潮悪く苦戦、勝浦沖ヤリイカ

型は良かったですが・・・


  1. 日時:2002年4月28日(日)
  2. 場所:勝浦沖
  3. 参加メンバー:鯛介、マークシン
  4. 時間:午前5時30分〜午前11時20分頃(実釣)
  5. 潮時:大潮


釣行記

今シーズンはもう終了と思われていた勝浦のヤリイカが突然復活した。

GWの釣りはどうしようか、と考える暇もろくにないくらい、仕事が忙しく、とりあえず27日の土曜日は休養。29日は用事があるので釣りに行けるのは28日。あまり遠くへ行くと帰りの渋滞がイヤなので、午前中に釣りが終了して、渋滞が始まる前に帰宅可能な房総方面を考える。

●チャンス到来
Webで情報収集していると、宏昌丸の掲示板に船長が速報でヤリイカ復活!と書いているのを発見。さっそく和八丸船長の携帯に電話。すると「海中公園のすぐ沖で釣れているみたいだよ。職漁の船も出ていってるし。」とのこと。ヤリイカ船は翌日は出る予定とのことなので、その場で予約を入れる。そして、ヤリイカが好きな新ちゃんにも声をかけて2名で行くことになった。

当日は1時過ぎに新ちゃんに迎えに来てもらって出発。大原経由で順調に2時間ほどで勝浦に到着。トモよりはだいぶ席が埋まっていたので、右舷ミヨシから2つ席を確保し、しばし車中で仮眠していると、船が岸壁に付けられた様子なので、準備開始。

●寒い
前日からの北風が強く吹き付け、外は非常に寒い。3月上旬くらいの陽気であろうか。今回は第二和八丸で大船長の操船。助手には弟船長が乗り込む。船長によれば釣り場は航程15分ほどの近場だそうで、今日は5時出船になったようだ。

定刻に河岸払い。片舷8名ずつの16名は満船。船は進路を南東に向け中速で航行。風の割りには海は悪くないが、寒さは相変わらずである。

20分ほど走ると船団が見えて来た。既に仕掛けを入れている人の中には大きなイカを取り込む姿が見える。やはり今日は良い日なのかもしれない。目標は1束だ、などとこのときは考えていた。岸がはっきりと見える釣り場。僚船は職漁の小さな船がかなり多い。ということは、かなりイカもいるのだろうと期待する。



しばらく反応を探ったのち、「はいやって。水深は110m」という合図で開始となった。1流し目は様子見で市販のカラフル角7本の仕掛けを使用する。これを準備するのに手間取り、皆が錘を投入するのに遅れること20秒。やっと150号の錘を投げることが出来た。

●出だしは好調
鯖に邪魔されることもなく着底。錘が簡単に底を離れず、ズボッという抜ける感じから底は砂地のようだ。そして2〜3m誘い上げていると明確なイカのアタリ。そのまましばらくイカのアタリを楽しんでいると更に重量感が増した。そのまましばらくゆっくりとリーリングし、電動スイッチオン。浅目のっ釣り場なのですぐに仕掛けを取り込むことが出来る。1投目から良型のパラソルヤリイカのダブルを達成。直後には新ちゃんもさっそくパラソル級をゲット。

2投目は1尾だけ。3投目も1尾。青、赤、蛍光緑と言った角に乗ってきて、水色やケイムラ、ピンクには乗ってこない。底の潮はやや澄気味か。新ちゃんは赤帽白を付けてこれによく乗ってきている。と、こんな感じでポツポツとオスのジャンボサイズを中心に雌イカも混じってしばらく釣れ続いた。心配された鯖の邪魔もなく、スルメも混じらない。ただ、ヤリイカの活性は今ひとつなのか、周りを見ても多点掛けを達成する釣り人は見あたらない。

タナはほとんどベタ底。落とし込みの誘いには反応しない。底取り直しの着底直後での乗りもほとんど無いことから、やはりイカの活性は低いことが分かる。

●潮悪くなって
日も高くなって北の強風による寒さもだいぶ凌げるようになってきたが、替わりにイカの乗りはだんだんと悪くなってきた。これは潮が悪くなってきたせいで、上の潮が逆潮にかなり速く、下の潮はほとんど流れていない2枚潮。右舷ミヨシの私が左舷トモともオマツリするくらいである。

その潮に引きずられて普段よりも150錘はかなり重く大流しであるため、ずっと誘い続けなければならず、そんな状態で釣れないとなると集中力が切れ気味になる。私も新ちゃんも寒さのせいか1流し分はパスして釣り座にダウンしてしまった。

●邪魔者も
仕掛けのスペックを幹4号に落としてみたり、浮スッテ中心の仕掛けにしてみたり、中錘をはずしたりと、いくつか試してみるがどれも有効策とはならず。何故か新ちゃんはスッテでフグを3回掛けたりしている。時折アタリを伝えては、すぐにはずれてしまうようなのはこのフグの仕業のようだ。



10時過ぎ、ポツリポツリとイカが乗り始めるがこれもトモ寄りのみ。「蚊帳の外みたいだね」と新ちゃんと顔を見合わせて苦笑い。それでも終盤に新ちゃんは3連荘でヤリイカを上げツ抜けを達成。私は朝の時点でツを抜けてからその後が続かず、結局この速い潮は直らず、11時20分に終了となった。

<釣果>
ヤリイカ 胴長 25〜45センチ 10尾

トップは左舷トモの方の人らしく24尾。船中平均は10尾程度と思われる。この日は朝イチが勝負どきだったようで、その時合に数を今ひとつ伸ばせなかったことが悔やまれる。



とはいうものの、1年ぶりのパラソルヤリイカの引きを堪能出来たし、これにて今シーズンのヤリイカ釣りは終了としたいと思う(多分)。


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