潮速く苦戦、犬吠沖キンメダイ

今ひとつでした


  1. 日時:2002年8月25日(日)
  2. 場所:犬吠沖
  3. 参加メンバー:鯛介
  4. 時間:午前3時30分〜午前9時00分頃
  5. 潮時:大潮


釣行記

何と1ヶ月ぶりの釣りである。多忙な仕事に加えて、新居への引越しで公私ともに忙しい状況が7月中旬から8月にかけて続いた。まぁ、魅力的な釣りモノがなかなかなかったというのもあるが、ここまで長い期間釣りに行かなかったというのはここ数年では記憶がないほどだ。

●キンメ再び
久しぶりに釣りに行くチャンスと元気のある週末を迎えた土曜日、さて、何を釣りに行こうか。あちこちの情報を調べるも、心惹かれる釣りモノはなかなかない。と、1ヶ月前に良い思いをした外川の情報を見ると、なんと24日(すなわちこの日)からまたキンメの釣果が復活したとのこと。勝浦のカモシや小湊のマダイも候補だったが、久しぶりにキンメ鍋が食べたくなり、前回と同様、武丸に予約を入れた。

夕方には仕掛け(フラッシャーサビキ)を購入して準備環境。食事を済ませて22時過ぎに出発。2時間ほどで外川港に到着。四隅は左舷のミヨシが空いていたのでここをキープ。車中でしばらく仮眠して、1時過ぎに船宿に灯りがともったので上がり込む。お茶を飲みつつ女将さんに昨日の釣果を確認すると何と80〜100くらいは皆釣っていたという。昨日の今日だから結構期待できるかもしれない。

1時半のなり、準備を開始。結構南風が強いのが気になる。右舷4名、左舷5名の9名乗船で、船は2時過ぎに河岸払い。前部キャビンに入って横になる。沖は結構シケているようで、船は時折船首をバウンドさせながら進む。予報は凪だったのになぁ・・・。

●反応がない?
3時半頃、船がスローダウンし釣り場に到着。数隻の僚船と共に反応を探す。結構風があり、ウネリもある。今回も針数の多い仕掛けを準備したが、風にあおられるので難儀する。そうこうしているうちに餌も針に前部付けて準備は整ったが、船はずっと反応を探している。どうしたのだろう。

15分は反応を探していただろうか、4時頃にブザーで投入の合図があり、開始となった。今回も80−270の竿、シマノのアルゴスEVに電動丸3000XH。ハリス4号、幹6号のメバル用フラッシャーサビキを連結して、14本針とした。上部は枝間70センチ、下部は35センチのものを使用。餌はイカ短で錘は150号とした。

●潮悪し
第一投。水深は180mほどで錘が着底。その間、だいぶ糸がトモの方に流れたりする。潮はあまり良くなさそうだ。5分ほど底付近でアタリを待つが移動の合図で空振り。

2投目、2〜3人の釣り人にぽつりぽつりとキンメ上ががるが、私は空振り。「潮悪いから、みんな一斉に投入してね。1流しで1回だからね」と船長。3投目、同じく2尾ゲット。小さい。潮悪く1流し1投。

4投目、底を少し切って待つとキンメらしきアタリ。じっくり追い食い。巻き上げも重量感も十分で10点掛け。1尾は40センチ近い良型である。これで今晩のキンメ鍋は決まり。

●痛恨・・・
5投目、着底からしばらくするとアタリが到来。じっくりと追い食いさせてから巻き上げ開始。さっきより更に大きな重量感と引き込み。途中で仕掛け上げの合図が出たので、ドラグも締め気味にして速めに巻き上げるようにする。上の潮が速く仕掛けが上がってくるにつれて、道糸が斜めになっていく。やっと仕掛けが見えてきた。竿を立てて道糸を引き寄せる。と、同時に竿先のテンションが無くなる。仕掛けの一番上に食ったキンメだけが鯉のぼりのように竿先にぶら下がっている。無念の水面で幹糸切れ。水面下に見えていたいくつかの赤い魚も再び海底へ。ウネリも結構あり、幹糸に荷重がかかりすぎていたのかもしれない。もう少し巻き上げスピードを抑えるべきであった。

こういうことがあったあとというのは、やはりアタリが遠くものだ。投入しても空振りの流しが続く。スコールのような雨も振り無情な時間だけが過ぎていく。

久しぶりのアタリ。それもかなり良い引きだ。期待しながら上げると、なんと40センチ近い良型サバのダブル。1つが真サバで1つがゴマサバであった。太っていて旨そうだったのでキープする。

●不調
日が昇って明るくなると、だんだんと反応探す時間が長くなる。まるでイカ釣りのようだ。今日はサバの身餌も持参していたので、せっかくなのでこれを付けてみる。と、その直後の投入で小型のムツと小型キンメ2つが釣れてきた。また時合か、と思ったがこれっきり。その後も群れを探して投入しても空振りという流しが続いた。



●糸足りず
「300mあるから、一気に錘を落として」というアナウンス。おぉ、一気に深くなった。船長も賭に出たかな。が、この速い潮で水深300m。糸が300mしか巻いていない。案の定、スプールの芯が見えるまで糸を出すが、着底しない。仕方がないのでで295mでストップ。錘は着底しないで中層を釣っている状態だ。その場で待つ。しばらくするとアタリ。しばらく待って巻き上げる。仕掛けを上げると2つ隣のおばさんの仕掛けと大オマツリ。両者の仕掛けの団子には小型のキンメが5尾。おばさんの方の道糸がオマツリしていたため、船長が出てきて仕掛けをほどきながら2尾をおばさん、3尾を私に分けてくれた。



●まずまずのメダイ
潮はますます速くなり、2度目の底ダチで20m位は糸が出るような状態。最初180mでもいつの間にかどんどん糸が出る。そんな感じで一か八かで糸を出し続けて290m出たところで待つとアタリ。グングンと強い引きなので慎重に巻き上げる。久しぶりにキンメの多点掛けか?と思ったが、上に来てもグングンという引きが竿先に伝わってくる。やはりこれはメダイ。2kgと0.5kgの一荷であった。これもサバ身餌に食ってきた。一番下の針には小型のノドグロがかかっており、もしかしたらオニもいるかな。



他の人には良型のアジや沖メバル。メダイに仕掛けを切られる人なども。が、キンメは結局このまま復調せずに9時終了となった。

<釣果>
キンメ 20〜35センチ 20尾
メダイ 0.5〜2kg 2尾
ムツ 25センチ 1尾



帰りは追い波で、揺れも少なく90分かけて帰港。船宿でうどんをごちそうになりながら女将さんや他の人の話を聞くと、みな10〜20尾前後の釣果だったようだ。前回もそうだったが、常連さんもガツガツした人はいないし、非常に雰囲気の良い船宿だ。

そして、11時過ぎに外川を出発し2時間ほどで帰宅。夜は嫁さんの実家で恒例のキンメのしゃぶしゃぶ。1ヶ月ぶりのキンメはやはり旨かった。まだまだ釣れ続くようであれば、再挑戦したいと思っている。


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