最初だけ・・・勝浦沖ヤリイカ

土産は十分ですが・・・


  1. 日時:2003年3月9日(日)
  2. 場所:勝浦沖
  3. 参加メンバー:鯛介
  4. 時間:午前6時00分〜午前11時30分頃
  5. 潮時:中潮


釣行記

●リベンジ
相変わらず好調に釣れ続いている勝浦沖のヤリイカ。前回は好調の間で釣果は今ひとつであった。ここはやはりリベンジせねば、ということをたくらんでいたところ、うまい具合に9日は釣りに行ける状態かつ、天気予報も大丈夫そう。ということで、前日8日の昼頃に常宿の和八丸に電話してみるがあいにく満船とのこと。さて、どうしようかとネットで検討。臼井丸のHPではヤリイカ出船で空き多数と出ている。さっそく電話してみるとまだ5名ほどの予約とのこと。その場で予約を入れてその後は仕掛けの準備などにいそしむ。

子供を寝かしつけて23時頃に自宅を出発。順調に大原には2時間かからずに到着し、まずは釣り座をキープ。右舷にクーラーが3つあるのみなので、私は左舷のトモを選択。北風が強くなる予報かつ沖の低気圧からのウネリが考えられ、揺れの激しいミヨシは今回は避けることにした。

●犬?
船宿の仮眠室でしばし仮眠し4時過ぎに起床。港はまずまずの賑わい。それにしても3月になったというのに結構寒い。靴底用カイロなどを準備して船へ。船を見るとなんとゴールデンレトリバーがいる。どこかの船宿の人の犬かと思ったらなんと釣り客の犬。この犬も沖に連れて行く気らしかったが、「さすがに犬は勘弁。沖で何があるかわからないから」と船長に丁重に断られた。女将さんが預かろうか、と言っていたが、結局このお客さんは「犬が乗れないなら」ということで帰ってしまった。いくらなんでも犬がねぇ・・・。

●大船団
結局両舷4名ずつの8名で5時過ぎに出船。航程約50分のほど勝浦の真沖へ到着。海中公園の塔が見えるくらいの近場である。僚船は数え切れないくらいおり、ヤリイカの好調さを表している。船長は船団の北端に合流し、すぐに開始の合図となった。



今回のタックルはヤリイカスラッシュ240にシーボーグ300、PE4号。中錘は8号のアオリイカ用の錘を使用。まずはハリス3号、幹糸5号の5本角、ヤマシタのカラフル角市販仕掛けでやってみることにした。錘は150号である。海はまずまずの凪である。

●出だし絶好調
水深は150m程度と船長のアナウンス。糸は大きく右舷トモ側に斜め流れて着底。糸フケをとりシャクる、という動作を2度ほど行って糸が立ち始めたところでイカ特有のアタリ。

糸フケとって誘うとアタリ。ゆっくり追い乗りさせてから巻き上げ開始。グングングンという断続的な引きからして多点掛けの様子。上がって来た仕掛けにはいきなり4点掛け。しかも全てパラソル級。久しぶりの左舷でのイカ釣りのせいか、仕掛けの扱いに難儀してしまい、一番上のイカを海面でバラし。しかもその後手前マツリで5分ほどタイムロス。思えばこのタイムロスが痛かった。



この次の投入では5点掛けのパーフェクト。その次は途中でバレる感触が伝わってきて3点。その次も2点。と入れ乗り好調。仕掛けが着底して1シャクリ、2シャクリ程度で乗りが現れるし、底から20mくらいから落とし込み方向でもアタリが出る。他の人もどんどんイカを取り込んでいる。これなら今日は100パイペースか?と思ったが、6時半からアタリが遠のいた。

●最初だけ?
仕掛け抜き、落とし込みなどいろいろな誘いをやってみるも一度遠のいたイカのアタリは戻らず、どんどん時間だけが過ぎていくという展開。たまにアタリが出ても、巻き上げ途中にバレてしまうことから、乗り自体も浅いようだ。

そして、8時頃には心配していた北東風が強くなり、海もどんどん悪くなってきた。さすがに150号錘背負ってずっと誘い続けるのは厳しいので、置き竿にして休憩などしていると、何故かこの置き竿によくアタる。が、やはりよくバレる。上がってくるイカもメスで小さいサイズ。道糸もまっすぐ立った状態なので、潮も流れていないようで、そのせいで乗りも悪いのだろう。

●反応もなく・・・
置き竿にもよく当たるし、上の方、下の方、両方に乗るので、タナを広く探れる8本角仕掛けに交換。
しかし相変わらず状況は変化せず、むなしい時間が過ぎていく。操舵室に様子伺いにいくと、やはり反応も出なくなっているようで、イカが散ってしまっているようだ。

9時頃、船はやや沖合のポイント150mダチへ移動。移動直後の投入ですぐに当たりが出るもバラシ。潮周り直後はアタリが出ても続かないし、バレも多い、というか角に触るだけ、という状況が続く。

●今日はピンクか?
10時頃、再びナダ寄りの場所へ。ここは水深120m。状況は変わらないが、隣のおじさんは単発ながら良く乗せる。よく見ると、小さく鋭いシャクりが効いているようだ。このおじさんの仕掛けでよく乗るのはピンクのミラー角か。同じ角を持っていたのでここはマネをしてやってみると、それなりにアタリが出るようになり、何バイかをゲット。でも渋い状況には変わりない。ピンクに乗りが良いので赤帽のスッテもいけるかと思ったがダメ。他には水色の角もアタリが良いようだ。



こんな感じで時間が過ぎていき、11時半頃に終了の合図。さて、巻き上げ、と電動のスイッチを入れたとたんにアタリ。慎重に巻き上げて最後に中型を1パイをゲット。開始当初以外は、「反射乗り」しか手がなかったようだ。

<釣果>
ヤリイカ 17ハイ(大15、中1、小1)

宿に戻ってみんなで反省会。平均10〜15ハイ。トップはスルメ混み25ハイで隣のおじさんであった。
またも好調の間、というか休日の午前船はやはり乗りが悪い(船が多い)のではないかと思う。午後船か、はたまた平日にでも突っ込んでみるかと考える。でも、短時間であれ、多点掛け入れ乗りという時間も味わえたし、溜まっていたヤリイカ釣りへのフラストレーションは解消された。

このヤリイカ釣りは、4月中頃までは続くだろうし、場所を犬吠沖に転じれば5月までがシーズン。今シーズンのテーマは「誘いによる多点掛け」。修行はまだまだ続くのである。


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