釣果まずまず、利島沖メダイ、イサキ

久しぶりの遠征です


  1. 日時:2003年7月4日(土)
  2. 場所:利島沖
  3. 参加メンバー:鯛介、せるじおさん、球磨吾郎さん、直美さん
  4. 時間:午前6時20分〜午後12時30分頃(実釣)
  5. 潮時:中潮


釣行記

●蛍
毎年恒例になりつつある、せるじおさん別荘での蛍鑑賞&バーベキュー企画の季節になった。昨年は残念ながら開催出来なかったが、今年は1ヶ月前から準備。球磨吾郎さんに直美さん、同僚の出井、それに我が親子3人にせるじおさんという面子の予定で、7月4日にもき丸で釣りをして、その獲物でバーベキューをしながら蛍鑑賞、という目論見。

残念ながら、直前に出井が体調不良で不参加となった。6月から、関西方面への断続的長期出張の仕事が始まったが、何とか前日の7月3日は早めに帰京。帰宅してから準備を開始して、1時頃に東京を出発した。ここのところはずっと雨模様であったが、運良くこの週末は晴れ間が見える予報。蛍鑑賞に雨は大敵なのだ。

4時半頃に港に到着。既に球磨吾郎さん、直美さんは到着していて、車中で仮眠中。今日は7名ということで右舷に我々4名(嫁さんは船宿で待機)分の釣り座を確保。ぼちぼち準備しながら船長の到着を待つ。
集合の5時少し前に船長到着。せるじおさんもやってきて釣り座割り。私は右舷ミヨシ、せるじおさんが2番、3番が直美さんでトモに球磨吾郎さんが入り、状況次第で大物仕掛けを下ろすそうだ。女将さんの珈琲が配られたところでモヤイが解かれ、嫁さんと女将さんの見送りで出船。

●ウネリ残る
前日は宵のうちまでは南西の強風が吹いていたが、明け方には止み、海は凪。ただし、その風の影響のウネリが大きく沖から入り込んできている。ウネリは進行方向横からなので、航行中は苦にならず、キャビンに入って仮眠。6時20分頃に利島沖に到着。僚船数隻が見える。波長の大きいウネリはあるが海上は凪である。

釣り座について、最終準備。餌は冷凍スルメと、サバの切り身が用意されており、まずはスルメから長めのゲソを2本使った餌にしてみる。そして、みんなの準備が整ったところで「どうぞ、100mでやってください」の合図で開始となった。この日は終始100〜110mの指示ダナであった。

タックルはUglyStick12LBに電動丸3000XH。サニービシビッグ100号、クッションは3mm径1m。ヒラマサ針13号にハリスは8号3ヒロとした。115mまで落として、コマセを振ってタナへ。そして置き竿で待つ。その間にイカをさばいて餌作り。きっとサバが邪魔になるから大きめの餌に作っておく。

●サバの歓迎
竿先にチョンチョンという小さいアタリが出る。一応手持ちで待ってみると、しばらくしてググンと竿先が戻らなくなった。リールを巻いて見るも重量感はさほどないので、キーパーにかけて電動巻き。やはりこれはサバ。ただ。40センチを超える大サバである。これくらいのサイズなら旨いかなと一応イケスに泳がせておく。周りでもサバが上がったが、そんな中、左舷胴の間では良型のムツが上がり球磨吾郎さんにカメラに収まっていた。

●本命
サバには餌は盗られなかったので、そのままゲソ餌で続行。同じくツンツンというアタリの後にググン。う〜ん、またサバかなぁと電動巻き上げ。でも、途中の突っ込みの感じはサバではないか?と、半信半疑でそのまま高速巻き上げ(でも、ドラグは少し緩め)。「そりゃメダイだよ、上甲さん」と声が掛かる。ハリスを手繰ると確かにその先にはメダイ。慌ててセルジオさんがタモを構えてくれて無事1.6kgの本命をゲット。

しばらく後、オマツリしながらも2kg級を追加。今日はまずまずかなぁ、と思ったがその後はサバの猛攻。おまけに2枚潮で、オマツリも多発する。サバ避けに大きめのイカの切り身や鯖の切り身を付けてみるが、今度は本命の喰いも悪くなってきた。



そんな中、左舷トモの常連さんはよく釣っている。確かにトモの方が潮下のようだ。ずっと撮影を続けていた球磨吾郎さんも慎重なやりとりで3kg級をゲット。直美さんも小振りながらもスレで本命をゲット。アタリの少なかったセルジオさんも小振りながらもメダイを手にした。今日は小振りが多くて珍しいと船長。コンディションはあまり良くないようだ。

●バラシ
私にも久しぶりにアタリ。ググーンと下に突っ込むその引きはメダイ。少し型がいいかな、と思ったが、途中で左舷とオマツリ。ハリスにまで手が掛かったが、無情にも上がってきたのは空針。実はこのとき、左舷で2本、右舷で私の1本の竿にメダイがかかり、結局上がったのは1本だけだったようだ。



●やはり小さい
9時40分頃、置き竿にして球磨吾郎さん談笑していると、竿先にアタリ。餌はサバとイカの抱き合わせ。結構引きは良い。「これはちょっといいかも」「おし、写真撮るからバラすなよ」と球磨吾郎さん。途中、何回かドラグを滑らせたが、ハリスを手繰ると海面には先ほどと同じくらいの型のメダイ。
「嘘つき〜」と球磨吾郎さんに冷やかされながらも無事タモ取り完了。後検量2.2kgで本日の釣果では最大級であった。

●イサキへ
「イサキ行きたくなったら言ってね」と船長。早くモロコを狙いたい球磨吾郎さんは「行こう行こう」。メダイの顔は皆見たし、ということで10時頃にイサキ釣りに転向となった。船は島周りへゆっくりと船首を進めた。その間にもき丸特製のお弁当で腹ごしらえ。メダイ釣りは結構忙しかったので、ゆっくり飲み物を飲んだり喰ったりする時間がなかったのだ。

10時半頃、タナ25mで再開始。イサキ釣りのタックルは、ヒラメ釣りに使っているBGRGulf
に電動丸600H。ビシはメダイ釣りの時と同じで、クッションは2mm経50センチ。ハリスは3号4.5m3本針の市販品とした。先針だけ空針の仕掛けで、空針にはオキアミを装餌した。

●渋い
このタナ25mはではイサキのアタリなし。僚船も1隻いたが、やはりダメな様子。前日の南西風の影響であろうか。「何故か喰わないね」と船長。しばらく粘るも、何のアタリもないので、船は大きく移動。なんと「80mでやってください」とイサキにしては超深場のポイントで開始となった。

こんな深いところにいるのかなぁ、と半信半疑でコマセ振って待つとなんとアタリが出る。「お、喰ったみたいだね」と船長。深いので電動で慎重に巻き上げると先針に良型イサキ。次投はしっかり追い食いさせるべくゆっくりとリーリング。すると3本針にイサキ、沖メバル、ロウソクチビキが1尾ずつかかってきた。いわゆるこの「ニンジン」にお目にかかるのは久しぶりである。

そして、更に次投では良型イサキのダブル。イサキは掛かれば30センチ超の大型。このペースが続けば、と思ったが、それは甘かった。この次からは沖メバルの猛攻。最初のアタリこそ強くでるが、メバルが3点掛けになってしまうと仕掛けが撚れてしまい、仕掛けの消耗が激しくなる。



●時合いは短い
「最初の2〜3投が時合いだったね」と球磨吾郎さん。やはり喰いは渋いので、すぐに群れが散ってしまったのだろう。それでもメバルに混じって、忘れたころに船中のどこかでイサキが上がる。が、圧倒的にメバルが多い。このメバルは息子の雄大が煮付け大好きなので大事にキープ。クーラーはだいぶオレンジ色に染まった。

12時にはアタリ止まる。たまにメバルがアタる程度になった。「この流しで上がりましょう」と船長のアナウンスがあり12時半に終了となった。

<釣果>
メダイ 1.6〜2.3kg 3尾
イサキ 25〜33センチ 7尾
沖メバル 20〜25センチ 10尾程度
他、ローソクチビキ、大サバ

帰りは凪の海を滑るように13時半に帰港。女将さんと嫁さん、雄大に出迎えられる。雄大は砂浜で砂遊びをしていたようだ。クーラーを開けてみせると魚をつついて見せて皆を笑わせる。お前が船に乗って竿を振るようになるのはいつだろう。

片づけた後は、もき丸の露天風呂で汗を流して、買い出し。夜の蛍鑑賞は、そのピークは過ぎてしまったようだが、数匹の蛍が出てきてくれて当初の目標も達成。今年もなかなか楽しい初夏の伊豆の旅であった。


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