2年ぶりの挑戦、大原沖アカイカ
![]()
いろんなサイズが混じりました
- 日時:2002年5月10日(金)
- 場所:大原沖
- 参加メンバー:鯛介
- 時間:午前5時00分〜午前11時10分頃
- 潮時:中潮
釣行記
●アカイカ来たよ!
今年は大原沖にアカイカがやってきた。昨シーズンは結局アカイカの回遊はなく、シーズン終了。更に同シーズンで釣れさかるはずのイサキも今ひとつ、ということで大原に足が向くことなく終わってしまっていた。幸い今シーズンは大原沖のイサキも4月から釣れ始め、5月初旬にはアカイカの声も聞こえ始めた。5月3日、臼井丸船長の妹の琴美さんから携帯に留守電。「アカイカ来ましたよ〜」とのこと。慌てて臼井丸のHPを覗くと、本日アカイカ初出船でトップ60パイを越える好成績をマークしたとのこと。すぐにでも大原に駆けつけたいところだが、3日、4日は休日出勤の予定。結局翌日の4日は不調に終わってしまったようだし、連休の渋滞も避けたかったので、ここはぐっと我慢して、アカイカに突っ込むタイミングをうかがった。
連休があけて8日、アカイカ出船の臼井丸の成績はまずまず。GWの出勤分の振休の取得が可能になった10日の金曜日、ちょうど臼井丸もアカイカ出船とのことなので、予約を入れる。前日は臼井丸はイサキ出船であったが、他船のアカイカ釣果は今ひとつだったとのこと。まぁ、でもイカだけは翌日の釣果は読めないもの。それでも2年ぶりのあのアカイカの引きの感触を味わいたくてダメもとで大原に向かった。
●空き空き
予約人数は前日18時の時点で3名ということでゆっくり目の1時半頃に東京を出発。3時過ぎには港に到着。予報通りやや北風が強い。この風は止まないまでも強くなることはない予報なので、あまり気にはしなかったが、群れを探し回るアカイカ釣りにはやなり凪がベスト。やや不安は残る。釣り座を確保に行くと、左舷にはクーラーはなかったが、右舷トモから2つクーラーが置いてあったので、錘を投入しやすい右舷ミヨシを選択。そのまま駐車場で仮眠。4時になり起き出して準備開始。既に前泊の常連さん2名は準備を開始している。
もう1名のお客さんの予約があったようで、左舷トモに1名追加。右舷トモ2番に入った常連さんに「おたく、そこでやるの?左舷に行けば?向こうの方が広くていいよ」と言われたが、右舷の方が釣りやすいし、船長がマイクを握って投入合図を出す様子もよく見えるのでミヨシを選択したのだ。そんなに左舷が良いと思うなら自分が移動すればいいのにね。
●潮変わる?
まもなく船長が現れて挨拶。そして4時20分に出船となった。港を洗うウネリの大きさはさほどでもないが、沖に出るにつれてだんだんと飛沫を浴びるようになってきた。やっと仕掛けの準備も終わったので操舵室に避難。そして中速で船は沖へ向かった。沖に向かうにつれ水温はどんどん上昇し、最後は19.8度の高水温で安定。そして4時50分に釣り場に到着。「支度しようか。水温高くなっちゃって、潮は昨日とは違うみてぇだよぉ」と船長。潮が変わって好転することを期待して釣り座に戻る。
ウネリはあるが、風はさほどでもなく釣りには影響はなさそうだ。改めてスッテを投入器にセット。そしてしばしイカの反応を探った後に船のギアがバックに入り停止、「いいよ〜底から1〜2mでやって」という合図で開始となった。
今回のタックルはARセイバー270にリールはシーボーグ300にPE4号を使用。幹糸4号、枝ス2.5号30センチ前後。幹と枝は三つ又サルカンで連結する。錘は80号。
●再会
投入器から錘をぽーんと放る。45mほど糸が出て着底。やや斜めに入る道糸、そのまま一呼吸、糸をフケさせて、誘いに入る。うまくいくとここでアタリがあるのだが、残念ながら竿先は無反応。何度か誘い上げるがアタリはない。2流し目、同じく着底ではアタリはなし。しつこく誘ったところ、しばらくして待望のアタリ。しばし追い乗りを待つが追加はなく巻き上げ。下から3番目の赤帽虹に中型のアカイカが乗っていた。久しぶりの大原のアカイカの姿にちょっと感動。
●やはり赤帽
そして3流し目。反応を探していた船長の一段と気合いの入った投入合図。こういうときは大きな反応を捉えているはずなので、慌てて錘を投げる。思ったとおり、錘の着底、一呼吸待っての誘い上げでアタリをキャッチ。巻き上げると中型のダブル。この後は潮周りのたびにポツリポツリとイカが乗ってくるが、どうもペースは上がらない。乗ってくる角は赤帽緑、赤帽虹。他の人を見てもやはり赤帽系があたっているようだ。
この日はタナはほとんど底。投入、誘い上げ5mでアタリがなければ、30m巻き上げる。そして落とし直して底をとったら竿先をシェイクして角を小刻みに動かした後に聞き上げるとアタリが出るというのが今日のパターンのようだ。
●多点掛けも
7:00過ぎの流し。先ほどと同じく船長の気合の入った合図。わくわくしながら錘の着底を待つ。すると同じく着底でアタリがありアカイカのダブル。すかさず再投入すると、誘い上げでアタリがあり同級をもう1パイ追加。ここでアタリがなくなり移動となる。このとき隣の常連Kさんは4点掛けを達成していた。
ウネリはやや高いが、曇り空で海も暗くイカ釣りには好条件に見えるのがが、その後は忘れたことに船中だれかにイカが乗るという展開。反応も出ないようでクルージングの時間が長くなっていく。徹夜での釣行のためこんな時間が長くなるとウトウトしてしまい、座席に横になって寝る。これが気持ちよいのだ。で、投入合図で飛び起きるのだ。
途中から混ぜたピンクの2.5号のエギに良く乗ってくるようだ。やはり自分の角選択があたったときには嬉しい。
当日のアタリヅノ
久しぶりのアタリ。がこれは途中でバラシ。このときKさん50センチ級の大型が上がった。今日のイカはやや小ぶり、このサイズが主体になるとかなり面白くなるのだが。
次第に雨も混じり始め、潮もどんどん速くなってくる。竿先にかかる錘の重さも潮に引きづられてだんだんと増し始める。置き竿になる時間も増えてくる。
●追い乗せが課題
操舵室に入って偵察。やはり魚探に出る反応はない。「朝方は良かったんだけどねぇ」と船長。Kさんを指して「あの人はイカはうまいよ。アタリが出たときにいくつくっ付けられるかで数が決まってくるんだよね」。確かにそうである。今の私のイカ釣りの課題は「多点掛け」。最初にアタリがあってから、なかなか思ったように追い乗りをさせることが出来ない。まだまだ修行が足りないのである。
11:00の時点で18尾。何とかあと2ハイ釣りたいな、と思うが、だんだんと集中力がなくなってくる。それでも置き竿にチビアカイカが乗ってくきた。ラッキー。結局このまま反応も出ず、釣果も伸びないまま。11:10に終了となった。
<釣果>
アカイカ 胴長 15〜30センチ 19尾
結果だけ見ればまずまずの釣果。船中釣果は12〜28尾。トップはKさん。多点掛けの差が釣果に現れたのだ。
宿に戻っておっかさんにいろいろきく。沖のアカイカのポイントは、底引き網許可船の操業可能領域と隣接しているそうで、その底引き網がアカイカを取っていってしまうのだそうだ。これはいわば違法操業なので、大原港では見張りの船を出して、越境操業しないように監視しているのだそうだ。こんな努力をしている大原、今年はアカイカシーズンが長く続くことを祈るばかりだ。
釣行記集へ