2年ぶりの挑戦、大原沖イサキ
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まずまずでした
- 日時:2002年4月14日(日)
- 場所:大原沖
- 参加メンバー:鯛介
- 時間:午前5時00分〜午前11時00分頃
- 潮時:長潮
釣行記
先週は久しぶりに大原からヤリイカ、のはずであったが、予報を上回る強風のため敢えなく出船中止。ということで今週もどこかに釣りに行かないと死んでしまうので、いろいろと釣りモノを物色。勝浦沖のヤリイカは黒潮が突っ込んできたせいで、潮が速くて釣りにならないらしい。伊豆のマダイも考えたが、先日割と大きいのを釣ってしまっていたので、今ひとつ心が動かず。
●久しぶりの大原
勝浦のアオリイカ狙いも考えたが、どうも最近は日曜日の夜まで釣りをしていると結構翌日が辛い。同じく勝浦のイサキも好調なだけに混み合いそうだし、と迷っていると、大原のイサキが開幕し、出船している船は少ないようだが、それなりに釣れている様子。私がイサキ釣りにハマるきっかけであった大原沖のイサキ、あまり良い釣果に恵まれたことはないのだが、2年ぶりに腕試しをしたくなった。2年前の私とは違うのだよ(多分)。
13日の昼過ぎ、14日の釣りモノはまだ未定であった臼井丸はのぶ船長にメールすると、14日はイサキに出船するとのこと。13日もイサキに出てトップ30枚程度とまずまず。ならば、ということで予約をいれた。
日曜日ということで、嫁さんと子供を嫁さん実家に送り届けたあと早めに東京を出発。12時半に大原に到着。釣り座確保に走ると、既に四隅は埋まっていて、右舷には4つのクーラーが。前日はイサキ場は逆潮だった様子。予報は北風だから、同じ潮であればトモ有利。が、そろそろ速い真潮が突っ込んでくるかもしれない。ということで、無難な右舷胴の間にクーラーを置いた。
●釣り座はゆったり
しばらく宿の待合所で仮眠。3時を回ったところで目が覚めたので港へ戻る。イサキが全盛になる時期に比べれば港に駐車している車の数は少ない。船に灯りがともったところで準備開始。久しぶりののぶ船長に挨拶。釣り人は左舷5名、右舷6名、オオドモ1名の計2名。左隣はMLの大場さんであった。大場さんはイカ釣りのつもりでやってきたが、ここのところの早潮による不調のためイサキになってしまった、とのこと。
4時15分の定刻に出船。港を出ると水温計は17度を指していたが、だんだんと上昇する。なんと釣り場付近は19度を超える。ここのところ、ヤリイカの不漁の原因であった早い潮が大原沖にもやってきたようだ。
4時50分に釣り場に到着。協定時間の5時までは待機し、その間に最後の準備。僚船が見える範囲で10隻ほど集まったところで5時を迎え、「はい、いいよ。22〜20mでやって」というアナウンスで開始となった。
今回のタックルはスラッシュシャクリ210に手巻き両軸リール(PE6号)。天秤を介してアンドンビシ60号にクッション1.2mm径20センチ。ハリス1.5号4.5mにイサキ針(白)7号の3本針とした。付け餌はイカ短、バイオベイト。潮が速いようなので、24〜5mからゆっくりとタナを探りつつ19mまで上げてみる作戦とした。
●潮速く・・・
1流し目、いきなりのアタリはなく5分後にアタリが出て、やや小ぶりの23センチ級をゲット。すぐに潮周り。「潮が速いからね」と船長。この後も1流しでアタリが出るのは1度だけ出て回り直すという状況が続く。型も最初に釣れた型程度のものばかり。真潮なのでミヨシが有利となっているようだが、圧倒的な差がつくほどでもなく、その食いも1時間ほどで落ち着いてしまい食い渋り状態に突入した。それでも時折マアジが掛かってくる。このアジは良型で旨そうであるが、「アジかぁ」と粗雑に扱いがちなせいか、取り込み時によくバレる。イサキは忘れた頃に釣れる程度。いることはいるようだが潮が気に入らないのであろうか。
●対策はウイリー?
こんな状況なのでウイリー試す。いつものように大原/勝浦イサキスペシャルのケイムラと紫のウイリーを銀の針に巻いた仕掛け。ビシもサニービシに変更、25mから小刻みにゆっくりとシャクリ上げてくる。と、いきなり大きめのアタリがあるアジと良型イサキの一荷。イサキはケイムラのウイリーに食ってきた。おぉ、ウイリーが正解か?と思われたが、その後は続かず。アタリが遠いので更にタナを下げ27mから探ってみる。と、またも大きなアタリと強い引き。これは25センチのハナダイがスレで掛かっていたもの。この後も同じ釣り方でアジを数尾とハナダイをウイリーで追加。イサキはもう1尾だけ。ウイリーの効果もなさそうなので最初の空針餌釣り仕掛けに戻してみることにした。
●根魚が?
潮は空が明るくなるにつれ澄気味に。澄潮で効果を発揮することもあるオキアミ餌も効果なし。ところが、このオキアミ餌で、大きなアタリでハタの子(30センチ前後)が釣れた。このときのタナは20m。こんな高いタナで?と思ったが見るとハリスの切れた針をもう一つくわえていた。ハリスを切って底に戻る時にオキアミに食いついたのであろうか?このハタはバケツの中で元気になったのを確認した後に、リリースした。
前日はやや風が強かったため、沖からウネリが朝からあったが、それも次第に収まり、天気もよくいわゆる釣り日和である。置き竿でのんびり、という時間も取ってみるが、アタリの遠さにどうしても手持ちでやってしまう。今回は仮眠もだいぶとれたので集中力はまずまずあり、釣りとしては非常に楽しいのが・・・。
●新兵器
時間は10時少し前。この時点でまだツ抜けせず。大原のイサキは得てしてこういうことも多かった。今日も日並みに恵まれなかったなぁ。ここで、今回初めて使ってみるケイムラのビーズを装着した仕掛けを試してみる。左舷ミヨシの常連さんも同じビーズを使っていたのを見て、もしかしたら有効策なのかもしれないと思ってのことだ。
●終盤好調
と、いきなりアタリが出て、しかも一荷で釣れてきた。すかさず仕掛けを入れるとまた掛かってきた。
「また反応出てきたよ。22mくらいから誘って」と船長。やや潮がタルみ、食いが立ってきたようだ。この潮であれば1流しに2〜3回手返し可能となり、トリプルはないが、ダブルを時折達成し、しかも良型もかなり混じる。終盤にこんな状況、一心不乱に釣りを続ける。
途中、メバルが掛かっても慎重に巻き上げている隣の親父の仕掛けに絡まること2〜3度。仕掛けを浮き袋がふくらんだメバルが浮かせてしまい、マツってしまうのだ。それでもこの仕掛けはアタリのようなので、修理しながらの釣りを続ける。ロスタイムが惜しいのだが・・・次回からはこの仕掛けをもっと作ってこよう。
食いが立ってきたと言ってもタナで待っていてもだめ。誘い続けて、餌を動かしていないと食わない。アタリの遠さに既に集中力が切れてしまった周りの人はさほど釣れてはいない。ほとんど空振りなく釣れている自分に気分がいい。だが、次第にペースは落ちてくる。
●ルーツは大原
横から受けるウネリのせいか、ダブルで上げながら、両方とも水面で針がはずれてバラシという失態も演じたりもした。そうだ、大原沖のイサキ釣りはこうだった、と思い出した。初めてのイサキ乗り合いはこの大原。そのときは3〜4尾しか釣れなかった。常連さんは20、30と釣っているのに。それからはしばらく通い詰めた。徐々に釣果は伸びたが、どうしても快心の釣りが出来ない。20尾を越えられない。昨年は隣の勝浦でイサキ釣りにハマった。大原は昨年はイサキは不振だったので足が向かなかったのであるが、そこでの経験を今回の釣りでもかなり活かすことが出来た気がする。1年のブランクは大原でのイサキ釣りの腕を上げるための期間だったのだ。
11時を迎え「はい、時間ですので、上がりましょう」の合図。ちょうど仕掛けを入れ直してタナに落ちるタイミングであったが、最後のあがきでタナを取ってしゃくるとアタリがあり30センチ級の良型ゲット。有終を飾った。
<釣果>
イサキ 22〜30センチ 26尾
マアジ 25〜30センチ 6尾
トップは左舷ミヨシ43尾、次頭左舷ミヨシ2番、33尾。3か4位と思われる。大原のイサキでは自己記録更新。だいぶ腕を磨けたことを実感でき満足の釣行であった。
●これからはアカイカも
この日は何度かハリス切れがあり、そのロスタイムがもったいなかった。良型イサキか、あるいは大きなハナダイか。大きなウマヅラも掛かってきていたので(水面でハリス切れ)の可能性も大きいが。
今年は開幕も早く、ムラがありつつも大原のイサキは釣れている。私のイサキ釣りのベーシックである大原。アカイカ釣りとの組み合わせで今年は何度か訪れることになりそうだ。
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