釣り納めは竿頭、勝浦沖イサキ

中型主体でした


  1. 日時:2002年12月30日(月)
  2. 場所:勝浦沖
  3. 参加メンバー:鯛介
  4. 時間:午前6時30分〜午後12時00分頃
  5. 潮時:中潮


釣行記

●釣り納め
2002年の納竿釣行。今年はどうしようか、大原のヒラメにしようか、アオリイカにしようか。それともヤリイカ?などと思いを巡らせつつ、無事27日の仕事納めは済ませることが出来た。この納竿は29日〜31日の間にする予定だったので、28日の日はゆっくりと情報収集。大原のヒラメは行きつけの臼井丸が早々と年内は満船となってしまった。ヤリイカの模様は今ひとつ。同じくアオリイカも今ひとつ。年明けからの伊豆小旅行でマダイ釣りをやる予定なのでマダイもパス。ということでいろいろ考えた結果、ずっと気になっていた勝浦の寒イサキに行くことにした。寒イサキといえば脂のべったり乗った旨いイサキ。まだ初冬ではあるので、脂の乗りもどんなもんだか分からないので、これを確かめてみたいという思いもあった。
29日の朝にいつもの松部港・和八丸に予約を入れる。息子の雄大が熱を出してちょっと心配だったが見た目元気だし、嫁さんも「行ってらっしゃい」ということなので、釣行を強行することにした。

仮眠をして夜12時半頃に東京を出発。いつものとおり2時間ちょっとで松部港に到着。さっそく座席確保に行くと、どうやら団体さんが入っているようで、両舷ともトモ寄りは竿がいっぱい立っている。右舷ミヨシもクーラー2個。左舷はミヨシ1番が埋まっているだけなので、左舷ミヨシ2番に座席を確保した。和八丸のイサキは左舷だと何故か好成績なのだ。

●寒っ
駐車場に車を止めて、少し暑めに暖房を入れ、車中が暖まったところでエンジンを止めて仮眠する。寒くなって目が覚めたのは5時少し前。港内に目をやると和八丸2隻に灯りが灯っているので、そろそろかな、と起き出して車外に小用を済ませに出る。と、外は北の冷たい風が吹いていてものすごく寒い。用を済ませてまた車中に戻り暖を取る。冬の釣りってこんなに寒かったけっかなぁ。もう帰ろうか、などと思ったりしたが、身体が暖まったところで意を決して外に出てウエアを着込んで準備を開始した。

既に何人もの人たちが乗船して準備をしている。左舷ミヨシの釣り人に挨拶してから私も準備開始。見ればコマセバケツは片舷に10個あり、今日も満船のようだ。

久しぶりの船長とも挨拶。アオリは仕立てで先週出船したが、残念ながら型は見なかったよ、などと話をしているうちに、同じく満船のカモシ船が先に出船。我々イサキ船も6時過ぎに出船。凪の海を港を出て、通称「灯台沖」へ進む。昨日は他船が苦戦する中、和八丸は博打で灯台沖のポイントを攻め、中型主体ながらもトップは60尾オーバーの好成績を残したとのことなので、今日も同じ作戦なのだろう。

開始は6時半なので、船はトロトロと進み、それでも6時20分に釣り場到着。しばらくは反応を確かめつつ待機し、定刻の6時半に、指示ダナ13mで開始となった。船の水温計は16.2度を示していた。

●来年からはコマセカゴの規制が
今回のタックルはスラッシュシャクリ210に両軸リールにPE6号。金網ビシ60号に夢の天秤(イサキ、アジ用)を介してクッション1.2mm径30センチ。ハリス1.5号3ヒロ3本針。針はイサキ針を使用した。なお、コマセカゴは2003年1月から、プラビシならFLサイズ以下、金網ビシであれば、ヤマシタ製のスリム形のものしか使用出来なくなるので要注意。餌は船宿支給のイカ短とバイオベイト(白)を使用する。

●序盤から好調
この時期で13mとはずいぶん浅いなと思いつつ、指示ダナより4mほど落として、コマセを約1m刻みで振りつつ、ゆっくりとタナにビシを持ってくる戦法で様子を見ることにする。と、指示ダナに届く前、14mでアタリをキャッチ。そのまましばし追い食いを待って巻き上げを開始。ミヨシのおじさんがまずは本命をゲット。そして私の仕掛けを回収すると、幸先の良くダブルであった。ただ型はやはり24,5センチと中型。

不覚にもこの取り込みの際に仕掛けが手前マツリ。海は凪の割には北風が強いせいにあるが、これを解いている間に1流し目が終了。周囲でもイサキはあがっていたようで、水色も濁り潮ではないが暗い感じ。水温も安定と今日はなかなか釣果が期待できそうなコンディションであることを確信。そんなときの手前マツリだったので結構焦る。



●好調、好調
次の流し、やはり順調にイサキからのアタリが続く。まだ日は高くないし、天気は曇り。今が時合となるべく手返し早く、かつ多点掛けを心がける。セオリー通り、バイオベイトの方が若干食いが良いようだ。それにうまい具合にミヨシ側が潮下になっているようで、トモ寄りよりは食いが良いのもラッキーである。

アタリが出ない時にはコマセが切れているか、餌がないとき。アタリを待っているときにごく小さなアタリはおそらくウマヅラがコマセカゴを突っついているのだろう。周りでも結構ウマヅラが上がっている。このウマヅラに付け餌をかじられてしまうので、餌を付け直す時間がロスである。また、3ヒロも仕掛けも途中で2ヒロにした。風が強くて、3ヒロだとさばきにくく、どうしても手前マツリを起こしてタイムロスしてしまうからだ。

●ウイリーも好調
何故か仕掛けの途中からハリスが切れてしまったので、ここで自作のウイリー仕掛けを試してみる実験クン。これは餌取り対策でもあるのだ。コマセカゴもサニービシLサイズに変更し、ウイリーシャクリの横領でやっている。これにもイサキは反応してくれ、特に先針のケイムラと2つ目の紫のウイリーに喰ってきた。空針仕掛けと同様、ダブルでも喰ってくる。ただ、以前のように、ウイリーならば良型という訳ではなく、型は相変わらず中型主体であった。

アタリが遠のくと、船は少し移動をして、そしてまた釣れ始まるという具合で、ほぼ入れ食いが続く。それでも今日のアタリパターンというのが存在するようで、夏の早めの鋭めの誘いよりも、ゆっくりとした誘いの方が喰うようだ。コマセダイの誘い始めのような竿のアクションで喰ってくることが多かった。また、一番食いが良いときは、置き竿でも問題なく喰ってきて、そのまましばらく置いておくとトリプル、などということもあった。

●束ペース?
2つ目のタルもだいぶ黒く埋まってきたところで、釣果をカウント。数えてみると50尾。ただし、これには、一度キャッチしたあと、リリースした尾数も含めている。塩焼き用に22センチくらいのイサキも持ち帰ってもいいのだが、そんなにあっても処理できないと思っているからである。

ちょうどこの頃から陰っていた太陽も顔を出し、空も海も明るくなってきた。潮の流れも悪くなったようで、だんだんとアタリが遠のいてきた。今まではアタリが遠くなってもポイント移動すれば、また釣れ始まるというパターンであったが、そうは行かなくなってしまったようだ。

いくつかのポイントを目がけて行っては船を回して反応を探る。しかししばらくすると仕掛けは入れずに諦めてまた移動。そして反応を探る、という動きがしばらく続いた。さながらイカの反応を探しているような操船だ。やっと仕掛け投入の合図が出たが、やはり喰わない。

●潮変わって・・・
操舵室に行って船長に様子を聞いてみると「ダメだ、逆潮に変わっちゃって、反応がなくなったよ」とのこと。なかなか1日中釣れ続くなんてことはないし、自然相手だから仕方はない。「大移動してみるよ」と船長。今度は船を海中公園沖へ走らせた。

海中公園沖へ到着するころには、更に天気が良くなり空が明るく、暖かくなった。人間にとってはありがたい天気だが、イサキにはそうでもないようだ。この場所は更に澄潮で落ちていくビシがかなり下に行くまで見えている状態。更にほとんど潮が流れていないようで、道糸もまっすぐ立ったまま。持参のオキアミ餌を使ったり、ウイリーでかなり下のタナから探ってみたりしたが、どうにも手はないようで大苦戦。

結局、潮が変わってからは、船中ほとんどイサキが上がらずという後半戦。12時に定刻を迎えて終了となった。



<釣果>
イサキ 22〜28センチ 53尾
他、ウマヅラ、小型シマダイ(リリース)

中型主体ながらも数を伸ばせたし、何より今回も竿頭であった。おそらく2番手は46尾釣った右舷ミヨシ2番の人。アタリが訪れる回数は他の釣り人とも同じであろうが、いかにダブル、トリプルを達成できるかで数の差が出ているような気がする。また、手返しも重要なファクターである。

帰港してからは、軽食を頂いて、女将さんや船長達に年末のご挨拶をする。「来年は親子3人で来ますから」と約束して、勝浦を後にした。


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