潮動かず大苦戦、長井沖マルイカ

なけなしの1パイ


  1. 日時:2002年2月2日(土)
  2. 場所:長井沖
  3. 参加メンバー:鯛介他い組メンバー11名
  4. 時間:午前7時00分〜午後2時00分頃
  5. 潮時:中潮


釣行記

毎年この時期、funeturi-mlい組主催による相模湾マルイカOLMが行われる。今年も他聞に漏れず、1月にマルイカ釣れだすの声を聞くと同時に「OLMやろう」の声があがり、トントン拍子に話が進んで、1月27日に日程が設定された。ところが、この日はあいにく低気圧が関東地方を通過。強い北風に雪混じりの大雨が予想され、敢え無くOLMは中止、船も出船中止となった。

●再挑戦
このまま終わるのはあまりにも残念なので、急遽その翌週の2月2日に再度OLMが設定された。幹事は冨田さん、船宿はもちろん長井の儀兵衛丸。ただ、この日は長井港の長期休暇の直後で、多くのお客様のが予想されるので、船はマルイカ第一人者のたーぼー船長ではなく、親父さんの1号線か、チャーター船になるということであった。

2日の予報はずっと凪。その予報はずっと変わらず、前日の早々には出船が決定。そして、私はめだまさんに迎えに来て頂き東京を4時半過ぎに出発。順調に車は走って6時前に船宿に到着した。既に到着していた人たちと挨拶を交わす。宿の待合所は満員で、外でパンをパクついたりするが、風がないせいか思ったほど寒くない。ほどなく全員が集合し、席決めはアミダくじ。私は右舷トモ2番目に。

船は1号船で岸壁に付けてあるよ、ということで皆荷物を持って乗り込み開始。みな手馴れたもので、ささっと準備を済ませ、船は定刻よりやや早く6時40分に河岸払いとなった。



港を出ると船はそのままベタ凪の海を真沖へ20分ほど走って開始となった。水深は終日70〜90m前後であった。今回はARセイバー270にシーボーグ300(PE4号)。幹4号ハリス2号の6本角仕掛け。角は下からエギスッテピンク、サカナ針ケイムラ、マルイカDX3号ピンク、同じくムラサキ、FN-7ブルー、FN-7赤白帽とした。錘は80号を使用する。

●左舷好調
1投目は空振り。そのまましばらく流しつづけるが、イカからのシグナルはない。「今のところ、潮が流れてないねぇ」と船長のアナウンス。しばらくすると、左舷の小玉さんや飯田さんが本命をゲットした様子。ただ、型は小さくいわゆる「チビマルコちゃん」サイズだという。



●サカナ針好調
この後も何度か反応を探して船を回してくれるも、どこも目立った乗りはなし。左舷ではポチンポチンとアタリが出ていて、その中からたまにイカが上がっているようだ。角はFN-7の赤帽だったり、サカナ針だったりするが、総じてサカナ針に乗りが良いようだ。

どうやら左舷や有利(と言っても総数が非常に少ないが)の潮。船長はコマめに群れを探すよりも、有望な場所でしばらく待ち伏せという作戦を取っているようだ。とすると、流れない潮ながらも潮上の左舷が有利になる。

●群れ散ってる?
右舷ではまずはミヨシの冨田さんがサカナ針でゲット。トモのけんたこさん、そして隣のめだまさんと続く。めだまさんは他の角のいくつかにもスミがついており、うまく群れの中に仕掛けが落ちれば、それなりにアタリが出るということが分かる。タナも底近くという話から12mも上という話もあり、アタるタナもまちまち。イカの群れが広く薄く分布しているということであろう。

一人一人とボウズを脱出していく。なんて、こんなことを書かなくてはいけなくくらい渋い状況なのだ。「乗り合いの方も同じような状態です」と船長。僚船はたーぼー船長の乗合船と、あと2〜3隻。どれも苦戦しているとのこと。まぁこれだけ潮が流れずどこに行っても道糸がまっすぐ立つような状況では仕方がない。

●仕掛けに工夫
試しに全部サカナ針にしてみたら1つを除いて全部にスミが付いてました、とけんたこさん。めだまさんもサカナ針を2〜3本付けて、アタリを出しているようだ。そうか、ということで、私も下から2、3、4番目をケイムラ、ケイムラ(新型)、水色のサカナ針にしてみる。

ビールが旨いくらいの好天。気温も上がり、防寒服を着ていては暑いくらいである。ということで、みなビール片手にのんびりということになるのだが、それは少なくともボウズでない人たち。私は本命のカオを見れずだんだんと焦ってくる。

うつさんが釣れたイカを刺身にしてみんなにふるまってくれる。やはり釣りたては旨い。乗合ではなかなかこういうことがし辛い。仕立てならではである。

●午前中はボ
気が付くともう12時前。ボウズは私とベルデさん、姐御の3名のみ。先日のオニカサゴに引き続き、非常に辛いシチュエーションである。と、反応を探していた船が久しぶりの急停止。合図とともにすかさず錘を投げる。うまいこと仕掛けが斜めに入って着底。しばし糸フケを出したあとに聞き上げてみるとやっと待望のアタリ。そのままゆっくりリーリングし電動巻き上げ開始。ドラグも緩めて慎重に巻き上げる。なんせイカが小さくて引きも弱いが身切れしやすいのだ。

●やっと
そして仕掛けを取り込むと、上から3番目のムラサキのマルイカDXに胴長15センチ程度ながらやっと本命のマルイカ。ボウズ脱出にほっと胸をなでおろす。スミを歯ブラシで掃除して、すぐに投入。同じく仕掛けが斜めに入って、すーっとしゃくるとまたも微かなアタリ。が、これは乗らずにツノを放してしまったようだ。上げてみると水色のサカナ針にスミが付いている。しまった・・・。

●その後×
今はタナはベタ底と考え、極力底の方を探るようにする。サルカンをいくつか付けて中錘の替わりにしているのだが、潮が流れていないため、下手にやると仕掛けの上側が下側と絡んでしまう。仕方ないので、コマめに仕掛けを回収し、錘を遠投して仕掛けが斜めに入るようにしてみる。
努力空しく時間が過ぎていく。左舷のトモ寄りの榊原さんと飯田さんは揃って4ハイゲットしている。でも、あまりにアタリの少ない本日は典型的な凪倒れ。次第に諦めムードになってくる。
結局このまま好転することはなく、14時頃に終了となった。



<釣果>
マルイカ 胴長15センチ 1尾

船宿からお土産に大根やワカメ、漬物などをいっぱい頂き、帰りに毎年恒例になってしまった佐島の活魚魚屋に寄って帰途につく。
首都高速湾岸線まで横横道路の支線が直結したおかげで、目立った渋滞に巻き込まれることなく17時には帰宅出来た。

どうも毎年なかなか釣れないい組のOLM。きっとそのうち良いことがあるだろう。きっと・・・。


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