速澄潮苦戦、神子元周りワラサ〜ハギ・アオリ
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船中唯一のワラサ
- 日時:2001年12月8日(土)
- 場所:神子元沖〜横根〜弓ヶ浜沖
- 参加メンバー:鯛介、せるじおさん
- 時間:午前7時00分〜午後1時00分頃(実釣)
- 潮時:小潮
釣行記
この週末は嫁さんと2人で伊豆長岡へ温泉旅行。非情に出来た嫁さんは「伊豆まで行くなら釣りしたら」というではないか。ならば、とお言葉に甘えて久しぶりに常宿のもき丸を訪れることにした。嫁さんは宿で留守番なのである。
釣りモノは当初はカワハギ、ついでにエギをしゃくってみようか、という感じであったがここにきてワラサが回遊を始めた様子で、急遽ワラサ→カワハギのリレー釣りとなった。あいにく大型船は仕立ての予定だったので、2号船での出船となった。
当日は素泊まりを予定し、早めに東京を出発し午前1時に下田到着。もき丸自慢の露天風呂で暖まってから就寝。6時に港集合なので、翌朝は5時半に起床し、嫁さんとともに船へ。しばらくすると今回同行のせるじおさんが現れる。と同時にもう1名のお客さんも現れ、席を決める。今回は3名乗船。私が左舷トモ。せるじおさんは右舷トモ。もう1名のお客さんは左舷ミヨシにはいった。
船長と女将さんが現れ、6時頃、出船準備が整ったところで、嫁さんに見送られて出船。一路神子元南沖を目指す。沖に行くに従い北東風からくるウネリは高くなっていき、船はゆっくりと神子元を目指す。
●やはり大船団
船団が見えて来たが、秋口のワラサフィーバー時に比べれば船数はだいぶ少ないが、それでも大船団である。協定開始時間7時にぎりぎり間に合って、60mの指示ダナで開始となった。
今回のタックルはUglyStick12LBに電動丸3000XH。サニービシビッグ100号にクッション3mm径1m。ハリス10号4ヒロ、ヒラマサ針13号を使用した。
●ダメ?
セオリーどおり、ハリス分タナより落としてコマセをふりつつ指示ダナへ。そしてしばらく待ち、同じ動作を2回繰り返してコマセを詰めなおす。ふと辺りをみるが、活気が無い。どの船も竿が曲がっていない。朝の時合なのにこの状況。「今日はダメな日かもしれないな」とせるじおさんと話をする。
●良型
船は北東方向に船首を向け、トモの方に移動していく。トモは潮下になるが、乗船人数3名ではあまり関係なさそうだ。なんてことを考えていると隣の船の右ミヨシの竿が曲がっているのが目に入る。
「隣で当たったよ、コマセ振って」と船長から檄が飛ぶ。が、僚船も本船も沈黙が続いたが、その沈黙を破ったのがセルジオさん。「おぉ、来た!」の声に振り返ると、せるじおさんがやりとりをしている。
これを見て私も気合を入れて竿を振るが反応なし。そして、タモを持ってせるじおさんのもとに駆けつけてタモ入れ。これが後検量4.8kgの良型。「いや〜3年ぶりのワラサだよ。嬉しいねぇ」と満面の笑みのせるじおさん。
●潮速く・・・
しかし、この後は僚船でいくらか竿が曲がるのを見るが、どうにも低調。「こんなに潮が速いとなぁ」というぼやきが無線から聞こえてくる。確かに15分くらい流しては、潮を上るのに10分くらいおかかるほどである。ハリスを8号に落とし、そして6号に落とし、長さも6ヒロまで伸ばす。コマセドカ撒き、温存。いろいろ試すが効果無し。
このまま時間は9時を回った。「もう1流しやってダメならカワハギ行きましょう」と船長に提案。「他の船も上がってないみたいだし、それがいいね」ということで了解。結局この流しでも何も上がらず、カワハギ狙いに転じた。
●カワハギへ
20分ほど岸よりに走って横根周り50mダチで再開。今回はアオリメインにやろうと思っているので、竿、リールともすぐにアオリに切り替えられるようにアオリタックルでまずは様子見でカワハギをやってみることにした。ということで、竿はつり吉オリジナルのKing of Squid130。ABU 4600CにPE2号。市販のカワハギ仕掛け(胴付き2本針)に錘25号とした。餌はマルキューの喰わせアサリを購入しておいた。
●カワハギも・・・
底の感触は岩。錘が時々引っかかる感じから、ここでは底からタナを取らざるを得ないアオリ狙いは無理と判断。カワハギ狙いに徹する。ところが釣れてくるのはベラばかり。カワハギに開眼したせるじおさんも「ベラばっかりだね」とのこと。
船長はこまめにポイントを移動してくれるが、ベラが釣れるか根掛かりするだけで、1時間ほどでさらに岸よりの弓ヶ浜沖へ移動した。
●アオリ狙い
が、ここでも本命カワハギからのアタリは遠い。ただ、釣れてくる外道がトラギスになったし、底の感触も固くない。これなら、と中錘10号、ハリス4号3mで4号のアオリQピンクというアオリ狙いにチェンジ。底から4mほど底を切ってしゃくりを開始した。
●あぅ
この地でアオリ狙いの船というのはほとんど見かけず、スレていないアオリイカが爆釣、という目論みであったが、アオリイカからのアタリも遠い。せるじおさんは引き続きカワハギ狙いだが、やはり本命のアタリはないそうだ。
辛抱強くしゃくっていると、突然ズシンという感触が伝わった。来た!と思われたが、重量感はそのまま消えた。すかさず竿先を戻して餌木を沈めたが、その後のアタックはなし。残念。が、イカらしきアタリがあったことで気合いが入り直し目も覚めた。
●澄潮
が、結局アタリらしきものはこれっきり。気が付けば、中錘が10m沈むまで目視出来るほどの澄潮。これではイカには塩梅がよくない。最後の1時間弱はカワハギを狙ってみることにした。
ミヨシの人がたまにカワハギを上げているのが見えていたので、本命はいるにはいるようだ。仕掛けをチェンジして、聞き合わせ釣りでカワハギを狙う。時折餌を取られるが、釣れるのはやはりベラとトラギスばかり。今日はクーラー空で帰らなくてはいけないのか。やや焦り始めてしまう。
●時間切れ
あっという間に終了10分前。試しに長めに仕掛けをたるませ気味にしてそのまま竿を立てるとカンカンカンという引きに重量感。これは!と思いながらリーリング。やっと本命22センチのカワハギをゲット。胸をなで下ろす。
同じパターンのたるませ釣りで更に20センチ級をゲット。そして終了1分前、またも同じたるませ→聞きアワセで一際大きな重量感で25センチ級の良型カワハギを立て続けにゲット。ここでちょうど13時を迎え本日の釣りは終了となった。
<釣果>
カワハギ 20〜25センチ 3尾
今日のカワハギのパターンに気が付いたのが最後の10分だったことは悔やまれる。裏本命だったアオリイカの姿を見れなかったことも悔やまれる。何よりいつものワラサ釣りのパターン「平日爆釣で、その週末は×」であったことも悔やまれる。アオリらしきあたりを一度キャッチ出来たことが唯一の収穫であろうか。
港に戻ると嫁さんがお出迎え。50Lクーラーに寂しく収まったのは3尾のカワハギのみ。だが、ありがたいことにせるじおさんがワラサを下さるというのでお言葉に甘えることにする。クーラーは何とか重くなったであった。
ワラサは無線の感じでは我々がカワハギに転じてからボツボツ喰い、船や釣り人によってはトップ4本程度は釣れていたようだ。まぁ、今回はもともとカワハギ・アオリ狙いの予定であったし、ワラサはオマケ。が、もう少し真剣に狙えばよかったかなぁ、と反省し、来年のワラサ釣りにつなげるのであった。
ちなみにこのワラサ、この土日は×であったが、週明け平日はまた好調さを取り戻していた。やはり「平日」である。
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