水温低下で喰い渋り、網代沖マダイ〜ヒラメ

あ〜あ


  1. 日時:2003年4月12日(土)
  2. 場所:網代沖
  3. 参加メンバー:鯛介、矢沢さん、球磨吾郎さん他
  4. 時間:午前6時00分〜午後6時00分頃
  5. 潮時:中潮


釣行記

今日は久しぶりの耐久釣り。網代から出船し、朝は活きイワシ餌ヒラメ、マゴチ、ハタ狙い。そして半夜で利島沖のアカイカ、という予定であった。アカイカ釣りは2年ぶりだし、非常に楽しみであった。
ところが、本州南岸を通過する低気圧の影響で予報は雨と強風という最悪の状況。前日も南の強風が吹いたようで、底荒れを考えて、マダイ釣り(コマセ釣り)の用意もしてくるようにという指示が出た。この時点でアカイカ釣りはほとんど諦めたのであった。

●午前はマダイ
今回は球磨吾朗さんのお誘い。船宿は網代の鈴喜丸。初めての船宿である。集合時間は5時半ということで、同行の矢沢さんの家に3時前に立ち寄り網代へ。網代には5時過ぎに到着。先着の同船者がいたので、無事船を見つけることが出来た。船には既にコマセバケツが準備されていることから、朝の釣りはヒラメではなくマダイ釣りであることがわかったので、その準備を開始。

5時半になり最後に球磨吾朗さん達が到着。座席の指示を仰ぐと私と矢沢さんは左舷トモから2つとのこと。トモは矢沢さんに譲って私は左舷トモ2番に。片舷4名づつなので余裕の釣り座である。

予報に反して海は凪。空は晴れ間も見える。気温も高く、春になったなぁと実感出来る朝である。そして6時頃に出船。そのまま沖に出ると進路の先には初島が見える。10分ほど走って初島周りで船はスローダウン。しばらく反応を探った後、「底から12mでやってください。上からタナを取る人は50mでやってください」という合図で開始となった。

今回のタックルは鯛介スペシャル(30−330)に電動丸600H(嫁さんから借りた)。天秤(とビシは船宿から借りたものでステン缶Lサイズの80号程度か。大型が期待できるということで2mm径クッション1mにハリスは4号6ヒロ。マダイ針9号(白)にパールビーズを付けた。

とりあえず上からのタナ指示の50mでやってみる。ハリス分タナより落としてコマセを振りながらタナへ。そして、時折誘いを入れるといういつもの釣り方でやってみる。

「コマセはほんの少しでいいからね」と船長からアナウンスがある。そういえば、この東伊豆地区のコマセダイは、少しのコマセでマダイを釣らせるということを聞いたことがある。ならばとコマセがあまり出ないようにソフトに仕掛けを動かして誘うようにしてみる。

が、船中誰にもアタリはなし。船長はこまめに場所を変えてやってみてくれる。タナ取りも上からの指示であったり、底から12mであったりしている。日が昇るにつれてどんどん空が明るくなってきたのに加えて、どうやら前日からの南風で相当水温が下がってしまったみたいで、循環パイプから出る海水も冷たく、ビシも非常に冷たくなって戻ってくる。これは今日は苦戦しそうである。

7時半頃までマダイを狙ったが、条件はどの場所でも好転しないので、今度はイサキ狙いに転じることになった。船長の指示は仕掛けは同じでよいとのこと。3本針のイサキ仕掛けに交換しようかと思ったが、マダイもきっといるであろうと思い、そのまま6ヒロ仕掛けでやってみることにした。

初島の南沖で再開始。タナ指示は20m前後と浅い。コマセを振ってタナで待っていれば食って来るのがイサキ釣りのはず。だが、今日はイサキも食ってこない。何度か潮周りしているうちに、右舷では何尾かイサキが上がった様子だが、左舷は全員沈黙。そんな沈黙を破ったのがトモの矢沢さん。竿先がズンと突っ込んで「あっ、わっ、きゃっ!」と慌てている。そのまま竿を取ってやり取り開始。最初の竿の突っ込みこそ凄かったが、その後は引きも弱まった。そしてハリスを手繰ると魚体はやはり茶色。でもデカイ。タモで取り込んだのは1kg級のイサキであった。

あたればこのサイズのイサキなのだが、ハリスを伸ばしたり、縮めたり、2号に落としたりとあれこれやってみたが、どうにも左舷の前3名にはアタリが出ず、10時半頃に「最後にマダイをやりましょう」というアナウンスで再びマダイ狙いに転じることになった。

今度は初島より岸寄りの場所へ。水深は50m前後。同じく、底からのタナ取りであったり、上からの指示であったりする。時間がたっても状況は変わらず。このままコマセ釣りの部は終了かと思われたが、右ミヨシの球磨吾郎さんにヒット。慎重なやり取りで上がったのはやや小ぶりながらも本命マダイ。やっと口を使い出したか、と思ったが、これも単発。結局12時まで粘ったが、その後は船中釣果なく終了となった。

屈辱の丸ボウズである。昨日からの南風による水温低下が原因であることは明白。そんな状況でも何とか食わせたかったが、なれない少量コマセのステン缶での釣り。初めての釣り場に初めての船長なのだから仕方がないかと、言い聞かせ、気分を切り替えて、午後の釣りにのぞむのであった。

●午後はヒラメ
一度帰港して食事を済ませて13時過ぎに再出船。本当は15時出船で利島周りのアカイカの予定であったが、沖は南西の強風ということでアカイカ釣りは諦めて、近場でヒラメ釣りとなったのだ。

港を出てすぐのところで「このへんからやります。支度が終わった人からやってください」という合図で開始となった。ヒラメ釣りのいつものタックルであるBGRガルフにABUのリールを装着。錘は60号。ハリスは大型が期待できるということで8号を使用。捨て糸は仲乗りさんのアドバイスもあり、4号20センチ程度とした。餌は活きマイワシである。

港前の場所では不発。船をやや南に走らせて、自磯の目の前へ。ここは水深15mと浅場。最近はイワシが回遊し、浅場に大型が入ってきているそうだ。ヒラメ釣り初めてで仲乗りさんにいろいろと教えてもらっていた隣の人の竿にアタリ。じっくり待って合わせて上がってきたのは良型の黒メバル。球磨吾郎さんも同サイズを上げた。



ところが、この後は午前中と同じように我慢の時間になる。昼飯の満腹感とビールの心地良い酔いで睡魔が襲ってくる。うとうとしている仲、竿先がアタリを伝えているのが見える。はっと飛び起きて竿を取る。ビビビとヒラメとは異なるアタリの出方であるのが気になるが、竿をそのままで本アタリを待つ。が、その後はアタリが続かず、仕掛けを回収すると2本の引っかき傷がついたイワシが上がってきた。おそらく、エソの仕業と思われる。



この後、右舷トモでソゲ級が一枚上がるも、船中全体でアタリは停滞。相変わらず水温低く、おそらく底荒れもあるのであろう。そこで思い切ってベタ底を攻めてみる。と、またもアタリが出る。これもビビビというヒラメらしくないアタリから始まった。本アタリを待つも1分以上待っても本アタリらしいアタリは到来せず仕掛けを回収すると今度は餌を取られていた。

結局この後も根回りの浅場や定置網周りを攻めるもどこもアタリなく、船中盛り上がりなしに日没の18時を迎え終了となった。

午前午後の釣りを通して丸ボウズでクーラーは空。こんなことはもしかしたら初めてではなかろうか。まぁ、最悪のコンディションの日の釣りであったのだから仕方がないと諦めを付けて、網代を後した。帰りの渋滞が一切なかったことが救いであった。


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