初釣りは本命ボ、南伊豆マダイ

今年はどうでしょうか?


  1. 日時:2003年1月2日(木)
  2. 場所:神子元〜弓ヶ浜〜石廊崎沖
  3. 参加メンバー:鯛介
  4. 時間:午前7時00分〜午後1時00分頃(実釣)
  5. 潮時:大潮


釣行記

今年の初釣りは何にしようか?毎年毎年いろいろと考えるわけだが、ここ数年は正月早々は寒気の南下による強風シケということばかりで、初釣りは正月休み明けになるということばかりであった。

●初釣り
2002年の暮れの予報によるは、2003年は2〜3日であれば海の状態も出船不可能なほどにはなりそうにない。ということで、年末に、行きつけの下田弓ヶ浜・もき丸に予約をいれた。南伊豆の船宿は年末年始休みなしで稼動しているところが多いのだ。2日間予約したが、2日が私、3日に嫁さんが乗船し、釣りをしないほうが宿に残って子守りをすることになっている。こういうことが出来る数少ない船宿の1つがもき丸なのだ。

釣りものは予約時点ではマダイ。ところが、年が明けて前日に出船確認すると、朝方にマダイをやり、後半は最近模様がよいメダイを狙うそうだ。海の状態にもよるが、利島まで走るかもしれないとのこと。

元旦はわたしの実家に寄り、夕食を頂いてから下田に向け出発。夜12時ころに宿に到着し、とりあえず右舷ミヨシを確保。ただ、明日はグループの人たちも含んで満船12名乗船なので、最終的な釣り座はどうなるか分からないが・・・。

翌朝は5時起床。ぼちぼち準備して港へ。ほとんどが泊まりのお客さんだったようで、このタイミングで続々と皆さんやってきて準備を始めている。寒いので私はしばらく車中で待機。船長が現れたところで準備をする。

右舷ミヨシで準備をしようとしたが、2人連れのお客さん達をいれるために席を移動してくれ、という船長のお願いがあり、結局左舷トモ2番に陣取ることとなった。

全員の準備が整ったところで6時半頃に出船。予報では西の強風であったが、海上は大してない凪。ただ、沖に出るに従い、西の方向からのウネリがどんどん大きくなってきて、神子元島周辺では、3mくらいあるのでは、というウネリになった。御前崎辺りではまだ強風が吹いているのだろう。



●水温急上昇
6時50分に今日の釣り場の神子元の南沖に到着。僚船4〜5隻で協定開始時間の7時を待つ。操舵室を覗きに行くとちょうど船長が僚船と交信中。「なんだ、水温が19度になっちゃったな。昨日は16度だから、今日はダメかなぁ」と嘆いている。今日から水温が急上昇。それにこの高水温ということは黒潮の速い流れが来ている可能性が大きい。

そして午前7時、指示タナ60mで開始となった。今回のタックルは、鯛介スペシャル(30−330)に電動丸3000XH。夢の天秤(マダイ用)サニービシビッグ100号。2mm径クッション1mにハリスは3.5号8ヒロ。マダイ針8号(白)にパールビーズを付ける。

●トラブル
さて、投入してスルスルと落ちていくはずの仕掛けが5mほど落ちたところで止まってしまう。おや、オマツリでもしたかな、と思ったがそんな気配はない。ガイドの絡みでもない。試しにリールから直接糸を引っ張り出して見ると、何故かスムーズに糸が出て行かない。なんとかリカバリーを試みるがダメ。このリールはオーバーホールに出したばかりなので、きっとその際のトラブルか何かだろうと判断し、リールを予備のものと交換することに。結局このタイムロスで最初の2流しは参戦出来ず、「上甲さん、何やってんの!」と船長にも怒られる。朝のゴールデンタイムなのだから、私もあせったが、やはりこの潮温の急変のせいか、誰にもマダイは食わず。さらに速潮のため1流し1投のサイクルになっている。船長からも「移動の間に準備しておいて。」と指示が出る。投入合図に遅れるともうポイントに仕掛けを入れることが出来ないのだ。

こんな状態の中、落とし込みの最中にアタリをキャッチ。しかし引きは弱々しいもので、これは28センチのイサキ。このタイミングで船中、イサキが数尾上がったようだ。魚の気配が出てきたかな、と思ったが、この後もアタリは遠く、2時間ほどで船長はこの場所を諦めて移動。今度は弓ヶ浜の沖でマダイを狙うことになった。



15分ほど走った今度はタナ40m。しばらくするとここでは右舷ミヨシ常連のYさんに2kg級のマダイが上がったが、浅場のせいか餌取りも多く、ひたすら仕掛けを打ち返す作業が続く。

●後半はメダイ
時間はいつの間にか10時。だいぶウネリがおさまってきたので、メダイ狙いに転向すると船長。船首を西に向け今度は石廊崎沖へ。

20分ほど走って釣り場到着。収まったと言ってもこの場所はまだウネリがだいぶ高い。ウネリに翻弄されながら、皆の準備が整ったところでタナ140mで再開始となった。餌は船宿からイカの切り身餌とサバの半身が支給される。仕掛けのスペックもアップ。ハリ8号4ヒロにヒラマサ針13号とする。

1流し目は不発。2流し目、右舷1名と左舷ミヨシでヒットしたようだが、左舷の人はバラし。その後しばらくして、隣の左舷トモでヒット。5kg級の良型メダイが上がった。

●潮上
流し変えの度にポツポツあたるが、アタリが出るのは右舷〜ミヨシ寄り中心。右舷ミヨシ側が潮下になっており、左舷のトモ側はもっとも不利な座席である。ということは餌で目立たなくては、とサバの半身を更に縦半分に切ったものの腹の部分を餌にしてみる。

●バラシ・・・
続いて左舷ミヨシ2番の人にヒット。右舷でもアタったらしい。これを見て、竿を振ると私の竿にもやっとヒット。引きからすると、対した大きさではなさそうなので電動巻き上げ開始。「やっと来たかい、上甲さん」と船長が冷やかす。途中、強い引きが何度かあったが、割と楽にあがって来た。ハリスを手繰り始めると、右舷とオマツリ。オマツリ先の人もヒットしているらしいが、道糸を緩めてもらってハリスを手繰るが無常にも針に魚は着いてなく、相手の道糸に引っかかっているだけ。。どうやら、相手の道糸が針はずしになってしまったようだ。オマツリしたハリスを切断して、右舷の魚だけでも、と思ったが、結局両方ともバレてしまった。残念。

この後もポツポツとアタリは出る。「食いがいいみたいだから、もう少しがんばって」と船長。この高いウネリなので、キャビンには一時3〜4名の人がダウンしていた。それでも竿を出していた人には一度はアタリがあったようだが、バラしも多い。ウネリ高いためか?

結局、食いの落ちた定刻の13時に終了となった。

<釣果>
イサキ 28センチ 1尾

ここのところ初釣りではなかなか良い思いが出来ないのだが、今年もそのパターンにハマってしまった。まぁ、シケで海に出られないよりはマシかもしれないが・・・。


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