ノッコミ終盤、土肥沖マダイ

久しぶりですな


  1. 日時:2003年4月27日(月)
  2. 場所:田子島〜土肥沖
  3. 参加メンバー:鯛介
  4. 時間:午前7時00分〜午後3時00分頃(実釣)
  5. 潮時:中潮


釣行記

今年のGWの後半は休日出勤が決定。あまり長期休みの形態でない今年のGWだが、やはり子供を連れてどこかに出かけようということになり、28日(月)に休みを取って、GW前半を4連休とし、伊豆に行くことにした。いつものせるじおさんの別荘に親子3人でお世話になるのだ。

●予定は二転三転
当初は球磨吾郎さんのお誘いで、神津の重朗平丸からアカイカ泳がせでカンパチ狙いの予定であったが、シケ予報のため前夜に中止が決定。せるじおさんの別荘を拠点にこの連休は動く予定であったので、なんとか26日中には下田に着きたいし、渋滞も避けたい。何とか伊豆の近場で出船出来るものはないかと探してみる。そして、戸田のマダイが好調らしいので、戸田のふじ丸の午後船の予約を確保。翌日は早起きして伊豆に向かうスケジュールとした。

朝5時頃起床し、気象をチェックすると、予報よりも強めの南西風が吹いている様子。そして夫婦とも体調が今ひとつということから、どうしようかと迷ったが、どうせ伊豆には行かなくてはいけないので、ということで、6時半頃にマダイ釣りの用意をして東京を出発した。

首都高を通過中に携帯が鳴って、ふじ丸の親父船長から「出船中止」の連絡が入った。まぁほとんど諦めていたので仕方ない。そのままゆっくり下田に向かう。途中、目立った渋滞もなく、昼前にせるじおさん別荘に到着。それからゆっくりといつ何を釣りに行こうかと考え、初志貫徹で28日にマダイ釣りにすることにした。

戸田の午後船が好調だったので、ふじ丸に再度予約の電話をしてみるが、既に満船とのこと。もういっぱいだろうと諦めていたとび島丸に電話してみると何と空いているとのことで予約完了。「今度はダンナさんの方ですね」と若女将さん。そういえば、夫婦で交互にとび島には乗っているのだ。そして、27日は下田市内などでゆっくりして、コマセと付け餌を購入して早めに床についた。

翌日は4時半起床し出発。道はもちろんガラガラで5時半には土肥港に到着。氷庫の前にはどこかで見た顔。ML仲間の渡辺トシさん(某釣り新聞のAPC)であった。

●凪、晴れ
集合の6時頃に健司船長が到着。氷をクーラーに詰めて船へ。私の釣り座は左舷ミヨシ2番とのこと。右2番には背中合わせでトシさんが座る。どうも予約表にないグループのお客さん達がいたようで、本当は余裕の釣り座のはずだったが、結局満船になったようで片舷6名の12名で6時20分過ぎに出船となった。

海はベタ凪で空は晴れで風はナライのようだ。「だいぶ潮が澄んできた」と船長が言っていたので、条件的にはよろしくないのが気になるが・・・。そして、30分ほど走って田子島沖に到着。大型船の僚船は土肥の船ばかりで、小さい漁師さん?の小船が10隻以上ポイントで待機していた。



協定開始時間の7時になり、指示ダナ20mで開始となった。今回のタックルは鯛介スペシャル(30−330)に電動丸600H。夢の天秤(マダイ用)サニービシビッグ80号。2mm径クッション1mにハリスは3.5号8ヒロ。マダイ針9号(白)にパールビーズとした。

●メジナ入れ食い
ハリス分タナより落として、仕掛けが馴染んだ頃合いでコマセを振りつつタナへ。そのまま手持ちで
アタリを待つと、両隣でいきなりヒット。ミヨシではメジナ、左隣ではイサキがあがった。トモの方の貸し竿グループの人もメジナをいくつかゲット。「メジナは入れ食いだよ」と船長は言うが、何故か私の仕掛けにはアタリ無し。「上げて」の合図で仕掛けを回収すると餌がない。これでは喰うわけがない。

何度かこの場所を潮周りしているうちに、左3番の人にヒット。2kg弱のまずまずのマダイが上がった。この人が今日は大当たりで次のアタリもこの人がキャッチ。今度はサイズアップしたマダイを取り込んだ。僚船でもぽつりぽつりとヒットさせている様子が見える程度で、今日は決して喰いが良い日ではないようだ。

●テーパーハリス
何故か今日はオマツリ多く、仕掛けの消耗が激しい。アタリも遠いことから、今までやったことのないテーパーハリスを試してみることにした。海中の仕掛けのイメージがなかなか出来なかったからだ。仕掛けが撚れたのを機会に5号5ヒロ、3.5号3ヒロをスイベルで連結した仕掛けにしてみた。また針も澄潮であることからオキアミカラーのプロマダイ9号にチェンジした。また、澄潮であるから蛍光玉ははずすようにと指示も出ていたので、パールビーズもはずして様子をみることにした。

その後も我慢の時間が続く。とび島丸のマダイではボウズだったことは今までないが、今日はもしかしたら、という考えもよぎった。マダイが浮いてこないのかな、とハリスを5ヒロ+5ヒロの10ピロにしてみたりしてみた。右舷3番の人が3枚目をゲット。右舷トモ寄りでも1枚上がった。他の船でもトモの方でヤリトリする姿が見られる。餌取りはそんなに出ないようで、入れ替えると餌がちゃんと戻ってくることも多い。

●狙いはマダイ
その後、タナ15mの浅場ではまたメジナがそこら中でヒット。ところが私にはやっぱり何故か釣れない。ハリスが長いせいなのかもしれない。「メジナが釣れないようでは、マダイなんて釣れませんよ」と船長。狙いはあくまでマダイと長いハリスで我慢する。

船長によれば潮流は0.3ノットあったが10時過ぎには潮が止まる。そして船長からはハリス10ピロの指示。ここで5号7ヒロ+3号3ヒロの組み合わせとしてみた。いろいろ実験である。

●まずは1枚
10時半頃、ベタベタの凪だし、アタリが遠いし、ということで置いておいた竿に小刻みなアタリ。手にとって軽く竿を立ててみると確かに魚の感触。グングンと突っ込む感じはタイっぽいが重量感はない。もしかしたらイサキか?と半信半疑で上げてきてハリスを手繰ると海中に見えてきた影は赤。何とか本命の0.6kgをゲット。左舷第一号である。やっぱりとび島ではマダイボウズはないのだな、と安堵。



この後、操船による誘いがかけられたあと、私の左となりの人にアタリ。なかなか良い引きで本日最大級の3.5kgが上がった。潮が動かないので、仕掛けを船で引っ張って仕掛けを動かす誘いらしい。また、ちょうど風がナライから南に変わり、左舷が有利な状況になっていたのかもしれない。

●痛恨の・・・
そして、11時半過ぎ、その「船誘い」がかけられた直後に私の竿にアタリ。グンと竿先が突っ込んだところで竿を立てて魚を大きさを掴んでみる。結構な重量感であることから、ドラグを少し緩めて備える。そしてアワセを入れようと竿を立てると、ふっと竿先のテンション抜けた。痛恨のバラシ。仕掛けを回収すると3号ハリスのチモト部分がスパっと切れていた。きっと運悪く歯に当たってしまったのだろう。

●チャンス再び
このバラシで気合いが入り直し、そして、釣り座としても良い位置にいることを確信。ハリスは今度は3.5号として作り直した。そして、田子島沖での時間いっぱい寸前の12時頃、同じように船誘いがかけられて仕掛けが斜めに入る。適度に竿先に抵抗感が出る。先ほどアタリが出たときと全く同じ感触だ。喰う、喰うぞ、と思って竿先に集中していると、何と本当に竿先にアタリが到来した。

先ほどバラしているので、ゆるゆるのドラグ状態。それなりの重量感を確かめてアワセる。無事乗った!そしてしばし竿をためてみる。3kgを越えるような魚ではなさそうだ。底付近ではそこそこ抵抗したが、途中からはあまり引っ張らない。「オマツリしたみたいだ」と背中のトシさん。だから重量感も少し軽くなったのか。

道糸の残りが少なくなるにつれ、糸が船下に入っていく。糸を緩めてもらって何とかビシをとりハリスを手繰る。他のビシがついているので重量感だけは凄い。15mハリスなので長い道のり。オマツリしたビシが見えてきた。と、その先に赤い魚体も見えてきた。その瞬間、マダイがまた走り出した。ハリスを滑らせて泳がせてやる。これが最後の抵抗で、2つのビシとオマツリしながらも無事タモ入れ成功。後検量2.2kgのメスであった。



この後、船は宇久須沖へ移動。その間に写真撮影と食事を済ませる。適度な興奮状態と、前夜の十分な睡眠のおかげで眠くならないのだ。気が付くと結構首筋や顔が日焼けしているようだ。もうすっかり春、海上は場合によっては夏である。日焼け対策もしておかないと。

●午後は苦戦
宇久須沖では2〜3カ所攻めるがアタリなし。その後は小下田沖へ。同じような条件なのだが、ここでは反応も出ないらしい。しばらく粘ったが、浅場でメジナが数尾上がった程度で、2時前に土肥の瀬に移動。「ここも大きいのがいるから注意してね」と船長。ハリスの髭を生やしたでっかいのがいるそうだ。

●土肥の瀬
しばらく流していると、左舷3番の人に本日4度目のアタリが到来。が、これは残念ながらバラし。その後、左隣の人にヒット。2kg級が取り込まれた。やりとりの最中にハリス長を聞くと10ヒロとのこと。途中で船長からハリスを8ヒロに戻すようにと指示が出ていたので、8ヒロに戻していたが、「そのまま10ピロでもいいけど」と最後に言っていたっけ。これを聞いて最後の30分は10ヒロで集中してやってみることにする。

終了間儀に右舷ミヨシにアタリがあり、キロ級が取り込まれたが、連続ヒットにはならず、15時過ぎに終了となった。

<釣果>
マダイ 2枚(0.6kg、2.2kg)
船中12枚(別船は7枚)

(とび島丸HPより)

まずまずの型物のマダイを釣ったこと、それにテーパーハリスを使って実績を残せたことなど、今日の収穫は結構あったと思い、満足度が高い釣行であった。

港に帰ってしばらくすると、嫁さんと子供を乗せてせるじおさんがやってきた。せるじおさんはそのまま戸田の夜イカへ。我々は途中、温泉に立ち寄って汗を流して、帰京。平日のせいと、時間をずらしたおかげで帰りも目立った渋滞無かった。


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