本命見ず、石廊崎沖キンメ・アカムツ



土産は・・・


  1. 日時:2003年9月7日(日)
  2. 場所:石廊崎沖
  3. 参加メンバー:鯛介、せるじおさん
  4. 時間:午前5時20分〜午後12時00分頃(実釣)
  5. 潮時:若潮


釣行記

毎年恒例の遅めの夏休み。今年も9月2週目から1週間のお休みを頂き、釣りを絡めて旅行を、ということになった。特に今年は8月は冷夏で夏らしくなかったが、9月になってからは残暑というよりは夏本番のような暑さが続き、これならば、雄大の海水浴デビューも可能と、まずはいきつけの南伊豆のもき丸での釣りとせるじおさんの別荘泊にしてみた。

●1日目は嫁さんがマダイ釣り
出発は6日土曜日の早朝1時過ぎ。すいすいと伊豆東ルートをとおり、4時半過ぎに港に到着。本日はまずは嫁さんがマダイ狙いで乗船。私は船宿でお留守番である。この日は5名乗船。もき丸の女将さんも乗船して、5時半に出船。船を見送ったのち、雄大と船宿に戻ってしばらくお休み。

9時過ぎに起きて、雄大と軽く朝食を済ませたのちに弓ヶ浜の海水浴場へ。30度を超える真夏の気温と日差しの中で波打ち際で海遊び。水遊びが大好きな雄大ははしゃぎ回っていた。12時頃まで浜で遊んだ後に、船着き場へ行き船をお出迎え。嫁さんからは「朝イチでキロ級のタイ釣った」とメールが入っていた。
12時半頃に船が帰ってきた。何と嫁さん以外は皆タイはボウズ。イサキとサバが少々だったようだ。そしてそのサバは明日の私の釣りの餌にと3尾ほどキープされている。新鮮なサバの身餌ほど食いがよいので、これは嬉しい獲物である。

昼食を船宿で済ませたあと、温泉を使わせてもらって、せるじお邸へ。後かたづけのあと、しばし仮眠&休憩をしてその晩は下田の中華料理店でお食事。21時には就寝し、翌日の釣りに備える。

7日の釣りは石廊崎キンメ&アカムツのリレー釣り。4時集合ということなので3時前に起床、3時20分には全員で出発。船には予定通り4時に到着。ほどなく船長がやってきた。今日は私とせるじおさん2名のみの予約ということで実質仕立て状態である。私が右舷の前、せるじおさんが後ろに席を確保した。

●石廊崎沖へ
嫁さんと女将さんに見送られて4時半に出船。船は凪の海を石廊崎沖へと進む。キンメの仕掛けは船長が用意してくれたので、それにイカ短を付ける作業をこの間にやっておく。仕掛けは15本針で5組用意してあったので、合計75本の針への餌付けである。

45分ほど走ってポイントへ到着。魚探を見ると水深は350m程度。反応を探っている間にタックルをセット。仕掛けも予習したとおりにセットする。船長にキンメ釣りは初めてだと告げると、投入の仕方を教えてくれた。これも予習通りの内容。さっそく錘を付けて、投入の合図が出た。

今回のタックルは、ディープクルーザー255にコマンドX4HPにPE8号800m。ともに今回新調したものである。錘は350号。仕掛けは前述のとおり15本針の仕掛けが治具に巻かれているものを船長に作ってもらった。

●初の治具
ミヨシ側の私から投入。錘をそっと海に落として、そしてパラパラと針が出ていく。全部投入が終わってからリールのドラグを緩めるという教科書通りの投入。船長からも「そう、うまいうまい」と言ってもらえた。やってみるとそんなに難しくないものなのだ。せるじおさんもおっかなびっくりであったが無事投入を完了。そのまま錘の着底を待つ。



リールのカウンターが370mを過ぎたところで糸フケが出た。ドラグを締めて底を取るが、やはり底は取りづらい。「1ノットの流れがあるから。時々底を取り直して」と船長。いわゆる普通の根魚釣りのスタイルでまずはやってみる。

1流し目は不発で仕掛けを上げの合図が出る。2流し目は駆け上がりのもやもやっとした反応目がけて投入。だが、この流しも餌を盗られただけ。せるじおさんが何匹かカラスザメを上げていたので、餌取りの正体はコイツであろう。

●反応なし
そして三度反応を探す。僚船はなく、潮具合もよくないらしい。上の潮は流れていても、下の潮が流れていないそうで、ほとんど錘も流されていかない。この状況ではキンメの反応も出ないようで、数十分反応を探したが、結局仕掛けを投入できるような反応は見つからず、7時頃にアカムツに転向することになった。



●アカムツへ
アカムツの釣り場は同じく石廊崎沖。岸よりに船を進めている間に、仕掛けとタックルを交換。もき丸特製のお弁当で朝食を済ませる。40分ほど走って、石廊崎の灯台よりも西よりの場所に到着。水深は250m前後。この場所で再開始となった。昨日と同様、強い日差しが照りつけて、なかなか暑い日になった。

アカムツタックルは、銭洲スペシャルIIにコマンドX4HPにPE8号800m。胴付き4本針に錘200号。ハリス10号50センチ、幹糸12号1.2m間隔とした。餌は船宿支給は冷凍のサバ短冊だが、昨日釣った鯖を切り身にしてやってみた。



●ノドグロのお土産
スルスルと錘は落下し250mで着底。ここもあまり潮が流れていないようだ。とりあえず、マメに底を取り直し、時折上に誘ってやるという釣法でやってみる。と、プルプルという弱々しいアタリ。少し巻いてみても強く引きはない。何か雑魚が掛かったかな、と仕掛けを回収すると、定番外道のノドグロ(ユメカサゴ)。



この後も、時折下の方の針にこのノドグロが喰ってくる。特に誘い上げて、竿先をホールドした際によく喰ってくる。小さい奴も喰ってくるので、これはリリースし、土産サイズのみキープした。

●メダイも
で、アカムツであるが、そう簡単にアタリが出るような魚ではないのは承知の上。「何とか顔をみたいね」と船長。と、何やら強いアタリと断続的な引き。明らかにノドグロとは異なる様に「本命かも」と期待が高まる。仕掛けを回収すると海面には白い影。おっ!と思ったが、魚体はグレー。残念ながら小型のメダイであった。元気だったのでこいつはリリース。

その後も、この石廊崎沖で粘るも釣れるのはノドグロか、中層のサバ。セルジオさんには小型のサメも掛かってきた。1尾釣れれば御の字の魚であるので、最後まで気を抜かずにがんばるのが大事である。ここで、オニ狙いも兼ねて、錘から更に1本針を出して、合計5本針にしてみた。

●最後は・・・
暑い中がんばったが、本命の顔を見ないまま12時を迎えた。「そろそろ諦めようか」と船長。カサゴの土産は十分だし、仕方ないかと合意。最後に誘いを入れて巻き上げにかかる。と同じく弱々しいアタリが出たが、いつもよりもかなりの重量感。今度は何だろうと、釣り座を片づけつつ仕掛けが上がってくるのを待つ。仕掛けを手繰ると確かにかなりの重量感。そして、水中には赤い魚体。「今度こそ本命か?」と船長も思わず叫んだが、上がってきたのはウケクチメバル。そして、一番下の針にバレーボール大にふくらんだミズフグが掛かっていた。どうりで重いわけである。



ということで、今回は両本命魚とも顔を見ないまま、終了となった。

<釣果>
ノドグロカサゴ 20〜30センチ 8尾
ウケクチメバル 28センチ 1尾
他、メダイ、サバ、ミズフグ、等



40分ほどかけて帰港。海で遊んで足を砂だらけにした雄大と嫁さんが出迎えてくれた。宿に戻ってしばし船長と歓談。石廊崎のキンメは日によっては、仕掛けが降りないほどの反応が出るときもあるとのこと。アカムツもこれに懲りずにまた来てくれということだった。そろそろ南伊豆のワラサも開幕するだろうし、ワラサフィーバーが終わった頃のアカムツシーズン終盤の時期にもう一度挑戦したいと思っている。


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