潮流れず苦戦、金谷沖アオリイカ

まずまずの型でした


  1. 日時:2003年6月7日(土)
  2. 場所:金谷沖
  3. 参加メンバー:鯛介
  4. 時間:午前5時00分〜午後12時00分頃(実釣)
  5. 潮時:小潮


釣行記

ここしばらくはアオリイカを釣っていない。昨年の秋の数釣りのシーズンはどこの地域も今ひとつ。今年の冬〜春も、行きつけである湘南や勝浦ではやはり不調。今シーズンはアオリイカには結局行かずじまいで終わるかな、と思っていた。

●のっこみアオリ
ところが、6月になると、乗っこみのアオリイカを狙う地区では好調の知らせが届き始めた。特に洲ノ崎沖や金谷沖で好調。2kgオーバーの良型混じりで時には頭で10パイという日もあるほどだ。

この6月7日は前日まで仕事で関西方面に出張に出ていて、何時に帰れるか分からず(そもそも金曜日中に帰れるのかも分からず)、釣りに出ることは諦めていたが、何とか金曜日の午後には戻ることが出来、ならば釣りに行くかということでいろいろ考える。来週も初めからもまた長期出張になるため、あまり数を釣る釣りだと、家の冷蔵庫が獲物で溢れることになりそうだし、ということで、数は出ないが1尾1尾の価値が高い釣り、マダイ釣りかと思ったが、どこもパッとしない状況。そんな中、上記のようなアオリイカの状況があったので、1年半ぶりに金谷の輝栄丸に電話。ちょうど1名キャンセルが出たとのことで予約完了。久しぶりのアオリイカ釣りに心躍るのであった。

夏時間で出船は5時とのこと。釣り座が決めてのアオリイカなので、東京は夜1時過ぎに出発。3時過ぎには港に到着。早速釣り座確保に走るが、船にはまだクーラー無し。左舷トモにクーラーを置き、車中でしばし仮眠を取った。

●らっきー?
4時半になると、だいぶ釣り客の姿も増えてきたので、船に様子を見に行くと、そこには船長の姿が。挨拶して船を見るとまだクーラーは他に左舷ミヨシに1つのみ。満船のはずだよなぁ、と思っていると「5〜6人キャンセルになって、結局今日は2人だよ。上甲さん、右舷の前に入って」ということで釣り座を右舷ミヨシに移動。2名であれば割り当てもかなりあるはずで今日は期待出来そうだ。

定刻の5時になり出船。海上は凪。予報も南の微風。空は曇り。ただ、今日は小潮なので潮が流れるかどうかが釣果の分かれ目になりそうである。

航程10分ほどで釣り場に到着。「15m!」の合図で開始となった。今回のタックルは、つり吉オリジナルKing of Squid150に小型両軸リール。中錘は金の10号。ハリス5号3mに最初はアオリQピンクの金テープイエローラインでやってみることにした。この船宿の指示ダナは水面からエギまでの距離なので、タナを12mに合わせて、ハリスが馴染んだところでシャクリを始める。

ここは金谷の真沖。僚船は1隻のみの浅場。もう一人のお客さんは手バネを使って小ジャクリ、短いインターバルというシャクリ方。ならば、と私は割と大きめのシャクリかつインターバル長めでまずは様子を見てみる。

●まずはボウズ脱出
道糸はほぼまっすぐに立ち、潮の流れがほとんどないのが分かる。これは苦戦の日になるなぁと考え始めた頃、シャクリ上げた竿先がグンと押さえ込まれた。腕を伸ばしたままで竿をためてエギを抱き付かせる。それなりの重量感があり、良型であることが分かる。「慎重にやんなよ」と船長。久しぶりのアオリイカの引きをゆっくりと味わいながら、最後は左舷ミヨシ氏のタモに収まったのは、1.1kgのまずまずの型。5時30分のことであった。



潮は東京湾独特の濁りのように見える。船長の話では、ここ最近は乗りの良いエギの特徴はあまり無いそうだ。それでもピンクの金テープは平均して乗りが良いとのことだった。このアドバイスに従ったエギ選択もよかったのであろう。

●超浅場も
6時を過ぎると、6時出船のアオリイカ船が何隻かやってきて同じポイントを流し始めた。そこで船長はその船団を離れて、ピンポイントでポイントを攻める。この日は深いところで20m。浅い時は7mなどという浅場も攻めた。

しばらくすると、左舷ミヨシ氏が目測0.5kg級をゲット。そのしばらく後にも氏にヒット。しかしこれは中型のマルイカ。全体に乗りは渋く、連続ヒットはない。時折エギのカンナに海藻の切れ端が引っかかってくることから、タナは底ギリギリ。潮が流れていればちょうど良いタナになるのだろうが、今日のようなほぼ不動の潮ではエギが底を切れないこともあるようだ。

●転々と・・・
9時頃には船長は大きく南へ移動。僚船が2隻。無線によれば、皆、成績芳しくないようで、まだ顔を見ていない船もあるそうだ。この場所では左舷ミヨシ氏が、目測0.8kg級をゲット。エギは緑。「緑でなんて釣ったことなかったんだけどね」と同氏。3週連続でこの船に乗り、前回はチビを1尾だけだったが、前々回は2.3kgを獲ったそうだ。

結局この場所もぱっとせずこれだけ。10時過ぎに、船長は再び大きく移動。保田の沖あたりまでやってきた。タナ指示は12m。タナを取って2シャクリ目、久しぶりの「ズシン」がやって来た。同じく竿をためると結構な引き。「ドラグ使うと止まらなくなるから、使わない方がいいよ」と船長のアドバイスが飛ぶが、最初こそ元気だったこのイカ、巻き上げを始めるとさほどでもなくなった。今度は船長の差し出すタモに収まったのは1.2kgとまずまずの型。エギはピンクのアオリQ4号という定番。やはり迷ったときはこのエギが良いようだ。



この後もこの場所周辺を攻めるが、2名とも乗りはなく「ダメみたいですから、上がりましょう」とう船長の合図で12時に終了となった。

<釣果>
アオリイカ 2ハイ(1.1kg、1.2kg)



帰港後に氷をもらい(乗船時には氷がもらえないようなので注意)船長に話を聞くと、アオリイカは8月まで続くとのこと。やはり1度は釣ってみたい2kgオーバー。今度は潮周りの良い日を選んで釣行してみたい。


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