悪天ながらもまずまず、大原沖イサキ

大漁・・・かな。


  1. 日時:2003年5月18日(日)
  2. 場所:大原沖
  3. 参加メンバー:鯛介
  4. 時間:午前5時00分〜午前11時00分頃(実釣)
  5. 潮時:中潮


釣行記

●アタリの多い釣り!
久しぶりにアタリの多い釣りがしたくなった。ここ最近はマダイ釣りの連荘で、それなりに忙しいがどうにもアタリが少ない。おまけに何故かアジの塩焼きが食べたくてたまらない。普通ならばスーパーでアジを買ってくるのだが、釣り人たるもの、やはり釣ってきたきたものを食したいものだ。ということで、アタリが多くてアジも釣れて面白い釣り、といえば大原のイサキ釣りである。

4月からぼちぼち開幕した大原沖のイサキは割りと好調。条件にもよるがトップ40尾程度の状況が続いているようだ。ということで、今回はいつもの大原港・臼井丸にお世話になった。

前日に予約をいれると、まだ10人も予約が入っていないとのこと。天気は曇りで北東風やや強いという予報。前日もまずまず釣れたようで期待出来そうだ。

当日は子供を寝かして24時半頃に出発。2時頃に大原到着。釣り座を確保に行くと、右舷にクーラーが4つ。胴の間のクーラーはどこかで見たステッカー。おそらくMLの大場さんだろう。ということでその右隣にクーラーをおいて、船宿の待合室に行き、出船まで仮眠を取ることにした。すると、隣の部屋にはやはり大場さんがいびきをかいていた。

3時半に起床し、再び港へ。社内で朝食を済ませて4時頃に船へ。霧雨が降り、北東風が結構強い。もしかしてこれはシケかな。と、船に行くと隣あったはずのクーラーがない。そして船上で出船準備をしている大場さんを発見。「やっぱりやめた」だそうだ。天候悪そうだしね。

●沖はシケ
結局片舷5名ずつの10名で空が白みかけた4時20分頃に出船。港を出て船はそのまま真沖へ。案の定ウネリが結構あり、船はバウンドしながら進んでいく。結構タフなコンディションになりそうだ。
4時55分に釣り場に到着。水温は19度台で昨日と同じくらい。ウネリ高く風も結構強い。仕掛けをセットし終わった直後に、「支度の出来た人からやってみて。20mでやって」という船長の合図で開始となった。

今回のタックルはスラッシュシャクリに両軸リール。形状記憶型天秤にビシは房総方面統一のサニービシFLサイズ60号。クッションは1.5mm30センチ。ハリスは1.5号3ヒロにイサキ針7号3本針とした。まずは空針にイカ短餌(船宿支給)でスタートだ。
セオリーどおり、指示ダナより4mほど静めてからコマセを撒きつつタナへ。「大きく竿を振らないとコマセが出ないからね」と船長のアナウンス。今期から禁止された金網ビシに慣れている人にとっては、このビシは扱いづらいかもしれない。

●最初はアジ
と、いきなりびびびっというアタリ。感触も軽め。やはりイサキではなく中小アジの一荷。アジが欲しかったのでひそかに喜ぶ。次の投入では良型のアジ。回りでもイサキではなくアジがあがっている。
イサキが上がらずアジばかりの時は・・・と思ったが、ミヨシで良型のイサキが上がっているのが見える。それを見てビシを落とし込んでからシャクリを2〜3回繰り返したときにキューンというアタリ。無事良型の本命をゲット。太っていて旨そうである。

●活発
これを皮切りに、イサキが活発にアタリだす。ただ、2点、3点掛けになることは少なく、タナ下から探りながらシャクリ上げる際にアタルことが多いようだ。それに型もよく、25センチ以上がほとんである。餌はバイオベイトは本日は不発で、イカタンにばかり食ってくる。

●風強し
風が強く手前マツリが発生する。食いもよいので、ハリスを詰めて3mとする。これでだいぶ手前マツリが減った。上針、中針、下針に関係なく食ってくる。群れは濃いのだろうが単発。動く餌に反射的に飛びついて食わせるという方法しかないようだ。



結局1流し目は1時間50分の大流し。足元のタルはもうイサキとアジで真っ黒である。流し変えの直後はアタリが遠かったが、コマセが聞いてきたのか、アタリは復活。しかし、最初の流しほどの活発さはない。船長に聞くと、最初の大流しは、数ある根の上を流したのではなく、ほとんど潮が流れていないので、1つのポイントを攻めていたようだ。

●デカハナダイも
時折強いアタリと引きで竿先を引っ張り込むのはハナダイ。ハナダイは良型が多く、1人アタると回りでも結構アタリが出る。流しの加減か、時折スズメダイばかり掛かる時があるが、しばらくするとイサキのアタリが戻ってくる。今日はまずまず好調である。

●ウイリー正解
上針のハリスが切れたのを機会に仕掛けをウイリーにチェンジ。下から、ケイムラ、ムラサキ、ケイムラと実績のあるウイリーカラーの仕掛け。今日はシャクリ上げの時に食うことが多いので、ウイリーシャクリによる釣り方が有効と判断したからだ。

これは結構正解で、ポツポツとイサキが釣れる。餌付けの手間も省けるので良い感じだ。タナはずっと20m指示だが、船長も前後2mくらいを探るようにアナウンス。結構19〜18mくらいで喰うことも多い。また、アタリが回りでも出ていないときは25mと言った深いタナでも食ってきた。



●追い食いは?
一応、イサキが食うと追い食い(コマセ撒いて誘う)をさせるのだが、今日はどうにも食ってこない。このビシでの追い食い動作に慣れていないということもあるのだろうが、追い食いを待っている間に返ってバレたりするので、1尾1尾大事に釣り上げる。それでも途中で3点掛けを達成。やはり気分が良い。
一番上のハリスが切れたのを機会に上針は蛍光色をちびウイリー(針に軽く巻き付ける)にしてみる。何とこれが結構アタリでムラサキ針に全く食わなくなり、先針のケイムラか、上針の蛍光色にだけ食ってくるようになった。朝から何度かハリス切れがあった。きっとハナダイが食って引っ張った時にシャクってしまったときに切れているだと思うが。

●疲労困憊
こんな感じで霧雨交じりの前半は懸命にシャク続けて、ほとんど1尾ずつ拾ったせいか、後半はだいぶ疲れが出てきて(ウネリが高いせいもあるが)後半は置き竿にして、オヤツを食べながらのんびり釣ることも多くなった。結構それでも喰ってくることに驚く。ウイリーは動かしてないと釣れない、こともないのだ。
9時時過ぎからは一旦喰い渋りモードに入るが、10時頃には喰いはハナダイ交じりでやや戻る。この最後の1時間で良型を5尾追加したところで、定刻の11時となり終了となった。



<釣果>
イサキ 25〜35センチ 34尾
ハナダイ 25〜33センチ 5尾
マアジ 15センチ〜30センチ 4尾

竿頭は左舷ミヨシで44尾だそうな。でも、釣果的には大満足である。特に今日釣ったイサキはオスが多く、白子もだいぶ大きくなっていてこれがやはり美味。ひさしぶりにイサキの刺身や白子、干物を満喫。ハナダイで作った鯛めしは、子供がばくばく食べていた。
次のイサキは勝浦かな。


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