初の竿頭、大原沖ヒラメ
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記録更新です
- 日時:2002年11月9日(土)
- 場所:大原沖
- 参加メンバー:鯛介、他MLメンバー数名
- 時間:午前5時40分〜午前11時40分頃
- 潮時:中潮
釣行記
●家族釣り旅行
今週もOLMである。場所は外房・大原は臼井丸で釣りものは最近好調のヒラメ私がヒラメ釣りの修行をした船宿である。また、結婚前、そして結婚後もに嫁さんとよく訪れた船宿である。子供が出来てからは夫婦で釣りに出ることは難しくなったが、今回はOLMは私が参加。当日の昼頃に嫁さんが子供を連れて特急で大原入り。その晩は民宿に泊まって、翌日は嫁さんがヒラメ釣りという計画を立ててみた。嫁さんが船に乗っている間の子守りは夫である私の役目である。
さて、天気予報はあいにくの西の強風。だが、大原沖のヒラメの場所は西〜南西風に強い場所であるため出船は問題なし。集合は4時とのことだったので1時半過ぎに東京を出発。いつものルートを順調に走り3時過ぎには大原港に到着。予報が悪いせいか、駐車場の車もまばらである。
しばし仮眠し集合時間の4時に起き出して船に行って見るが、僚船を含めてまだひっそりしている。と、船の前には見たことある車。塩満さんであった。そして初対面の快釣さんが現れ、向こうからは小曾根さんが登場。船の前でわいわいやりつつ他のメンバーの登場を待つ。
●オオドモは初めて
4時半近くなるとだいぶ港も賑やかになってきた。そして前泊組みのアリパン登場。どうやら本当は4時半集合で十分だったらしい。今回幹事の前山さんに釣り座を聞くと、右舷と左舷トモから2名分が押さえてあるそうで、抽選にするとのこと。カッパを着込んで荷物をつりあえずトモ側に積む。で、結局ばたばたしてしまったため、釣り座は適当に、ということになり、ちょうど荷物を置いた右舷トモ2番を確保。ところが、気が付くと右舷8名定員のところ9名いるらしく、臼井丸のおっかさんに「上甲さん、人数多いからオオドモはいんなよ」と言われる。トモ寄りであれば、特にこだわりはなかったので、そのまま釣り座を移動した。この釣り座、吉と出るか・・・。
●釣り場はすぐそこ
船は5時過ぎに出船。風もそよそよ程度で海上は凪である。そのまま大原真沖にスローで20分ほど進みエンジン音が落ちる。どうやら近場でまずは始めるようだ。イワシが配られ、協定時間の5時半を迎えたところで開始となった。
今回のタックルは綾瀬・つり吉オリジナルのBGRガルフ6-8LBにABUのリール。先糸6号を1mほどにトリプルサルカンを介してハリス6号1m。親針にはヒラメ針、孫にはチヌ5号を使用。捨糸4号50センチに錘は80号。今回はフジワラの夜光錘を使用してみる。
まずはスパンカーを上げずの横流し。好調だったここ2〜3日は真潮だったので今日も真潮の可能性は高い。風はどうやら北よりの風。道糸は斜めに入ってはいくが、思ったよりも船は流れていかない様子だ。水深は20m弱と浅いのもここ最近の特徴のようだ。
●あれれ?
「左舷で上がったよ」という船長のアナウンスがある。キロ級前後が2尾左舷であがったようだ。この流しの潮先は右舷なのに、左舷が先に上げるという不思議な現象である。今日は必ずしも潮先有利というわけではないのであろうか。
●まず1尾
右舷のミヨシ寄りで何尾か本命が上がっている。そのペースからして今日はさほど悪い日ではなさそうだ。夜も明けてきて明るくなってきた。そろそろアタリが来ても良さそうだなぁ、と思った矢先の6時半頃、待望のアタリが到来。ガツガツと食い込み、3度目の引き込みで竿が入ったところで竿先を起こす。絵に書いたような針掛かりパターンで釣れてきたのは0.9kg。右舷トモのアリパンにもほぼ同時に同級が1尾あがった。
●縦流しへ
潮の流れと風向きが合わないせいか、船長はスパンカーを上げて縦流しへ。真潮で北風とくれば、おそらく右舷のミヨシよりが有利なはずである。ところが、「左舷胴の間は、既に3尾だよ」と左舷トモの橋本さん。横流しの間も右舷が潮先であることが多かったので不思議である。でも、この3尾釣っている人、毎週来ている常連さんなのである。
●2尾目
7時10分、これまた典型的なヒラメのアタリ〜引き込み、アワセで2尾目。0.8kgとソゲ級であるが、こんな早い時間に2尾目が出て非常にうれしい。そしてまたもアリパンがほぼ同時にゲット。目測2kg弱級と良型なのが羨ましい。
ヒラメは3尾以上釣ったことが私であるが、今日は数の記録更新が出来るかな、とほくそえんでいると7時30分、一発目で竿先を大きく引き込むアタリで思わず竿先を下げてしまったが、なんとかアタリは続いて3尾目、0.8kgをゲット。これは左舷トモの橋本さんゲットの直後の獲物。ある程度、ヒラメが固まっている場所があるようで、誰かにアタリが出ると周りでもバタバタっと食うようだ。
●置き竿好調?
船長に様子伺い。やはり真潮で北西風、船は右舷のやや前方に向かって流れているようだ。同時に船中釣果のチェック表を見せてもらうと、やはり右舷の方がアタリが良い。
また今日は何故か置き竿によくアタリが訪れる。右舷胴の間で数を伸ばしている小曾根さんやアリパンはほとんどの釣果を置き竿で取ったと豪語している。適度なウネリと竿の調子がマッチしているのであろうか。試しに私もマネをしてみたが、置き竿の間はアタリが来なかった。
●本日最大級
9時頃、今度もうまくアワセることが出来て巻き上げ開始。今までのヒラメよりやや重量感がある。これも無事にタモに収まった1.1kgの本命。いやいや、いきなり今までの自己記録の倍の釣果である。まぁ、今までの記録自体、低いものであったかもしれないが・・・。
●風、強まる
実はこの4尾目の直前にアリパンが3尾目をゲットし、橋本さんがバラシを演じていた「ヒラメの巣」がうまいことトモ寄りを通過したみたいだ。「こっちのヒラメがそっちに行ったんだね」と橋本さん。確かにそうかもしれない。この頃から北西風がじ徐々に強まり、海面に白波が立ち始めた。地形的に釣りは続行可能だが、だんだんとウネリも高くなり、潮周りの際にはかなりに飛沫が飛んでくるようになった。海が悪くなると同時にヒラメからのアタリも遠のいた。気が付くと置き竿の人が増えて、船中ダレ気味である。
私も既に4枚釣っているし、明日はまた嫁さんがヒラメを何枚か釣ってくるであろうことを考えると、これ以上釣っても処理が大変なだけである。と思ってはみても、こんなにアタリが活発な機会は滅多にないし、記録を伸ばせるだけ伸ばしてやろうと引き続き手持ちでがんばってみる。
●ナダよりに移動
臼井丸にはトモの方にもちいさめのカメにイワシを泳がせておくのだが、このイワシを取りにアリパンが取りに行っている間にアリパンの竿にアタリ。すぐに私と橋本さんが飛びついたが、その後はアタリが続かず。仕掛けを上げるとそこにはしっかりとヒラメの噛み跡があったようでアリパンは悔しそうである。
船長は風を避けたいのか、船をどんどんナダ寄りに進める。最後は潮が濁り気味の浅場を攻める。ここで私は捨て糸を思い切って20センチに詰めてベタ底狙いで5尾目を狙う。。しかし、錘が根に当たる感覚はあってもアタリはない、そんな中、小曽根さんが4尾目をゲットし私と同率のトップに。
●ボウズなし
そして船長からオーラスの流し宣言が出たあと、右舷ミヨシの前山さんがやっと本命をゲット。実は前山さんだけが仲間内でボウズだったのだ。これでOLM参加者全員が型を見れて船長もほっとしたことであろう。
結局このまま11時40分に沖上がりとなった。
<釣果>
ヒラメ 4尾(0.8kg×2、0.9kg、1.1kg)
いつのまにか大原港より太東方向に船はいたようで、追い波に押されながら帰りも20分程度で帰港。港には嫁さんと雄大(息子)の姿。大漁を素直に祝ってくれた嫁さんに感謝。そして釣らせてくれた船長に感謝である。
翌日は潮が流れない状況で苦戦しつつも嫁さんは右舷胴の間でキロ級を2枚ゲット。乗船12名で船中20枚、トップ3枚が両ミヨシであることを考えても、船長の「ヒラメ釣り、うまいです」という言葉もお世辞ではないかもしれない。いや、我々には腕よりも、ヒラメのアタリがあれば必ず針に掛けてくれる魔法の竿という味方がいる。
バラシ率0%のこの竿の記録はいくつまでのばせるであろうか?
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