るとやはり北東風が強いが、追い波のためか、さほど船は揺れずに中速で進んでいく。石廊崎を通り越し、港から45分ほど走ったところで「支度して」のアナウンス。やはりちょうど風裏になるのか、やや波はあるものの、釣りに影響するほどではない。そして皆の準備が整った頃に、「はい、やって」の合図で開始となった。

今回のタックルは、銭洲スペシャルIIにCX-4にPE8号800m。ハリス10号80センチ、幹糸12号、枝間150センチの4本針の胴着き仕掛け。針はムツ16〜20号を使用。錘は250号。餌はこの船宿は全て持参。新鮮なサバが手に入らなかったので、冷凍のノルェーサバと、生のサンマ、スルメイカ、ヒイカなどを持参した。

船べりに針を並べて投入。餌はサバとサンマに、イカを抱き合わせるというのがセオリーとのこと。するすると糸が出て水深約270mで着底。「錘がトーン、トーンと底を叩くくらいで」と船長のアドバイス。底モノ狙いの、これまたセオリーである。



道糸はいったんトモ側に流れたあと、船下に戻ってくる。潮流はゆるいようだ。最初の流しは不発だったが、しばらくすると、クンクンという弱弱しいアタリ。アカムツのアタリは明確で引きも強いと聞いていたので、これは外道と判断。上げてみると、一番下の針に餌の長さとほとんど変わらないくらいのチビノドグロ(ユメカサゴ)が食っていた。丁寧にリリース。

●本命上がる
「右前で食ったみたいだよ」とせるじおさん。見に行くと、竿先がグングン引っ張られているのが見える。ほどなく仕掛けが回収され、1kg超級のアカムツがタモ取りされた。本命はいるぞ、と気合が入る。

●サメ
その後、今度は良いアタリが出たが、重量感なく上がってきたのはチビキンメ。ゾロゾロと着いて来れば嬉しいが、今日は単なる餌取り扱いである。でも、しっかりとクーラーにキープ。


ふと振り返ると、せるじおさんがゆっくりと電動巻き上げを開始している。「これは本命かも」、しかし上がってきたのは邪魔者のサメ。途中の引きの感じはサメとアカムツはよく似ているそうだ。



その後、私にもサメ。途中までは本命か、と思ったが、竿先の引っ張り方の鋭さなどから「これはサメ?」と思っていたら案の定、であった。

●良型
9時前、同じくせるじおさんが低速巻き上げ開始。そして少し間をおいて私の竿にもやや強いアタリ。せるじおさんの方がどうやらモノは良さそうな感じ。私はキーパーに掛けて中速巻き上げ。せるじおさんは手持ち。そばでタモの構えて待つ。せるじおさんの仕掛けが上がる。赤い影がゆらゆらと上がってくる。本命だ。無事タモに収まったのは1.5kg級。実に羨ましい。



●私にも
私の竿の方はというと、これもモノは良さそうな感じである。そのままキーパーに掛けて巻き上げ継続。仕掛けが上がって上から回収する。同じく白い影がユラユラと上がってきて、それはだんだんと赤みを帯びてくる。「赤い!赤いぞ」と思わず叫びながら、せるじおさんの差し出すタモに収まったのは、1kg級、42センチの本命である。いや、釣れた。嬉しいものである。



●連続バラシ
9時20分、再び良いアタリ。一応、追い喰いなどを狙い少し糸を送ったあとに巻き上げ開始。引きは強いが、サメの引きとは明らかに違う。上の方に上がるに従って、引きの感じも弱くなってくる。こいつは本命だ、よしよし。ヨリトリパーツが見えてきたが、道糸が右舷側へ走る。せるじおさんとオマツリだ。糸を伸ばしてもらって仕掛けを回収。が、残念ながら仕掛けには魚の姿はなかった。途中でバレてしまったようだ。

更にその後、先ほどのバラしの時よりも大きなアタリと引き。今度こそ、と慎重に巻き上げ開始。巻き上げ途中の引きも本命の様子。が、何故か残り100mのところで竿先のテンションが消える。錘の重さも感じられない。どんどん巻き上げの速度が上がっていき、結局、切れた道糸が回収された。高切れバラシである。途中にフグでもいたのであろうか?道糸は巻き直したばかりなので、傷などはないはずだが・・・。同じ流しでせるじおさんはあと20mのところでサメに持って行かれてバラし。右舷ミヨシでは本命があがった。結局この9時から10時くらいまでが潮変わり際の時合いであった。

餌はいろいろ試してみたが、やはり船長の言うとおり、サバとイカの抱き合わせが一番良いようだ。餌の大きさについても指導が入り、あまり横幅が大きいモノは×。せいぜい2cm。せるじおさんがイワシ餌も使っていたが、頭を残してかじられることが多かった。ヒイカには全く喰わなかった。



タナとりも、「錘が底をとーん、とーん」という状態が理想だというが、結構これが微妙。、あまりに底を打つ頻度が多いと、今度は仕掛けや餌が動かない、ということになる。このへんが根魚釣りの釣果のポイントなのかもしれない。

この後は、潮の向きも変わり、流れも止まってしまった。そうなるとやはり魚は食わない。11時頃にノドグロの中型を上げたが、本命のアタリはない。12時頃にボウズだった左舷ミヨシの方が良型の本命を上げたが、後が続かず、12時30分に終了となっった。

<釣果>
アカムツ 1尾(42センチ)
キンメダイ 1尾 20センチ
ユメカサゴ 25センチ1尾


   
帰りは向かい風のため、やや時間がかかって1時半過ぎに帰港。嫁さんが子供を連れて迎えに来ていて、今回は宿には寄らずに港を後にした。

釣ったアカムツは、翌日の嫁さんの釣果(カツオ4kg級7本)と一緒にせるじお邸で料理。しゃぶしゃぶと湯引きの刺身はやはり絶品。カツオも脂のりのりで3人ともかなりの酒量で幸せなときを過ごせた。雄鯛も、アカムツの肝を一人で平らげ、嫁さんを「私の分は〜?」と悲しませた。

アカムツはでっかいマコを持っており、もしかしたら、この釣りのシーズンも終盤かな、と思わせた。
西風のシーズンまでにもう1度くらい行きましょう、とせるじおさんと約束し、翌日下田を後にした。


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