潮悪く苦戦、小湊沖シマアジ、マダイ

本命ナシ


  1. 日時:2002年6月29日(土)
  2. 場所:小湊沖
  3. 参加メンバー:鯛介
  4. 時間:午前6時00分〜午前11時30分頃
  5. 潮時:中潮


釣行記

●端境期
この時期はなかなか釣りモノの選択に苦労する。今が盛りのイサキはもう打ち止めだし、マダコはまだかなり小型が混じるらしい。好調なマルイカもと考えたが、仕掛けの準備などをしている時間もない。
で、昨年の釣行記を見返してみると、7月最初から鯛丸屋に大鯛とシマアジを求めて何度か釣行し玉砕している。そうだ、これのリベンジをしなくては、と思い、そのまま鯛丸屋に金曜日の夜に予約を入れる。無事予約はとれて、シマアジ仕掛けを2組ほど追加で作って準備完了。夜2時に自宅を出発する。

4時過ぎに港に到着し、5時集合なのでしばし仮眠。5時前に船宿が開いたので待合所に向かう。ぼちぼち釣り人が集まってきて、船長や女将さんも出てきたのが5時10分過ぎ。恒例の釣り座の抽選である。今日は2隻出しだが、若船長の船はどうも仕立てらしく、我々は別船での出船となる。乗船人数は7名と釣りやすそうだ。まずは2名グループ2組がくじを引く。次の人が左舷胴の間、そして私は右舷トモを引き当てた。この釣り座はどう結果が出るだろうか。

●なんと・・・
釣り座も決まったところで乗船して準備開始。朝はシマアジから開始するとのこと。道具のセットアップをしているとシマアジ用の短めのクッションを一切忘れたことに気が付く。更に「ボシャン」という音で、なんと竿穴に立てておいたシマアジ用タックルのABUのリールのハンドル〜スピール部分が止めネジが緩んで海に落下。道糸がつながっていたので何とか回収出来たが、道糸はパーに。予備リールが使用不能になったので、シマアジもマダイ竿でやることを決意する。まぁ、何とかなるであろう。

そして、5時50分に出船。シマアジのポイントは航程5分程度の近場。タナは20mの指示で開始となった。シマアジタックルはマダイ兼用で鯛介スペシャル(30号負荷3.3m)に電動丸3000XH。クッションは2mm1mにハリス4号2ヒロ2本針、ちょうど真ん中にウイリーバケの枝スを30センチほど出す。針は太字ムツ14号を使用した。



●シマアジ不発
指示ダナは20mであるが、探るタナは水面まで。「どこで食ってくるか分からないから」と船長。長い竿を賢明に振る。ガツンというアタリが、これは25センチ程度のメジナでリリース。仕掛けを上げると必ず餌がなく、水面下は餌取りの猛攻のようだ。そしてまた一際強いアタリ。水面には良型のイサキ。が、不覚にも取り込みに手間取りバラシ。左トモに良いアタリがあり「シマアジか?」と主併せたがこれもバラシ。そして餌取りが激しくなり、目立った魚も上がらなくなったのでこの場所は30分ほどでマダイ狙いに変更の指示があり、ポイントを移動した。

●マダイへ
マダイ場は船団が形成され、この中で再開始となった。ハリス3.5号6ヒロ。マダイ針8号にパールビーズを装着。60号のサニービシLサイズにオキアミコマセである。指示ダナは底から8m。底ダチを取って4m巻き上げてコマセを振りつつ8m底を切る。基本はこのやり方を終日通した。マダイ場も餌取りが多いようで。付け餌は1分も持たない。上の潮はそこそこ行っているが下の潮は行かないうやや2枚潮。こんな潮なので餌取りの活性も高いようだ。

何やらマトモなアタリ。上げてみると中型アジが食っていた。周りでも同サイズのアジが上がっている。続いて良いアタリ。結構竿が曲がったので「もしかしたらマダイかも?」と左舷トモの人がタモを構えてくれているが、引きからそうではないことは明らか。で、これもアジだが30センチオーバーの良型。丸々としていて旨そうなのでこれはこれでいいのだが・・・。



●マダイも・・・
左舷胴の間でマダイが上がった様子。同船していた釣り速常連の小竿さんの写真撮影の際に覗いてみたが目測1kg弱級であった。相変わらず潮が流れずアタリが悪い。沖(北東方向)からのウネリもあり、でも風は真北。船の揺れも凪の割に大きい。釣れそうな気配がしないのだ。

●土産?
業を煮やした船長は船団を離れて移動。今度は上からのタナ20m指示で開始となった。更に「25mからコマセを振って」という指示が出る。コマセを振ってタナを取って待っているとクンクンというアタリ。すかさず竿を立てる。少しリーリングするがマダイではない様子で、イサキをゲット。周りでも同じくイサキが上がる。潮周りして同じタナを攻めるとまたイサキ。結局このポイントではあとアジを1尾追加するにとどまった。お土産と釣らせてくれたのであろう。



●・・・
9時過ぎに再度シマアジへ。ここでは左舷トモで小型シマアジを2尾上がった。その引きの強さに釣り人も驚いていた。私はここでもイサキのみ。ただ30センチ級で太っていたことだけが救いである。結局このシマアジ狙いもマトモな魚があがったのは最初だけで、「最後にシマアジやりますから仕掛けはとって置いてください」という合図で再びマダイ狙いへ。

●ダメダメ
マダイ場も相変わらず餌取りが多い苦戦。タナ変えたりコマセを振らずに待ってみても餌は1分持たない。一瞬の時合を信じて仕掛けを打ち返すが、むなしく時間は過ぎていく。再びタナ20mの場所に移動。ここでは竿先にアタリ出るが魚が掛からない。ウマヅラなどの餌取りの仕業であろうか?結局ここでもイサキを追加。その後、全長15センチ程度の小ダイをゲット。とりあえずマダイボウズは脱したが、これは元気そうだったのでリリースした。

11時から最後のシマアジ狙い。が、今度は僚船多く、アタリ遠い。結局船中目立った獲物なく11時30分に終了となった。

<釣果>
イサキ 25〜30センチ 3尾
マアジ 23〜30センチ 3尾
メジナ 30センチ 1尾

別船は2kgの1kg程度のマダイ2枚にシマアジは3枚とのこと。そして、この翌日は5kgを頭に船中6人でマダイ5枚だったそうでどうも悪い日にあたってしまったようだ。
なかなか良い釣りが出来ない鯛丸屋のマダイ釣りであるが、大型が出るのは7月と8月。今年こそはマトモなマダイをゲットしてみたいと思っている。


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