本命ゲットでまずまず、南伊豆マダイ

久しぶりのマダイです


  1. 日時:2002年12月7日(土)
  2. 場所:石廊崎〜弓ヶ浜沖
  3. 参加メンバー:鯛介、せるじおさん
  4. 時間:午前6時30分〜午後12時00分頃
  5. 潮時:中潮


釣行記

西伊豆の温泉旅行に行くことにした。昨年も身重の嫁さんを連れて、温泉付きの部屋がある旅館に宿泊。なかなか具合がよかったので、子供も連れて家族3人で行ってみようということにしたのだ。

伊豆まで行って釣りをしない手はないだろうということで、今回も気心の知れた弓ヶ浜・もき丸にお世話になった。ワラサは既にどこかに行ってしまったようだが、メダイやマダイがぼちぼち釣れているようで、予約の電話を入れるとやはり釣りものはマダイとのこと。

当日は仕事を早めに切り上げ、食事を済ませて子供を風呂に入れて、などをして21時半頃に東京を出発。途中、東名でトラック横転事故のおかげで渋滞に巻き込まれつつ沼津を経由して2時半頃に弓ヶ浜に到着。用意して頂いた素泊まり用の部屋で休む。

●ワラサは去って・・・
5時に目覚ましが鳴り、私だけ起き出して港へ。ワラサ熱が冷めたせいか港に釣り客の車は皆無。結局この日は弓ヶ浜側での出船はもき丸と隣のなつ丸だけだったようだ。今回はせるじおさんも同船。既に港で仮眠しておられた。

5時半頃に船長が現れる。釣り客は我々を入れて4名。北東風が強いという予報なので、到着時点で両ドモを押さえておいたので、他の客は両ミヨシ(というか胴の間)に陣取った。

●神子元断念
程なく女将さんもやってきてお弁当を積み込んで出船。沖に出るに従い、どんどん風と波が高くなっていく。このコンディションでの釣りはキツいですね、とせるじおさんと話をしている最中、船はちょうと横根を真横に見るあたりでスローダウン。しばらくグルグルと動いていたが、その後進路を北西に変えてスピードを上げて走り始めた。ここのところマダイの様子がよかった神子元沖は諦め、石廊崎の方を目指すようだ。

15分ほど走って釣り場到着。いわゆる「カツオ島沖」である。ここは完全に風裏で打って変わってのベタ凪。僚船が4〜5隻いるなか、タナ65mで開始となった。

今回もいつものマダイタックル。鯛介スペシャル(30−330)に電動丸3000XH。夢の天秤(マダイ用)サニービシビッグ100号。2mm径クッション1mにハリスは3.5号8ヒロ。マダイ針8号(白)にパールビーズを付ける。

●ソーダ邪魔
道糸はするするとトモ方向に流れていく。と40mを通過した辺りでビシの落下が止まる。クラッチを入れて竿を立てる。ビビビビという引き。慌てて巻き上げると案の定、痩せた丸ソーダが針を付いていた。魚をはずして、コマセを詰め、気を取り直して投入しようとすると、既に右舷ミヨシの人にアタリが出た様子。はやる気を押さえて投入する。

今度は無事にタナに届き、ソーダがいたことから、あまりコマセを振らずにタナを取る。落とし込んだりしてみるが、アタリが出ない。餌のチェックで仕掛け回収。餌はかじられている。更に気を取り直して再投入。するとまたも途中でソーダに捕まる。高速巻で仕掛けを回収したところで移動の合図が出た。

●マダイだ!
すると「何か小さいのが食ったみたいだ。イサキかな」とせるじおさんが電動巻き上げ開始。ソーダかもしれないですよと言いつつ横で見ていると、浮いたのはなんとキロ級のマダイ。もき丸では久しぶりのマダイだ、と嬉しそうなせるじおさんであった。結局左舷ミヨシの人も型を見て、なんと1流し目で型を見てないのは私だけになってしまった。



●ゲット!
7時過ぎの2流し目。焦りと気合のミックスした精神状態での投入。同じくコマセはタナ付近を中心に振り、餌取りをマダイと分離する。しばらく待って、落とし込みの動作に入ろうと竿先を下げ、振り上げようとしたところ、ククンというアタリが伝わった。そのまま竿をゆっくり立てる。ググンという引きが伝わる。アワセを入れてから、しばらく竿をためて魚の大きさを見るが、さほどの大きさではないようだ。
緩めのドラグも途中からは締め気味にして巻き上げる。あまり大きな抵抗はなく、右舷ミヨシの人の構えるタモに納まったのは後検量1.6kgの食べごろサイズのマダイ。何とかこの時合でボウズを免れて一安心。釣れた鯛の中では一番型が良いそうだ。



この後、右舷ミヨシの人の置き竿に良いアタリが出たが、アワセが弱かったせいか途中でスッポ抜け。このアタリは私が餌チェックで空巻をした直後に出たもの。左舷ミヨシ寄りが潮上のようなので、こうなってしまったようだ。

●後半ヒラメ
結局この後はしばらく粘るが、反応は出てもアタリは出ず、次第に反応も出なくなり、10時頃に船長は移動を決意。「朝の場所、風が強かったら弓ヶ浜沖でヒラメ」とのこと。このマダイ狙い、僚船はほとんど釣れていない。僚船のアナウンスを聞いていると、軒並みタナ指示は72〜74m。本船の船長は終始65mで通して船中5尾。今日のマダイは浮き気味であり、船長の読みが当たったようだ。

移動の間はキャビンの中でウトウト。エンジン音が落ちたところ起き出して外へ。先ほどとは打って変わってシケの海。どうやら場所は弓ヶ浜の真沖の様子。再開始の合図が出て、みな生簀からイワシをすくってヒラメ仕掛けを投入しているようだ。

仕掛けの準備がなかったので、まずはコマセ釣りをしてみる。底から10mでタナを取ってみる。しばらくするとアタリが出たが、これはセンチくらいのテンス。やはりコマセはだめだな、とヒラメの仕掛け作りに入る。

ハリス5号1mにチヌ針6号の親孫仕掛けを作成。錘は80号を使用。ヒラメ用のタックルは積んでないのでタックルはマダイのままとした。

●気合いのせるじおさん
せるじおさんが何やらあたったようだ。「アタリの感じだと、それはヒラメだな」と船長。私もタモを構えて待機したが、残念ながらこれはエソ。風が強く、アタリも少ないので、だんだんとやる気が失せてくる。船は今度はミヨシの方が潮先。トモの方は望み薄であると思い込んでいるせいもあるのだが。



気が付くと皆置き竿だが、せるじおさんだけは気合が入って持ち竿。そんな努力があってか、12時前に「今度はヒラメだ〜」とアタリをキャッチ。しかしこれも本命ではないが、嬉しい外道のマハタ1.6kgであった。



風も収まる様子なく、釣れ具合を考慮してか、12時過ぎに「上がりましょう」の船長の合図で沖上がりとなった。

<釣果>
マダイ 1.6kg 1尾

港には女将さんと子供を抱いた嫁さんがお出迎え。全員マダイの型を見たということで女将さんもニコニコであった。



この時期は天候が安定しないので仕方ないが、本命場所の神子元沖であれば、もう少し数が出たかもしれない。まぁ、今回は旅行のついでの釣りなので、この型のマダイが上がったので大満足。今度は正月に来るよ、と船長と約束して下田を後にした。


釣行記集へ