底潮悪く食い渋り、勝浦沖イサキ

型は良かったですが・・・


  1. 日時:2002年3月17日(日)
  2. 場所:勝浦沖
  3. 参加メンバー:鯛介
  4. 時間:午前6時30分〜午後12時00分頃
  5. 潮時:中潮


釣行記

公私ともに忙しく、なかなか釣りに行けない日々が続いた。2月28日には、予定より2週間ばかり早く我が子が誕生。そして、3月になると期末の目指せ!予算達成超短期プロジェクトに組み込まれ、毎日帰宅が遅くなりなかなか釣りのことを考える時間もなくなってしまった。

嫁さんも退院し、だいぶ落ち着いてきた。幸い仕事の方も休日出勤するほどではない。ということで、本当は3月3日にめだまさんと行く予定だった、勝浦の午前イサキ、午後アオリ釣りに行くことにした。

だいぶ暖かくなり、桜の開花宣言なども出た。そしてこの時期の厄介者の南風、春一番が15日に吹き荒れて休船。16日は勝浦地区はお休みで、海の様子がどうなっているか分からない状態。水温低下や底荒れなどないといいのだが・・・。

本当は前泊しようとおもったのだが、この日はアジ釣り仕立ての団体さんがいたようで、既にいっぱい。仕方なく1時半頃に東京を出発。4時前に到着するとイサキ船は両ドモと右舷ミヨシが埋まっている。結構迷ったが、南西風予報と真潮の流れから左舷トモ有利と予測し、左舷トモ2〜3番を確保した。

●満船
しばし車中で仮眠、5時過ぎに船着き場に船が回されてきて準備開始。コマセ桶を数えると大ドモを含めて24個と満船であることが分かる。脂の乗ったイサキが、最近は数釣れていたし、暖かくなったし、ということでだいぶ釣り人の活性も上がってきたのだろう。

6時を回って駆け込んできた釣り人が乗り込んだところで出船。凪の海をいつもの海中公園南西沖に船はゆっくりと進んでいく。そしていつものように、協定時間の6時半を待って開始となった。操舵室に行くと水温計は16.4度。潮の流れもありそうなので、期待出来そうだ、と船長。

今回のタックルはスラッシュシャクリ210に手巻き両軸リール(PE6号)。天秤を介してアンドンビシ60号にクッション1.5mm径20センチ。ハリス1.5号4.5mにイサキ針(白)7号の3本針とした。チモトにはパールビーズを装着する。いつものイサキタックル&仕掛けである。付け餌はこのところ強調のバイオベイトを中心に試してみる。

●渋い
いつものように指示ダナは37〜27m。タナ下3〜4mからコマセつつ、タナを探っていく。1投目からアタリが出ればいいのだが、この日はそうではなかった。

船中なかなかアタリが訪れず、左舷最初のアタリはめだまさん、まずまずの型を抜き上げる。直後私にもアタリがあり。レギュラーサイズの30センチ弱級をゲット。少ないアタリはトモ寄りに集中しているようで、めだまさんはダブルを交えてポツポツとイサキを追加。

●バイオベイト
こんなペースがしばらく続き、めだまさんはツ抜けに手が届きそうなとき、まだ私は5〜6尾。この日はタナで待っていてもだめで、やはり探るのが良い様子。潮の流れも適度で、コマセを撒いてからの「待ち」の間の取り方がポイントだったようだ。また、付け餌はやはりバイオベイトが良かった。それにしても本来の勝浦のイサキの食いにはほど遠い渋さである。



●ウイリー好調
その後、食い渋りの時間帯に突入。1流しの途中でどこかにアタリが出る程度となる。下目から広く探ってみたりしたが、どうにもイサキのアタリが遠い。そこでウイリー仕掛けを試してみることにする。仕掛けのスペックは基本は同じで、ウイリーの色は先針がケイムラ、2番目が紫、3番目もケイムラ。ビシもサニービシでコマセを絞り気味にしてタナ下3m、上1mの間をポーズはやや長めにしてしゃくる。すると、これが当たって、いきなり良型がケイムラに食ってきた。

●トラブル
ところがここでアクシデント。仕掛けを落としている最中に竿先が戻ったので巻き上げると、なんと天秤の上のスナップがはずれて、ビシも含めて仕掛けをロスト。今日に限ってサニービシの予備は持ち込んでおらず、仕方なく金網ビシで続ける。と、同時にアタリが遠のく。だんだんと南西風が吹いてきて海もざわざわし始めた頃であった。

それにしても今日はオマツリが多い。久しぶりの「満船の胴の間」の釣りだからそう感じるのかもしれないが、特に右隣の親父とはよくマツる。しゃくる感触からすると、下の方は軽く、ある水深から重くなるという傾向がある。ということは2枚潮気味で、上の潮の水温は高いが、底は低いのであろう。これが今日の食い渋りの原因である。

●船団を離れて
そしてしばらく沈黙の時間が続く。どの船も食っていない様子で、見切りをつけた船長は船を船団の外に走らせた。と言っても船団との距離は100mほど。信照丸が先に来てやっていて、イサキが上がる姿が確認できる。ここは船も少ないせいか、食いが立ち、めだまさんはバイオベイト、私はウイリー仕掛けで着々と数を伸ばす。でも、基本は1流し1尾、タイミング良ければ2回イサキを掛けることが出来きた。なんとかめだまさんとの差を詰め、一時は1尾差にせまった。追い食いにも時折成功したが、良型過ぎたのか、途中で幹糸切れが発生してやむなく仕掛けを空針仕掛けに交換。ウイリー仕掛けは2組しか作ってこなかったのが悔やまれる。ということで9時半過ぎにやっとツ抜けという状況。ただ、型はよいのが救いである。

10時を過ぎると他の船も集まってきた。案の定、しばらくするとアタリが遠のいてしまった。結局この後11時頃までは再び沈黙となった。

●最後に食い立つ
この沈黙時間を利用して、船上でウイリー3本針仕掛けを結ぶ。完成したところで仕掛けをチェンジ何とか20尾は釣りたいと気合いを入れ直す。と、また食いが良くなってきて、良型主体にポツポツとアタリが出始めた。11:20には良型ダブルを達成し、合計で16尾。一番大きいのは35センチ級だ。ところが、ここでまたもアクシデント。船長のタナ指示がやや遅れてしまったようで、下目から探りを入れていた私もマズかったのだが、イサキ釣りでは珍しい根掛かり(このとき、隣の親父も同時に根掛かり)。3つ目のウイリー仕掛けをロスト。万事休す。なんと今日はツイてないのだ・・・。



この後、空針仕掛けに戻して、なんとか2つ追加。ここで定刻の12時を迎えて終了となった。

<釣果>
イサキ 25〜35センチ 18尾

南西風が結構吹いてくる中をゆっくりと帰港。左舷は胴の間の人たちはそんなに慣れてない人のようだったし、トモの人はマダイ竿置き竿のオキアミ餌だったので、我々2名の釣果は竿頭に近いと思われた。で、帰港後に船長に聞いてみると、竿頭は右舷ミヨシ氏で28尾。張り出しの乗って釣りをしていたようだ。

コマセ釣りなので釣り座の優劣が結構出るはずなのだが、この海中公園沖、和八丸の組み合わせであると、どうも釣り座の優劣があまり出ない。釣果の差は手返しとか、そういうことのようだ。今日のように満船であると、オマツリに巻き込まれずらい4隅、トモは大ドモに人が入るので、ミヨシが特等席ということになる。何となく、和八丸での釣り座選びのセオリーが一つ見えたような気がする。
さて、午後はいつものようにアオリイカ。風が強くなってきたが、大丈夫であろうか?


釣行記集へ