両本命ゲット、土肥沖マダイ〜アオリ

マダイ釣りでは?


  1. 日時:2002年9月28日(土)
  2. 場所:堂ヶ島〜土肥沖
  3. 参加メンバー:鯛介、川口氏、渡邊氏他
  4. 時間:午前7時00分〜午後6時10分頃
  5. 潮時:小潮


釣行記

●アオリリベンジ
秋のマダイシーズンも本格化する時期になった。例年、土肥・とび島丸や戸田・ふじ丸など西伊豆の船宿に何度か訪れている。今年もその両船宿でマダイ好調の声が聞こえ始めてきた矢先、MLの川口さんから「とび島でマダイの後、居残りでアオリイカやるよ」というお誘いをもらった。マダイもそうだが、アオリイカと聞いては断る理由はない。

ちょうど良い具合に釣行日を週末に控えた平日には良型を交えてマダイ船中20枚の好成績をマーク。久しぶりのマダイ釣りに否が応でも期待が高まった。それに加えてアオリイカ。昨年の冬に同じくとび島丸を仕立ててカワハギとのリレー釣りでアオリイカ釣りに臨んだが、敢えなく船中ボウズ。今回は何とか顔だけはみてやるぞ、と力が入る。

週末の予報は雨で北東のち南の強風。雨模様はマダイ釣りには好条件だが、強風は頂けない。ただ、西伊豆は北東風には強いので、何とか釣りは出来るはず。ということで、当日は仮眠をとって2時半に自宅を出発。途中の東名は大雨で視界不良のためスピードダウン。途中、だるま屋で川口さん一行と遭遇しつつ、5時半前に土肥港に到着した。

●雨も止み
車中で朝食をとっているうちに雨は小降りに。そして船長が現れたので、クーラーに氷を詰めて岸壁へ。川口さんの音頭で釣り座決め。右舷/左舷、トモ寄り/ミヨシ寄りで希望者に分かれてジャンケン。強風が予想されることから右舷トモ寄りを希望。他希望者は川口さん1名なので、川口さんとじゃんけん。見事に負けて右舷トモ2番に釣り座が決まった。

乗船名簿に記入し、皆の準備が整ったところで出船。健司船長の8号船は仕立て。親父船長の10号船は乗り合いで10名乗船。ともに船は港を出て南下。出船前に「何を釣る?大、中、小あるよ」と川口さんに問いかける。今日はお土産欲しい人もいるので、最初は数が出る中型狙いの場所で大アジなども狙いつつやることになった。出船前に仕掛けのスペックについて船長から全員に指示が出る。ハリスは4号以上8ヒロでガンダマ(2B程度)を付ける、ということであった。

●最初は大鯛
釣り場までは35分ほど走るとアナウンス。川口さんとアオリイカ談義などしているうちに船はスローダウン。「予定変更。最初は大鯛狙うよ。まだ他の船がいないみたいなんでね」とのこと。場所は堂ヶ島の沖合らしく、反応を探った後、僚船に親父船長の10号船を従え、指示ダナ65mで77mからコマセを振るようにというアナウンスで開始となった。

今回はいつもの鯛介スペシャルに電動丸3000XH。サニービシビッグ80号にクッシ2mm1m。ハリス3.5号8ヒロ(長さは船長指示)にマダイ針8号(白)を使用してみた。チモトにはパールビーズを着け、船長の指示通り、ガンダマを装着する。

●澄潮
港ではやや強く感じた北東風も、この場所では微風。ただ、沖からのウネリが入ってきており、置き竿では釣れない様子。なので、じっと手持ちで3.3mの竿を抱えてアタリを待つ。「潮澄んでいるからコマセ撒かないとダメだよ。タナとったらカゴは動かしすぎないで」という船長のアドバイスがある。

ならば、と誘いは竿を振り上げて、というよりは、50センチ程度上下にゆっくり動かす、という程度にしてみる。隣の川口さんも同じような誘いをしているので、きっと間違っていないだろう。

●いきなり大鯛
と、7時半頃、「喰ったよ!」と川口さんが叫ぶ。見事に長竿が弧を描いている。途中、何度か強い引き込みをかわして、慎重にやりとり。そして浮いたのはやはり大鯛。後検量で5.5kgの良型であった。今日は久しぶりに釣りに出たという川口さんは大喜びである。



●バラシ
気合いを入れ直して再投入。コマセを振ってタナを取って、ゆっくり誘っていると、竿先にアタリ。すかさず竿先を上げてアワせる。グーンと竿先がしなる。「喰ったよ!」と叫びつつリールを2〜3回撒く。次の瞬間、竿先からテンションが消えた。痛恨のバラシ。仕掛けを回収すると針はそのまま。すっぽ抜けである。「いい加減引き込むまで待ったよ」とは川口さん。今日は束アワセでない方が良さそうだ。

●連続バラシ
次の流し。投入してタナを取るとすぐにアタリ。今度は一呼吸待ってアワセ。確かな重量感。「もう喰ったの?勝負早いなぁ」と川口さんが言い終わったところでなんとまたも竿先からテンションが消えた。「バレた〜」と船長がマイクでアナウンス。「なんだ、バレたから反応が消えちゃったよ、上げて」と続く。「すんません・・・」と小声でつぶやきながらコマセを詰め直すのであった。

●ハナダイ
この後はアタリなく、8時頃に船長は見切りをつけてタナ指示45mの浅場へ移動。中小型のマダイと大アジ狙いの場所であろう。釣り方の指示は大鯛の場所と同様。まずは川口さんが大アジを上げる。周りでも数人がこの大アジをゲット。私にもアタリが訪れる。だが、マダイのそれとは明らかに異なる引き。ハリスを手繰るとアジとは違うピンクのシルエット。一応、タモですくってもらったのは35センチのまずまずのマダイ、と思ったがよく見るとハナダイ。ノッコミシーズンで丸々としたお腹をしていた。



左舷胴の間で良い型らしきアタリ。「糸出して出して」という船長の叫びが聞こえる。そのアドバイスもあってビシまで上がったのだが、ここでオマツリしてしまい残念ながらバラシ。姿は見えなかったが、引きの感じからして4〜5kg級であったと思われる。

●なんとか本命
船長はこのあたりの場所で粘る。その甲斐あって11時頃に川口さんとダブルヒットでやっとマダイをゲット。川口さんは1kg。私のはそれよりやや小振りで後検量0.7kgであった。時合の朝に2度もバラしてしまったので、こういう日はきっとボウズなんだよなぁ、と弱気になっていただけに嬉しい一枚である。



しかし、皆にボチボチ釣れている大アジがなかなか掛からない。「下からコマセ振ってくれば確実に喰うよ」と川口さんは言うが、何故か喰わず焦ったが、何とか1尾はゲット。丸々していて旨そうだ。更に良型ハナダイと続く。これも何故か川口さんとダブルヒット。1流しで1度は何かしらのアタリが出るという時間で、しかも1流し1投だから忙しく、また楽しくもあるのだ。

●強風
ところが、この頃から北風が強くなってきた。釣りは出来ないほどではなかったがアタリが遠くなりつつある時間でもあったので船長は土肥方面へ移動を告げた。

11時半頃、宇久須沖で再開。ここも大型の場所らしい。「根と根の間を流しているから、投入遅れたらお休みだからね」と船長。みんな一斉に仕掛けを投入して、タナを揃えることが肝心なのだ。この時間帯はミヨシ中心に時々アタっていた。特に右ミヨシでは大型を掛けたがこれもオマツリでバラシ。結局大鯛は上がらず小下田沖へ。

●尻すぼみ
ここは既に今日他船が攻めた場所らしく本命のアタリなく、14時頃に土肥の瀬へ移動。僚船が1隻いて小型のマダイが上がるのが見えたが、潮澄み、かつ流れもなく苦戦。1時間ほど土肥の瀬の根を転々と攻めたが、大きな盛り上がりなく15時に終了となった。

●アオリへ
いったん帰港し、マダイ釣りのみで帰る人を降ろして15時半過ぎに7名で再出船。次の本命であるアオリイカ釣りのスタートである。事前情報では、エギの色はオールマイティなピンクの他にサバカラーが良いらしい、とのこと。とりあえず私はピンクのアオリQ4号でスタートすることにした。

タックルはつり吉オリジナルのKing of Squid150にAbuの小型リール。中錘は10号指定でハリスは4号4mとした。釣り方は東京湾などのアオリ釣りと同じであるが、ここではタナは底から各自が思い思いで取る。だいだいの目安はハリス分+1m程度底を切るという感じだ。

●まずは近場
まずが試しに港のすぐ前でやってみることに。が、ここはアタリなく10分ほどで移動。今度はフェリー港の沖で、サビキアジ釣りの船がいるそばの場所へ。いかにもイカがいそうな場所であったが、この場所も不発。

●来た!
ということで今回の本命場所に4時過ぎに移動。水深25m前後。無心にしゃくりつつ、左となりの川口さんの連れの人(アオリイカ初挑戦)の竿がギュンギュン引かれている。そのままその人はギリギリとリーリング。「海藻か何かじゃないか」と川口さん。いや、確かに竿が曲がってましたよと答え、仕掛けの行方を追う。中錘が上がると「アオリだ!」と操舵室から船長が叫んだ。船長が飛び出してきてタモ取りされたのは目測0.3kgと小型ながらも本命のアオリイカ。記念すべき今シーズン第一号の釣果である。

●土肥での初アオリ
そして流し直し。すると4時半頃、川口さんにヒット。0.2kg級と小振りサイズながらもボウズ脱出に大喜び。いいなぁ、と思っていると私の竿先もガツンと止められた。おぉ、久しぶりのこの感触。慎重にエギに抱き付かせてからリーリング。そして無事タモに収まったのは0.5kg級。同時に先ほどの川口さんの連れの人にも再びアタって先ほどと同級をゲット。ほぼ3人同時ヒット。これぞアオリイカ釣りである。

この後はアタリが遠のいた。「あそこでワラサがハネたみたいだなぁ」ということで船長は更に船を南に走らせた。青物が回っているとアオリイカはとたんにエギを追わなくなるのだ。

●2ハイ目
「反応があるよ。根掛かりに気を付けて」ということでここも水深25m前後。辺りが暗くなり始めた5時頃、再び私の竿にアタリ。今度は重量感もあまり無く引きも弱々しい。それでも0.2kgの本命である。夕マズメで時合いだぞ、皆張り切るが、ここからは反応があるが、エギを追わない時間となる。



だいぶ暗くなったし、夜に実績のあるオレンジのアオリQにエギを交換する。船長もこまめに船を回してくれるがイカの乗りはない。「暗くなったら乗らなくなったなぁ」と船長。地元の漁師さん達は8時頃まで漁をしているそうなので乗らないはずはないのだが・・・。

●最後にも
このまま終わりかと思った18時過ぎ、左舷のトモが騒がしいと思って見に行くと渡辺(勝)さんが竿を曲げている。これも0.3kg級と小型だが本命。ほぼ同時に左舷トモ2番の人にもヒットし船中7ハイ目があがっところでタイムアップとなった。

<釣果>
マダイ 0.7kg 1尾
マアジ 33センチ 1尾
ハナダイ 0.3〜0.7kg 2尾
アオリイカ 0.2〜0.5kg 2ハイ



何とかとび島丸マダイ連勝記録は更新(まだボウズはないのだ)。それに一昨年に釣れなかったアオリイカリベンジも出来た。朝6時半から夜6時半とほぼ12時間を船上で過ごしての釣りは久しぶりだったが、非常に楽しかった。最近は公私ともに多忙なことも多く、体力的にキツそうな釣りは避けがちであったが、たまにはこのくらい「バカ」と言われそうなくらいの釣りもいいものだ。


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