良型イサキ連発、江見沖ウイリー

イサキはでかい


  1. 日時:2003年9月27日(土)
  2. 場所:江見沖
  3. 参加メンバー:鯛介、球磨吾郎さん、他3名
  4. 時間:午前6時00分〜午前11時40分頃
  5. 潮時:大潮


釣行記

●豪華○本立て
今回は球磨吾郎さんにお誘いで、江見は八幡丸からイサキ中心のウイリー五目、アジ泳がせでヒラメ、ハタ、その後は沖でアカムツ狙いという豪華な釣りに出かけることになった。朝一番はサビキで小アジ釣り。ウイリーでは、ジャンボイサキを中心にハナダイやカイワリ、イナダ等が釣れ、ウイリーに飽きたら小アジ餌でヒラメ、ハタ狙い。後半2時間ほどは沖に出てアカムツ狙いという算段だ。もちろんつりマガジンの取材を兼ねてのことだ。

ところが、ここのところは近場のイサキが好調。船長曰く、いろいろとやらないで、ウイリーに集中した方がよい、とのこと。それにアカムツ場までは往復で2時間ほどかかり、タイムロスになるとのこと。とはいうもの、その日の状況でどうなるか分からないので一応、全部の仕掛けとタックルを準備し備えておいた。

当日は球磨吾郎さんとそのお仲間の方に2時頃に迎えに来て頂き、江見に向けて出発。館山道君津IC、房総スカイライン、鴨川有料道路を経て、途中、コンビニと釣具屋でオキアミを購入し2時間半ほどで江見へ。以外と近いものだ。駐車場は割と人で賑わっていて「おぉ、今日はいっぱい車がいるなあ」と球磨吾郎さん。やはりイサキ好調のせいであろうか。

荷物を下ろし、カッパを着込んで船へ。今回初乗船の八幡丸は、外房のによくある、職漁兼用の小さめの船。船長もお年を召した方である。球磨吾郎さんに左舷ミヨシを指定されて荷物を積み込む。船縁が薄くてキーパーの装着がやりづらく、竿穴もない船だが何とか準備を終えてコンビニ食で食事。今回は5名での仕立て。左舷が3名、右舷が2名。船長がオキアミを買ってきていない人に、パックのオキアミを持ってきた。オキアミの方が大きいイサキが喰うそうだ。

そうこうしているうちに、5時半になり、モヤイを解いて出船。凪ぎの海をごくゆっくりと沖へ。途中僚船も追いついてきて併走してポイントを目指す。5時50分に到着。協定開始時間の6時までは待機。僚船は10隻ほど。コマセを詰めて、先針にオキアミを装着して時間を待つ。そして、6時に指示ダナ45〜30mで開始となった。

今回のタックルはスラッシュシャクリに両軸リール。形状記憶型天秤にビシは房総方面統一のサニービシFLサイズ60号。大型イサキ、ウイリーシャクリであることを意識してクッションは2.0mm50センチ。ハリスは2号2ヒロの4本針の市販仕掛けとした。先針はオキアミ用に空針にする。



●まずはアジ
ブルブルというイサキとは異なるアタリで最初は良型のマアジ。周りでは小サバが針数分喰って仕掛けがダメになる人も。私の仕掛けにもこのサバ。あまり上まで誘うと餌食になってしまうようで、なるべく下目のタナを攻めるようにする。

●良型イサキ
40m付近でアタリ。その引きから、今度は本命の様子。27〜28センチのイサキが、下から2番目のウイリーに喰っていた。これを皮切りに、その後はポツポツとイサキが釣れ上がる。時折竿先を引っ張り込むアタリで35センチオーバーも顔を出す。イサキが喰ってくるのはほとんど先針。私は途中から手返し重視でオールウイリーの仕掛けにチェンジしたが、同じく先針に喰ってくる。30センチオーバーもこのウイリーに喰ってくる。良型にウイリーが効くときあることは勝浦のイサキで実証済みだ。タナはいつの間にか45mが当たりダナになった。コマセを振って、このタナに合わせると喰ってくる。

どうやら上の潮が速い2枚潮のため、再投入ではトモ側にビシが大きく流れるが、人数少ないので、オマツリは少なくて済んでいる。船長は船を引っ張りながら、ポイントに留まるという流し方をしてるようだ。そのため、とんでもなく道糸が斜めに入るときがあるのだが、この時は、タナボケ防止で3mほど糸を出してやるとアタリが出た。潮はやや濁り気味でイサキには良さそうな水色であった。

●邪魔者
それでも入れ食い、という状況にはならず、ソーダやサバがかなり邪魔をする。イサキは大きいし、ウイリー用にコマセを絞っているので、どうしても1尾ずつの釣りになってしまう。アジも結構交じるが、そういうときは上にはサバ、ソーダが必ずいる。タナに仕掛けが下りない時間帯もあり、この痩せたソーダや鯖の3点掛けで仕掛けを消耗、交換などのタイムロスもあり思ったほど数が伸びない。

●空針仕掛けも
8時過ぎには食いも落ち、皆、置き竿にする時間帯が長くなってきた。私もシャクリに疲れたし、喰い渋りということでハリス1.5号の3本針の自作仕掛けに、空針にオキアミと餌獲り対策のイカ短をつける。置き竿にして、水分補給をしていると、竿先が引き込まれる。同じく45mのタナで良型が喰ってきた。しかし、餌獲りも多いようで、オキアミ餌はあっという間に裸にされてしまう。どうやら正体は釣れ上がってきたウスバハギのようだ。



周りでもアタリが復活し、イサキが上がり始めた。私の竿にも強信があったが、ハリス切れ。やはり1.5号でのシャクリ釣りは厳しいと見て、これを機に2号のウイリー仕掛けに。先針の緑のウイリーによく食ってきた。

●小移動

9時頃にはイサキのアタリがなくなり、ソーダばかりになると船団が散り始める。我が船も岸よりのポイントに移動。今度は指示ダナ30m。移動直後はアタリなかったが、数分後にやっと良型のマアジがあがった。トモでは身餌の仕掛けでワニゴチも上がる。まさに五目釣り。

「カイワリとハナダイの写真が欲しい」と球磨吾郎さん。ならば、とビシを一旦底に落として、下から3〜8mの間を集中的に誘う。指示だな30mに対して水深は35mほど。実はほとんど底がタナだったようだ。

●アカムツは・・・
アタリが続かずここで小移動。直後、球磨吾郎さんたちはカイワリが一荷であがった。同時に私に手の平大ながらもハナダイ。ここで撮影会で、本日の撮影ノルマ達成。なので、船長にアカムツ釣りへの転向を打診するも、「潮悪く、アカムツは苦戦している」とのことで、このままウイリー五目を続けることになった。



トモでは再度ワニゴチ。これを見た球磨吾郎さんも身餌仕掛けを下ろす。するとすぐに大きなアタリが出てヤリトリ開始。が、残念ながら取り込み時にバラシ。引きの感じからしておそらくカンパチだったのでは、とのこと。



●最後もイサキ
10時半時過ぎに再度定置網周りへ。朝、船団を形成していた僚船が数隻いて、様子を見るとイサキがポツポツ上がっているようだ。当船も合流して釣りを再開するもアタリなし。「おかしいなぁ、周りは釣れているのに」と球磨吾郎さん。が、しばらくすると、私の置き竿にアタリが出てイサキ。同じくウイリーに喰ってきた。今日は先針ばかり喰ってくし、コマセを振って、ポーズを取った2秒後くらいにアタる、というパターンのようだ。

その後はポツポツと同じパターンで当たり、4、5尾の良型イサキを追加。11時半になると、アタリがなくなり、「今日はもうダメみたいだから、上がりましょう」という船長の提案を受け入れて11時40分に少し早めの沖上がりとなった。

<釣果>
イサキ 25〜38センチ 20尾(30センチ以上主体)
マアジ 30センチ級 6尾
ウスバアハギ 30センチ 1尾
ハナダイ 20センチ 1尾
サバ、ソーダ、ムロアジは多数



下船後は船宿で一休み&反省会。今日は船が多くて、どうしても割り当てが減ってしまったようだ。また、船長によれば、今後はヒラマサやカンパチの回遊が期待されるので、10月中に一度泳がせ釣りにおいで、とのことだった。イサキも脂が乗っていて、これを喰うと夏のイサキは食えないよ、とのこと。確かに、冬にイサキほど脂はないが、初夏のイサキに比べれば格段に身は旨かった。

イサキは大原と勝浦ばかりに通っていたが、この時期の江見のジャンボイサキというのも非常に魅力的。年間の釣行スケジュールに毎年組み込みたいと思う。


釣行記集へ