必釣!飯岡沖喰わせヒラメ

短時間ながらまずまずでした


  1. 日時:2001年12月4日(火)
  2. 場所:飯岡沖
  3. 参加メンバー:鯛介、前山さん、東方さん、ミツさん、榊原さん、橋本さん
  4. 時間:午前7時40分〜午前11時00分頃
  5. 潮時


釣行記

3週間ぶりの釣りである。過去の記録を見返すと、どうもこの時期は釣り以外の予定がいろいろ入ったりして釣りには足が遠くなっているようだ。釣りものの端境期であり、魅力的な釣りモノがないというもの理由の一つ。今年はこの時期を利用して車のメンテナンスやら夫婦のイベント(結婚一周年なのだ)をこなした。

●撮影なのだ
そして12月4日。久しぶりの平日釣行、MLの前山さんからお誘いを受けて飯岡・優光丸でのヒラメ釣りである。実はこれ、来年学研から発売予定の「必釣、喰わせヒラメ」のビデオ撮影なのである。そんな貴重な場に招いて頂いて断る理由はない。ということでお誘いには二つ返事でOK。仕事の方も万障繰り合わせて、この日を迎えた。

●雨が・・・
飯岡のこの時期の出船は5時半。だが、撮影には日光が必要になるので、明るくなった6時半〜7時頃の出船になるとのことで集合は6時。この釣りに行かなかった期間を利用して取り付けたカーナビに導かれて3時頃に東京を出発。予報は曇りで昼過ぎから雨。撮影には雨はNGなのだ。ところが、出発の頃から雨が降り始め、道中はかなりの雨になっていた。

5時前に飯岡到着。船宿の駐車場は乗合のお客さんの車でいっぱいのようだったので、ちょっと離れた道ばたに車を止めて1時間程仮眠。そして6時頃になり待合所へ。今回同行の東方さんに声を掛けられて一緒に中へ。既に乙浜「海人」のご主人の村井さんと船長、それに若女将が談笑中。ほどなく榊原さん登場。そしてミツさん、奥で寝ていた橋本さんが起き出してきた。そして前山さん登場。雨はいまだに降り続いていて撮影出来るかどうか前山さんはお悩みのようだ。

●とりあえず海へ
みんなで釣り談義に花を咲かせているうちにだいぶ辺りも明るくなったが、雨は相変わらず。「水中撮影だけでもやろう」という前山さんの一言でみな港に向かった。

港につくと、そこには大型の綺麗な新造船。これに釣り人が6名というのだから贅沢。「席はどこでも適当に」ということなので、私はすかさずゲンの良い右舷ミヨシをキープ。胴の間には橋本さん、トモに榊原さん。左舷はミヨシに東方さん、胴の間に水中カメラ撮影仕掛けを村井さんが担当、トモにミツさんという席次となった。

「20分ほど走るから後ろに下がっていて」と船長のアナウンス。キーパーと竿をセットして7時40分出船。キャビンで寝ころんで仮眠。20分ほどでエンジンがスローになり「支度して」の合図で釣り座へ。前山さんがイワシを配ってくれて、準備が整った頃に船長から開始の合図が出た。「根回りを攻めるから根掛かりには気を付けて」と付け足された。

今回のタックルは、つり吉オリジナル、BGRガルフ3-5LBにリールはABU・M6600CLのPE5号。幹糸7号1.5m、ハリス6号1m、針はチヌ6号、孫は5号。捨て糸4号50センチ。錘60号である。錘はまずは普通の胴付き用錘を使用した。

●いきなり根掛かり
イワシは手頃なサイズよりはちょっと大きめのものが多いようだ。親は鼻掛け、孫は肛門付近に針先が頭の方を向くように掛ける。着底してから1mほど底を切ってアタリを待つ。ゴツゴツという感触は根か?と思っているうちに竿先がググンと引き込まれる。どきっとしつつそのままのテンションを保つ。が、様子がおかしい。根掛かりであった。幹糸のサルカンの連結部から切れていていきなり仕掛けをロスト。仕掛けを付け直していると「当たったよ!」と言う声。東方さんがヤリトリ開始。前山さんのタモに収まったのはキロ弱程度の本命。船中1号である。



次の流し、その次は不発。魚礁にまともに突っ込んでいく流し方のようで、「根にかかるよ」というアナウンスがあると、すぐに根の感触が伝わってくる。そこで思い切って底を2m切る。これで根掛かりはだいぶ避けられた。

●またも
「これでだめなら移動します」のアナウンスで4流し目開始。すると程なく榊原さんに本命。が、このとき私は根掛かりで仕掛け修復中。ダルマシンカーの白をロストしてしまった。「根のキワにヒラメがいるからね」と船長。喰うところは決まっているようだ。

●ボウズ脱出
続いて、橋本さんにヒット。続いて私にも竿先にアタリらしき感触。根掛かりか?いや、感触が違う。我慢してそのままのテンションを保つとギュンと竿先が引き込まれた。そのまま竿を立てるとググンという確かな手応え。そのまま慎重にリーリングし、前山さんのタモに難儀しながら収まったのは1.5kg級本命。ボウズを免れてほっとする。

このヒラメは錘はフジワラのケミブライトシンカー。そしてイワシを新しいのに付け替えた直後にきたものであった。



●活性高いぞ
東方さんも2枚目、これは1.5kg級の良型を追加。相変わらず雨は雨は止まず釣り人にとっては辛いコンディションだが、どうもトモ方向にとろとろ流れる潮が効いてヒラメの活性は悪くないようだ。

●イワシはウロコ
10時頃、ゴツゴツというアタリ。じっくり食い込ませるべく竿を構える。決して糸を送らず、テンションを掛けすぎず。が、なかなか本アタリがやってこない。3度目のやや強めのアタリで竿を立てると確かな重量感。0.6kgソゲを抜き上げた。これもイワシを付け替えた直後に来た。



●良型も
この後、橋本さんに大きなアタリ。「大きそうだよ」と楽しそうにヤリトリしている。船で一番大きなタモを持って駆けつけ、無事に取り込み、と同時に針がプツンと切れた。2kg超級の本日最大級。橋本さんは大喜びである。

東方さん、榊原さん、そして続いて橋本さんも3枚目を追加。好調である。何とか私も3枚目を、とがんばるが、またも根掛かりでケミブライトシンカーをロスト。魚礁周りは本当に難しい。まだまだ修行が足りない。

●風雨強く・・・
10時を回ると風更にが次第に強くなり、雨が顔に叩きつけられて結構辛い。同時にアタリも遠のき、船は各所の根を回ってくれるが、本命も外道も上がらなくなった。

我慢の釣りが続いた10時半頃、11時に早上がりすることに決定。更に気合いを入れて枚数記録更新を試みるが、結局後続無く11時にて本日の釣りは終了となった。

<釣果>
(右舷)  上甲(2)   橋本(3)       榊原(3)
ミヨシ<=================トモ
(左舷)  東方(3) 前山(水中カメラ)  ミツ(0)

私は0.6kgと1.5kgの2尾。キロオーバーは船中3〜4枚であろうか。正味3時間ほどの釣りで、朝マズメをはずしているのだから上出来である。

みな、キャビンに避難して帰港。道具を下ろして車で待合所へ。ありがたいことにカレーうどんと炊き込みご飯、それに香の物などの暖かい昼食に、食後にくず餅とコーヒーまで出してくれた。そして食事をしながら本日を振り返っての反省会。

●ヒラメ釣りの真実とは・・・
水中撮影はヒラメがイワシを捕食する瞬間も捕らえたようで、その様子は今までの我々のヒラメの捕食イメージを完全に覆すものであった。正直、私のヒラメ釣りの迷いがこれで一つ解消したのだ。これだけでも今回の釣行に参加した意義があると言って良いほどだ。また、ある「定説」も覆すことになるかもしれないし、ある定説の証拠も掴めたような感じである。詳しいことは「必釣、喰わせヒラメ」の発売を待ちたい。


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