後半好転、勝浦沖イサキ

まずまず


  1. 日時:2002年1月26日(土)
  2. 場所:勝浦沖
  3. 参加メンバー:鯛介
  4. 時間:午前6時30分〜午後12時00分頃(実釣時間)
  5. 潮時:中潮


釣行記

●ダブルヘッダ
27日の日曜日は久しぶりのい組のOLMでマルイカ釣りの予定であったが、生憎太平洋岸を低気圧接近中で予報が非常に悪く、出船中止の可能性が大きくなった。だが、土曜日は何とか天気はもつ様子。ちょうど昨年からご無沙汰であった勝浦松部港・和八丸ではイサキが上向き始め、アオリイカの様子も出てきている。ならば、と思わず予約を入れる。もちろん午前イサキ、午後アオリイカの通し。もし翌日の日曜日に出船となっても天気からして1日釣りが出来そうにはないし、月曜日は1日研修だし、体力的にも何とかなるだろう、と思ってのことであった。

当日はイサキの予約は6名だけということで、港到着は4時頃とやや遅め。船に行くとクーラーは右舷ミヨシだけ。さんざん迷ったが北風に真潮だから右舷ミヨシ有利のはずなので席は右舷胴の間に決める。そしてしばらく車中で仮眠。

●余裕の釣り座
5時40分頃、船が接岸してきたので防寒具を着て準備開始。船長と挨拶を交わして釣り座を確認すると左舷に3名入っている。右舷には助手として船長の弟クンも入る様子。何となく私はトモ側にずれる。思えばこれが運命の分かれ道であった。ということで左舷3名、右舷4名、私はトモ2番となった。

6時10分に準備が整って出船。トロトロと船は進み6時25分に海中公園沖に到着。そのまま待機し、協定の6時半に開始となった。指示ダナは33m。



今回のタックルはスラッシュシャクリ210に手巻き両軸リール(PE6号)。天秤を介してアンドンビシ60号にクッション1.5mm径20センチ。ハリス1.5号3mにイサキ針(白)7号の3本針とした。チモトにはパールビーズを装着する。

●不調
1流し目は沈黙。すぐに潮回りとなる。風は北、船は真潮の方向に流れている。ということは右舷、特にミヨシが潮下になるはず。不利な釣り座ではない。好調であれば朝からアタリがあるのだが、僚船でもイサキを取り込む姿は見えない。バケツの水を触るとやや冷たい感じ。どうやら水温が下がってしまったようだ。苦戦の様相である。

そんな中、船長弟クンが本命を上げる。その後もダブルを交えて4尾目まで数を伸ばしている。トモでも2〜3尾ゲットしている様子。左舷を覗いてもバケツには茶色い影。焦る。

●添加剤
弟クンが何やらエサに餌木添加剤を付けている。何それ?と聞くと、エギ用のコーティング剤で匂いがキツいのできっと効くだろうとのこと。早速借りてエサ(イカ短とオキアミ)にスプレー。すると直後の投入で大きなアタリ。重くて時々強烈に引くのはイサキではなさそうだ。「青物ですね」と弟クンがタモを持ってくる。1.5号ハリスなので慎重にやりとりしてやっと上がってきたのは40センチ級のヒレナガカンパチであった。「小さいのはこの辺にもいるんです」と弟クン。オキアミエサならではの獲物だろう。



「潮は行っているんだけど、道具が船下入っちゃって底潮が冷たいか流れてないみたい」と船長。これが苦戦の原因のようだ。ということは潮が直らないと今日は厳しい結果になりそうだ。うむむ。

●やっと
何匹か釣り上げた弟クンの釣りを見る。タナ下7mからシャクり上げて、広くタナを探っている様子である。なるほど。そして潮が速いので仕掛けは長めの3ヒロのものに交換。釣り方も弟クンのマネをする。指示ダナ33m、40mまで落として1m弱のストロークでシャクる。と、35m付近でアタリ。ちょっと引きが弱かったが無事27、8センチの本命をゲット。ということでボウズを脱出したのは9時半だったのだ。



●好転
ここからは同じ釣り方で好調にイサキが釣れ始めた。「上甲さん、いきなりエンジン全開だね」と船長も冷やかす。釣り方は同じで下目のタナからしゃくって探る。オキアミにアタるのかと思ったが、イカ短でも食いは同じ。ただ潮が速いので1流し1〜2投しか出来ない。

「底潮が良くなったみたいだ。水温も15度を超えてきたよ」船下に入っていた道具も手前に出るようになった。相変わらず右舷ミヨシは潮下のはずだが、何故かミヨシ寄りはアタリが遠く、トモ寄りが好調。おそらく潮が速くて、コマセが潮上側に残ってしまっているのだろう。

●タナは下目
風も相変わらずやや強く、細くて長いハリスの扱いに難儀する。でも釣り座が広くとれているのでだいぶ手返しよく釣りをすることが出来る。潮周り直後の投入で40mから指示ダナ探る。当たらなければ38mまで下げてシャクる。そして35〜33mで当たる。ひたすらこれの繰り返し。「指示ダナは底から5mなのに、そんなに下?根掛かりギリギリか?」と船長も不思議がる。潮が速いのと魚の活性が低いせいか、追い食いはなかなか難しい。追い食いを待ちすぎるとバレることもしばしば。今までの海中公園のイサキ釣りになかったパターンだ。

●ウイリーもGood!
オマツリを機に手返し考えウイリー仕掛けにチェンジ。ビシもコマセを絞れるサニービシLサイズに交換。ウイリーはまずは蛍ムラに食ってきた。次は試しにバイオベイトを併用した白ウイリーに。1流しに1尾ずつ。うまくいけば2回投入出来2尾。水面バラシは2回ほど。ダブルも一回。「よく追い食いさせられたね」と船長に誉められる。気分がいい。下のタナでアタるとたいていウマヅラ。こいつもときおり40センチ近いでかいのが上がる。

「この潮の速さならアオリは面白いかも」と船長。水温も上がったしイサキが良いときはアオリもまずまずのことが多いので午後の部も引き続き期待できそうだ。イサキもアベレージ27〜28センチと型はまずまずでこれに30センチオーバーが時折混じる。ウリンボサイズは全く混じらない。つい最近まではこの30センチ級がアベレージサイズだったそうだ。



●最後の1尾が・・・
11時50分、残りあと10分。この時点で17尾。「これで最後の流しになります」というアナウンス。何とか20尾まで伸ばしたいな、と思いつつ、アタってから追い食いを待つ。が、待っている間にバラシ。すぐにタナを落として誘い直すとすぐに食ってきた。これを取り込んですぐに投入。1尾追加。「上甲さん、だいぶ土産になったね」「今19尾」「じゃぁあと1尾がんばって」と船長とやりとりするが、結局この最後の1尾が釣れず終了の12時を迎えた。

<釣果>
イサキ 25〜33センチ 19尾
ヒレナガカンパチ 42センチ 1尾
ウマヅラ 4尾
ウスメバル 15センチ 2尾(リリース)

朝のうちはどうなるかと思ったが、終わってみればまずまずの釣果。この時期のこの場所のイサキは脂のりのり。帰ってからさばくとキンメダイのような身は刺身でも湯霜造りでも、しゃぶしゃぶでも美味。久しぶりの寒イサキ、やはり旨い。またこの冬は数回勝浦に行くことになりそうだ。


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