潮下で苦戦?勝浦沖アオリイカ

型はねぇ・・・


  1. 日時:2002年2月10日(日)
  2. 場所:勝浦沖
  3. 参加メンバー:鯛介、出井
  4. 時間:午後1時00分〜午後5時00分頃
  5. 潮時:大潮

釣行記

午後の部はアオリイカである。我々を含む午前からの通しが3名と午後から4名が乗り込んで13時の出船を待つ。我々2名はそのまま右舷ミヨシを選択。この潮と風からすれば潮先になるはずの釣り座であるのだから。

13時10分前、やや早めに再び出船。船長は今度は勝浦灯台沖へ船を走らせる。実はこのアオリイカも前日は船中1パイという不調さで釣果に恵まれるか心配される。「まぁ、1パイでも釣れれば御の字の釣りだから」と出井と話をしていたが、やはりボウズで帰るのは悔しいし、何とか1パイ、それも出来れば良型をと願うのであった。

勝浦灯台沖のいつものポイントへ到着。今日は僚船は3隻ほど出るということで、なるほどお馴染みに信照丸などの姿が見え、皆、7〜8名のアオリイカファンを乗せているのが分かる。そして、慎重に潮周りして「やってください、22m」の合図で開始となった。結局この日は終日勝浦灯台沖のタナ18〜30m前後を攻めた。

●いきなり
タックルは、つり吉オリジナルKing of Squid130に小型両軸リール。中錘は金の10号。ハリス4号4.5mに最初はプレミアムアオリQオレンジをつけてやってみることにした。まず、この釣りが初めての出井氏に実際に道具を使いながら釣り方をレクチャーしていると、なんとその間に竿先にアタリらしき違和感。一呼吸おいてしゃくるとズシンと来た。なんといきなりヒットである。「わはは、掛かっちゃったよ」と笑いながらリーリング。無事船長のタモに収まったのは0.5kg見当の本命。「(魚探)反応らしいのがあったから、くるんじゃないかと思ったよ」と船長。ただ、この型にはやや不満なようだ。エギはピンクのアオリQ。出井がピンクで私はオレンジで探ってみる予定だったのだ。

気がつけば、朝より北風が強くなり気温も下がったようで、凍えてしまいそうな陽気。朝から釣り続けている我々にはかなり堪える。出井も寒さで手を真っ赤に腫らしながら釣りを続けている。置き竿では釣れない釣りだけに、がんばってシャクリ続けるしかないのだ。

この後はしばらくの沈黙の後、潮先の左舷の釣り人がキロ弱級をゲット。出井にも待望のアタリが到来。船長が飛んできてハリスを手繰ってやや小降りの小ぶりながらも生まれて初めてのアオリイカをゲット。ボウズを逃れてお互いほっとする。

●逆潮?
「おかしいなぁ、左舷が有利なはずなんだけどなぁ」と船長。聞けばなんとここ灯台沖は潮は逆潮。ということで、私の読みは大きくハズレ。確かに逆潮っぽく潮も濁り気味。水温も13度台とイサキ場よりやや低めなのだそうだ。う〜む。

●2ハイ目
僚船でも、時折タモ取りされているのは皆左舷。対策としては、左舷と違うエギを使うことをまず思いつく。ということでいくつかエギのローテーションを行い、アオリQのキスイエローにし、シャクリを小さめ、インターバル短めにやっていたところで再びアタリが訪れた。「上甲さん、トリプルヒットだよ」と船長。左舷でも2名あたっていたようだ。このイカがさほど抵抗せずに上がってきて、型物ではないことはすぐに分かる。一応、船長がタモを出してくれて、本日2ハイ目。0.3kgをゲット。「小さいなぁ」と船長。確かに前回もそうだが、今年は小さめのアオリイカが目立つようだ。



この後はしばらく中だるみ。でも、僚船では左舷の胴の間を中心に時折タモ入れの光景が見える。「うちの船が先にポイント通っているはずなんだけどなぁ、おかしいなぁ。エギが違うのかな?」と船長も不思議がる。確かに不思議である。

●グリーンか
「上甲さん、グリーンのエギがいいらしいよ」と船長のアドバイス。僚船からの無線情報で、グリーン系エギで4ハイ獲った人がいるらしい。ということで私もオーソドックスなアオリQグリーンにエギを交換。出井にもグリーン系のエギを貸す。ここですぐ乗ればすごいのだが、そうは行かず、同じく沈黙の時間が続いた。

●良型も
日が落ちかけて、さらに寒さが厳しくなる。でも誰も釣りをやめようとはしない。暗くなってくると乗りがよくなるのを皆知っているのであろう。これからチャンスタイム、のはずであった。
眠気と戦いながら釣りを続けていると「左で大きいのが上がったよ」と船長。左舷ミヨシでがんばっていた草加市の原夫妻のご夫人にアタリが訪れ、後検量1.2kgの良型があがった。釣場速報投稿用に写真を撮らせて頂く。

このとき、同時に左舷トモでも同級が上がっており、これが勝浦アオリと、船長もしてやったりの表情。絵になる写真が撮れたのはうれしいが、自分にアタリがないのはやはり悔しい。原さんのエギはどうやらグリーン系。トモ寄りの人はオレンジだったようだ。エギ選択に迷いが生じる。

●エギ地獄
この後、原夫妻のダンナさんの方にさらに良型1.3kgが上がった。ますまず焦って、流し換えの度にエギを交換するのだが、これがいけないのか、アタリが訪れない。「信照丸は船中14ハイだって」と船長。負けてはいられない。

またも左舷でアタリが出るが、これは珍しくヤリイカ。昨シーズンは出なかった外道である。潮下対策としては目立つエギや他人と違うエギを使う他にタナをやや高めに保つというのもあるが、これも有効ではなかったようだ。

17時になり、僚船が次々にスパンカーをたたんで帰港していく。まだ右舷トモの人がボウズということもあり、船長は日没ギリギリまで粘る。が、結局またも左舷でアオリとヤリイカが上がっただけで右舷は沈黙。17時10分過ぎに終了の合図となった。



<釣果>
アオリイカ 2ハイ (0.3、0.5kg)

船中0.3〜1.3kgのアオリイカが11パイとヤリイカが2ハイと前日の船中1パイという成績に比べてば御の字、まずまずの成績となった。

すっかり日が落ちて暗くなった中帰港。帰港後は記念撮影とイカ締め。船長が太めの金串を船に用意していて、イカを締めてくれる。こうすると、イカの身の持ちがよくなるような気がするし、クーラーの中でもスミを吐かないので帰宅してから手を汚さなくても済むのだ。

帰り際に船長とエギ談義。時としてモスグリーン系、たとえばアオリQのアジカラーなどが威力を発揮することがあるそうだ。また、ウリンボカラーなども暗くなってから有効なときがあるそうだ。そういえば、一昨年の釣行記を見返すと、確かにグリーン系が当たった、ということが書いてある。反省。逆潮、濁りの時はグリーン系が有効であることを再認識出来たことが今日の収穫であろうか。


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