今ひとつ数のびず、南房ヤリイカ

小さいイカが多かったです


  1. 日時:2002年2月23日(土)
  2. 場所:洲の崎〜白浜沖
  3. 参加メンバー:鯛介
  4. 時間:午前7時10分〜午後2時00分頃
  5. 潮時:中潮


釣行記

●リベンジ
前回はイカ釣りにどうかな、とARセイバー203をもって挑んだヤリイカ釣り。結果「その竿はイカ釣りには向かない」と船長に言われる惨敗。この悔しさと、最近の房総方面のヤリイカの好調さに惹かれて、またも勝山港・新清丸に2月23日の予約を入れた。木曜日に予約を入れたのだが、釣り座は既に両舷とも胴の間のみが空いているとのこと。予報によれば23日は北風、ということで暖かいであろう右舷の胴の間、ミヨシ4番目を選択した。

そして当日。勝山に向かう道中、道端に立っているのぼり旗がかなりバタバタしている。北風微風の凪予報であったが、海況速報を聞いてみると、大島や洲崎では10m近く吹いている。もしかしたら、また前回のように朝方は海が悪くて辛いかもしれない。

そして4時半過ぎに港に到着。5時半になると船に灯りが灯ったので準備を開始する。マダイ釣りの人とイカ釣りの人がうまく並ぶように駐車場の車の並べ替え(タイの人は先に上がるので奥の方には止めないようにしなくてはいけないのだ)を行ったり、乗船料金を支払ったりする。

●名人の仕掛け
ふと見ると、左舷ミヨシには長竿をセットしている、HPでよく見るイカ釣りのうまい人がいるのが分かる。乗船料金を支払う際に、チラチラと竿や仕掛けを見る。仕掛けはカラフル角で、一番上に赤、青、白のガス糸巻きのスッテ、一番下の赤帽白のスッテを付けている。なるほどなぁ、と思いつつ、今回は船長からも船宿特製の仕掛けを購入。これもカラフル角7本針、幹5,ハリス3号、市販品と角色の配列も同じである。が、よく見ると、角のカンナの形状が違う。バレを防止するために、一般の角よりも角度が深くカンナを曲げないしてあるのだ。

●まずは洲の崎沖
てなことをしているうちに出船時間の6時。私の右隣の方が無断欠席のようで、右舷9名、左舷10名の盛況の船は港を出ると「4〜50分走ります」という船長のアナウンスで洲の崎沖へ向かった。館山を過ぎて東京湾を出ると次第にウネリが高くなってくるのが分かる。やはり前夜からのやや強い北風の影響はあるようだ。

7時頃に船団が向こうに見えてきて「支度して下さい」という船長のアナウンス。しばし反応を探って7時10分頃に開始となった。この場所は「川名前」らしい。

今回のタックルはヤリイカスラッシュ240にシーボーグ300、PE4号。中錘は8号のアオリイカ用の錘を使用。まずはハリス3号、幹糸5号の7本角、ヤマシタのカラフル角市販仕掛けでやってみることにした。錘は120号である。

●序盤はイマイチ
錘は真下に沈んで行き、さほど潮は行ってないような感じである。水深120mほどで着底。「底の方でやって」の指示だったので、5〜6m誘い上げ、そしてもう一度落とし、それでダメなら一度30mほど巻き上げて落とし直すという基本を繰り返すが、この流しは空振り。続く2流し目も空振り。ただ、船長のアナウンスからは左舷ではイカが上がった様子である。

3流し目は水深110m。しゃくり上げてポーズをとったときにアタリ。初物なので慎重に巻き上げて1パイ目をゲット。メスらしく小ぶりのサイズである。これは水色の角に乗ってきた。
4流し目も110mだったがこれも空振り。この後も数回流すもぱっとしない。昨日は南西の強風で早上がりだったので、状況が変わってしまったのだろうか。

●遠征、白浜沖
8時20分、「50分ほど走ります」と船長。船は一路東へ。座席に寝っ転がって釣り場到着を待つ。そんなに走ったら白浜沖まで行っちゃうよなぁ、と思っていたら、約1時間後には船は本当に白浜沖のヤリイカ船団近くへ到着した。勝山の船もここまで来るとは知らなかった。



ということで9時20分に再開始。ここは海も良く、日が高くなりポカポカしてきて人間にとってもなかなか釣りやすいコンディションとなってきた。ここも潮はトロリという感じ。着底後、やや上まで探るとアタリ。結構強い引きに多点掛けを期待するも、上がってきたのは良型のスルメであった。

●中層の反応
再開始後の2流し目、今度は指示ダナが90−140mと中層になった。80mくらいから徐々に落とし込んで行く。落とし込みの途中にアタリが出たが、かまわずそのまま落とす。そして、140mでクラッチを入れて見る。するとイカはいない。そのまましゃくり上げて、ポーズを取って待っていると竿先にアタリが出る。これはメスの小さなヤリイカのダブル。

●イカ小さい
この後も指示ダナは中層が多くなる。ただ、イカ小さいせいか、アタリも小さくバラシも多い。セオリー通り上から探るが当たらない、掛からないことも多い。指示ダナ下から誘い上げて、ちょっと長めにポーズとるとアタリが出るという感じ。特に落とし込みを狙っているときに、隣のおじさんがいち早くタナの一番下まで落として、シャクリ初めてアタリを出しているのが見えるので、やや焦り気味に落としこんでいたような気がする。



今日のアタリ角は、朝方は濃色系に乗ることが多かったがケイムラや水色、ピンクのオーソドックスなもの。コマセ角に赤帽白を入れたりもするが、これには掛かってこない。

●昼頃活発
11時半頃になると、地元の船が少なくなり、船長はさらに広範囲に反応を求める。同じく中層の反応なのだが、このころからは明らかに乗りがよくなってきたし、潮回り間隔も短く、すぐに反応が見つかるようになり、なかなか忙しくなってきた。

なかなか多点掛けが出来ないのは仕掛けがそろそろ古くなってきたからかも、と思い、思い切って仕掛けを幹4号スペックのものに交換。すると直後にダブル達成。下から2番目に試しに使ってみた蛍光色の角にも乗ってきて気分がいい。

●多点掛けするには?
さて、チラチラと左舷ミヨシを見る。鮮やかな仕掛けサバキで3点掛けはアタリ前でイカを釣り上げている。落とし込みだけではなく、下から誘う時も、イカが乗っても小刻みな誘いを繰り返して多点掛けを狙い。見事に達成しているようだ。

これを見て私もマネてみる。相変わらず落とし込みではバレが多いが、指示ダナの下限から誘い上げて来る途中のアタリでこの追い乗せ動作。何とかダブルに、スルメ混じりのトリプルを達成。自分の意図したことがキマるとうれしいものだが、やはりバレも多い。まだまだ修行が足りない。

ちょうどこの頃から乗りが活発になり、空振りの流しがほとんどなくなる。潮回りの時間も短くなり反応もすぐに見つかるようになった。非常に忙しい。これこそイカ釣りである。

●思うにまかせず・・・
夢中になって釣りを続け、気がつくと13時。「あと1時間ほどです」と船長のアナウンス。このころからはやや乗りが落ち着いたが、辛抱強く、空巻き→落とし込みを繰り返し、ポーズを長く取ってやるというパターンでポツポツをイカが乗る。ただ、多点掛け少なくなかなか数がのびない。イカのサイズも小型もかなり混じる状況は変わらず、アタリは非常に小さい。

結局このまま14時を迎え終了となった。



<釣果>
ヤリイカ 胴長15〜25センチ 20パイ
するめ  胴長20〜25センチ  3バイ

帰りはたっぷり1時間20分かかって帰港。勝山を出るのがやや遅くなってしまったため、帰りは渋滞に巻き込まれて、やや時間がかかってしまった。

●反省
駐車場で船長に今日のトップはいくつ?と聞くとなんと60パイオーバー。これを聞いて、帰りの車中では悔しさとこの日の釣りの反省で頭がいっぱいになってしまった。やはり釣果を伸ばすポイントは「ゾロゾロ」多点掛けである。これを思うように達成できなかったことが今日の成果の原因であろう。

この日は中層の反応がかなり出ていたが、自分ではスルメでやるように、指示ダナの上付近からサミングしつつ落とし込んでいったのだが、角に触る感触があっても、しっかりと乗ることは少なかった。また、落とし込みの最中に乗っても、以前の船長のアドバイス「落とし込みで乗ったても落とせるところまで落として」を実践しても、落とす途中でバレることも多かった。

思い当たるとすれば、この日はポーズが長めのシャクリで乗ることが多かったので、落とし込みの時も同じように、ポーズをとりながら落とせば良かったのかなぁ、と思う。

後日、船長にメールで聞き取り調査。「メールで伝えるのは難しい」とのこと。次回からは「修行席」での修行になりそうだ。


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