船多く苦戦、相模湾本がつお

良型が獲れましたが・・・


  1. 日時:2002年9月1日(日)
  2. 場所:葉山沖
  3. 参加メンバー:鯛介
  4. 時間:午前6時00分〜午後1時30分頃
  5. 潮時:小潮


釣行記

大型カツオが相模湾にやってきた。昨年は小型のカツオの回遊しかなかったが、今年は大型が、まずは一本釣りなどの活き餌で釣れ始め、8月下旬からはコマセ釣りでも釣れ始めた。

●平日がベストだが
とれとれの新鮮で脂の乗ったカツオ、その強烈な引きに出会えるチャンスを逃す術はない。いつもであれば、平日に会社を休んでの釣行となるのだが、あいにく、すぐに会社を休めるような仕事の状況ではない。あと数日待てばタイミングよく遅めの夏休みの期間であったのだが、ガマン出来ずに船が多いを承知で日曜日に突っ込むことにした。

船宿はカツオ釣りではいつもお世話になっている葉山はあぶずる港の愛正丸、まさみ丸。今のところ、かつお船はまさみ丸で出船しているようなので、今回はまさみ丸にお世話になることになった。

●一番乗り
走り回るのが特徴のカツオ。なるべくオマツリに巻き込まれないようにと、四隅を確保すべく船宿には3時過ぎに到着。船を捜していると、まさみ丸のルアー船の前で船宿の人らしき人にカツオの船の場所を教えてももらえた。運良く一番乗りで、やはりカツオはミヨシでしょう、ということで右舷ミヨシに陣取ることにした。

その後、受付を済ませる。実は今回の釣行は前日の夜に決めたものなので、餌の準備などは何もしていない。特に今回はオキアミ餌の釣りなのでその餌がちゃんと確保できるがどうかが不安であった。ちょうど受付に姿を現した船長にオキアミはありますが、と聞くと、普段使うブロックのものは売り切れだが、港の中の売店でパックのものが売っているそうだ。ついでに、今日はうっかり持ってくるのを忘れてしまったキーパー(忘れたのはアタッチ部分だが)も借りられることを確認。

氷をクーラーに入れて(バケツいっぱい300円)オキアミを購入。Lサイズのパック品だが、品質は今ひとつっぽいので、念のため2パックを購入しておいた。Lサイズとはいえ、やや小さめのオキアミであることが気になったが・・・。

4時半になり港の駐車場に車を入れて準備開始。次第に人が集まってきて、出船前には13名(右舷7名、左舷6名)が集まった。ミヨシの私は1段高い足場の悪いところに入らざるを得ないのがつらいが・・・。

●航程30分でポイントへ
6時になり、定刻どおりに出船。晴天で南の風の微風だが、沖には台風があり、そのウネリに逆らいながら進み、航程30分の真沖で船団に合流。「15mでやってください」という合図で開始となった。

今回のタックルは米国シマノTLD70Mediumのワンピースロッドに、レバードラグXT4000。サニービシLサイズ60号に片天秤を介してハリスはフロロカーボン16号にヒラマサ針15号を使用した。オキアミは2尾掛けにするのがコツである。

1流し目不発。流しの時間は3分ほどであろうか。「こんな感じで当たらなければ、すぐにやり直すから、合図があったらすぐに出来るようにしておいて」と船長の指示。大型のカツオだけあって、群れの移動速度も相当なものなのだそうだ。

●まずは中型
2流し目、まずは左舷トモ寄りで当たった様子。それを見て、コマセを振りなおすと、竿先にククンというアタリ。すかさず軽くアワセを入れる。グーンと竿が曲がってヤリトリ開始。が、それほどのパワーはなく、すぐにビシが水面を割り、16号ハリスなので、ひょいっと抜きあげたのは1.5kg級とやや小ぶり。とりあえず顔を見たのでほっとする。

そしてアタリが出なくなるとすぐに移動。1流し1投ペースである。群れの移動は速く、カツオの跳ねが見えているそばに船をつけてみたり、反応の上に付けて、一瞬のチャンスが訪れるだけである。おそらくシーズン当初なので、まだカツオもコマセに完全に慣れていないので、群れを止めることが出来ないのだろう。

●良型
7時頃の流し、チョンというアタリに合わせる。食いあげたようで、すばやく数m巻くと今度は強烈な引き。ドラグはキツめに調整してあるので、その突込みをダイレクトに楽しむことが出来る。取り込み時が一番気を遣う場面だが、旋回しながらカツオは浮上。船長のタモアシストで無事良型をゲット。後検量で3.4kgであった。

●ハリス切れ
次の流し、左舷で何人かにヒット。それを見てコマセを振りなおす。と、竿先がいきなり突っ込んだ。竿尻を腹にあてて引きに耐える。が、ふっと竿先が戻ってしまった。痛恨のハリス切れ。チモト部分で強度切れを起こしていた。左舷ミヨシの人はハリス20号を切られたそうで、もしかしたら大型キメジが回ったのかもしれない。おそらく、4〜5人が同時に当たったが、取り込めたのは1人だけであった。やはり良型を上げたあとはハリスを交換すべきであった。この後はアタリだけで針掛かりしないのも数回。食いが浅いのか、遊んでいるだけなのか。即アワセや食い込みを待ってみたりするも有効な策は見当たらない。

右隣の人は最初はカッタクリだったが、オキアミ餌が調子がよいのを見て竿釣りにチェンジ。だが、オマツリによるハリス切れと取り込み時に魚に遊ばれての天秤接続部分のサルカン飛びで良型を2度のバラシ。カツオ釣りには柔らかい竿では水面で魚に遊ばれてバラしを誘発する。それに比べると今回のこの輸入ものの竿は非常に具合が良い。

8時過ぎにはアタリ遠のく。投入合図あっても当たらない流しばかり。アタリが出たところがあると、僚船みんなで急行する、という感じ。小網代から早川の船まで相模湾一帯の船が海上は多数の釣り舟が参加した運動会のような様相である。



●後半食い渋り
11時過ぎに久しぶりのアタリ。良型の平ソーダ上がる。周りでも平ソーダは上がるが、メジやカツオからのアタリは相変わらず遠い。1kgはありそうな平ソーダなので美味そうではあるが。。。

この後も船団を離れたり、合流したりするが、当たらず。気がつくと12時半過ぎ。ここで鰹のハネが見えるナブラを発見するも、食い気のない群れのようで不発。結局、定刻の13時を過ぎて延長してくれたが、その後はダメ。13時20分に終了となった。

<釣果>
本がつお 2尾(1.5kg、3.4kg)
ヒラソーダ 1kg

30分ほどで帰港するも、港でトップで戻ってきたせいか、駐車場から出られず、しばし車中待機。15時頃にやっと港を出て帰路に着く。夏休み最後の週末とあってか、道路もガラガラで16時半頃には帰宅できた。

その船の多さのせいか、食いは今ひとつであった。前日の土曜日は休日にも関わらず、かなり食いがよかったとのこと。食い気がある=ナブラが多い=船が分散して、釣果が上がる、という図式なのだろう。今日は食い気のある群れが少なかった、ということであろうから運が悪かったか。また、釣ったカツオも脂の乗りはまだ今ひとつ。やはりもう少し秋が深まってからの方がよいのかも。

やはりシーズンに1度は爆釣したい本鰹。様子をみてリベンジしたいと思っている。


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