長丁場12時間、新島遠征1日目
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まずまずでした
- 日時:2001年10月27日(土)
- 場所:新島沖
- 参加メンバー:鯛介、新ちゃん、クマちゃん、北木さん、キンタさん
- 時間:午前5時00分〜午後5時00分頃
- 潮時:若潮
釣行記
この初夏にいい思いが出来た新島に行く機会に恵まれた。今回は新ちゃん、クマちゃん、北木さん、キンタさんと共に1泊釣行(キンタさんは日帰り)である。土曜日早朝に下田送迎で新島入り、1日釣りを楽しんだ後、宿泊して翌日半日釣りで、下田へ帰るという段取り。思いっきり釣りが出来る2日間である。船宿はもちろん植長丸である。
当日は午前2時に下田の漁港前集合ということで、前日は早めの21時半に出発。途中、東名の集中工事渋滞などに巻き込まれつつ、クマちゃん、新ちゃんの車と合流し、活きアジなどを仕入れて下田の港にはぎりぎり2時に到着。既に船は岸壁に横付けされている。速やかに荷物を積み、何とか漁協裏に駐車スペースを見つけて船に乗り込む。送迎には大型船が使われているが、我々は新島で小さい方の船に乗り換えてつりをすることになっているそうだ。
他の釣り人も乗船し、我々は後部キャビンに入って、ビールで軽く乾杯。今回の釣行の成功を祈りつつ、横になり新島到着を待つ。90分ほどで新島に到着。4時過ぎなので辺りはまだ暗い。荷物を降ろして小型船が付けられるのを待つ。
ほどなく、船が付けられ、弟船長もやってきたので乗船する。釣り座はじゃんけんで決め、私は左舷胴の間。左舷ミヨシにキタキさん、トモにキンタさん。右舷ミヨシにクマちゃん、胴の間に新ちゃん。右舷のトモから2つは他のお客さんが入った。
●まずはシマアジ
東の空が明るくなり始めの5時過ぎに出船。まずはシマアジ狙いということで早島周りへ。30分ほど走ったところで到着。「ベタ底でやって」の合図で開始となった。
シマアジ狙いのタックルはUglyStick12LBにシマノ3000XH。サニービシビッグに3mm径クッション30センチ。ハリス8号1mに枝針を出し、バケにさらにオキアミを付ける。実はこれ、新ちゃんの特製仕掛けなのである。
●ムロ猛攻
水深は25m前後。ベタ底、上げても2mくらいを中心にシャクる。と、ググンという手応え。しかしブルブルという手応えはシマアジではない。これはムロアジ。見るとみんなムロアジを釣っている。そしてこの後はムロアジの猛攻。どう誘ってもムロアジ。仕掛けを伸ばしてみてもムロアジ。さながら海の底はムロアジ絨毯のようだ。
●大型カワハギ
そんな中、キンタさんと北木さんには何と大型のカワハギ。28センチはありそうな見事な型だ。この地にもこんなやつがいるんだなぁと感心。
この後、「やった!」の声が北木さんから聞こえ、遠目にシマアジらしき魚が抜き上げられた様子が見えたが、残念、これはナンヨウカイワリであった。
しばらく早島周りでがんばったが、どうにもムロアジの猛攻、そしてムロアジさえもポツポツの喰いになり、7時前に港前の魚礁周りに移動になった。ここでは餌のマアジの確保と、それを泳がせてのカンパチが主な狙いモノのようだ。
●アジ釣り?
マアジは活かして持ち込んだものがあるのでまずはこれを泳がせてみる。ハリスは10号1ヒロ、ヒラマサ針15号。錘は100号の1本針胴付き仕掛けである。早島周りは沖合を通過中の台風のウネリが入ってきていたし、風も結構強かったが、この場所は風裏なのでベタ凪。ゆったりと釣りが出来る。
泳がせの合間に新ちゃんはサビキを下ろす。するとマアジは入れ食いの様子。私もルアー・エギング用に持ってきたARセイバー180でサビキを下ろしてみる。コマセはオキアミをそのまま使用。すると底から2m付近でビビビビというアタリがあり、いきなりマアジの4点掛け。餌釣りだ、とばかりにしばらくはアジ釣りに専念。なかなか面白い。新ちゃんなどは20本以上サビキを連結して鈴なりのアジ釣りを楽しんでいる。
●ヒラメ!
しばらくして、クマちゃんにヒット。何だろうと思ったらこれが後検量4kg弱のヒラメ。そういえば、6月にも新ちゃんが良型のヒラメを上げてたっけ。トモのキンタさんはコマセ釣りでフエフキダイの仲間やショゴを連釣。何の釣りをやろうか迷ってしまう。
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アジ餌にも結構アタリがあるのだが、ちょっかい出してくるのはショゴらしく、15センチもあるアジでは食い込みが良くないようで、なかなか針掛かりしない。結局この魚礁周りではアジを確保した他は、右舷トモでヒラメがあがった。ここで追加で2名を乗せるとのことで一度港に戻る。常連さん2名が乗り込んで再び出船。今度はやや沖でハタ・カンパチ狙いである。仕掛けはハリスを12号にアップしておいた。
が、このハタ狙いは潮の流れ今ひとつで不発。船長は「タイ・イサキ狙いに行くよ。泳がせやっててもいいよ」と告げ、一路式根島の方へ船を走らせた。島がどんどん近づいてくるなぁ、と思っていたら、本当に式根島周りで再開始となった。ここではクマちゃんと北木さんを除いてはみなコマセ釣り。新ちゃんの第二子誕生の祝い鯛を釣らなくてはならないのだ。
●祝い鯛狙い
ここでマダイ用にタックルを交換。キャロナックスラッシュ50−330。クッション2mm径1mにハリス4号8ヒロ、マダイ針(白)8号とした。指示ダナは40m。10m下まで落として大きくコマせてタナで待つ。1流し目は不発。2流し目、誘い上げの直後に微かなアタリを感じる。アワセを入れると魚の感触。でも、これは本命ではなく、25センチ級のイサキ。次の流しでも同級のイサキを追加。結構太っていてなかなか旨そうだ。
●サメ?
そして三度私の竿にアタリ。ググンという手応え。ちょっと大きめのイサキかな、とそのまま竿尻を下腹に当てて巻き上げようとした瞬間、いきなり魚が走り出した。緩めに調整したドラグが滑る。「おおぉ!」と声を出すと北木さんも気が付いていたようで「それは良い鯛かも」。一度目のの突っ込みで7〜8m糸が出て止まったところで竿を立ててリールを巻く。と、次の瞬間にまた走り出し、竿を水平位置に保って走りが止まるのを待つ。が、ここで竿先から重量感が消えた。痛恨のバラシである。仕掛けを回収するとハリス切れ。決して無理はしなかったはずだが、ハリスに傷でもあったのであろうか。
そしてこの2流し後、またもモゾモゾというアタリが出たのでアワセる。今度は重量感もなく、おそらくイサキであろうと考えそのままリーリングに入る。と、数回巻いた後にずずーと糸が出て行き、竿が水平まで行ったところでテンションが消えた。またもハリス切れ。頭の中は「?」でいっぱいだったが 左隣りに入った常連さんが「サメが回ったみたいだ」と切れたハリスを見せてくれた。なるほど、そういうことかと一応納得。いや、もしかしたら大鯛だったかもしれないが・・・。
ここで昼になり、釣りは今日だけの予定おキンタさんを下ろすために一時帰港。右トモの親子連れもお子さんの方が船酔いということでここで下船。両弦3名ずつとなり後半戦に突入した。
●いきなり
午後は羽伏浦沖へ。まずは泳がせでカンパチを狙うとのこと。結構海が悪く、移動中は後部へ避難してやりすごす。20分ほど走って釣り場に到着し。しばらくして開始の合図。タナは45m指示。皆仕掛けを投入しているが、出遅れた私は泳がせの仕掛けを取りだしてアジを生け簀から持ってくる作業から。すると北木さんの竿が大きく揺れ、突っ込み、そのまま水平に戻る様を目撃。タナに落ちると同時に何かが喰ってきたようだ。と、背後を見るとクマちゃんがヤリトリ中。さらに隣りの新ちゃんに左舷トモに入った常連さんも竿を曲げている。トリプルヒット!私も慌ててアジを付けてタナへ送り込む。そして竿を置いてタモを持って右舷へ。まずはクマちゃんの魚が上がりタモへ誘導。後検量4kg弱のカンパチであった。そして隣りの新ちゃん、と思ったが、これはトモの仕掛けをオマツリして敢えなくバラシ。左舷トモではやや小振りのカンパチが上がった。
さぁ時合いか、と思われたが、カンパチが喰ったのはこの流しだけ。数回流し変えたがアタリが遠いので、更に沖合の100mダチでハタ、カサゴ狙いとなった。新ちゃんはカサゴ狙い、私はそのままハリス12号でマアジ泳がせをやってみることに。
●バタバタと
何回か流し換え、アタリが遠いのでカサゴでも狙ってみようかな、と思っていたところにゴツゴツというアタリ。そのまま竿先が引っ張り込まれたので竿を立てる。ゴゴゴンという引きが伝わる。そのまま手巻きで100m。時折大きく首を振る様子が伝わるが、青物ではなさそう。そしてボコっと浮いたのは後検量3.3kgのマハタ。何とも旨そうなサイズだ。そしてすぐにクマちゃんと新ちゃん、それに左舷トモでも竿が曲がる。クマちゃんには5kg級のハタが上がり、他は私のと同級。「こんなに同時にハタがアタルのは珍しい」と新ちゃん。新ちゃんはカサゴに仕掛けにハタが喰ってきていた。
●ショゴ連発
さぁ時合いかと思ったが、またも喰ったのはこの一瞬。再び沈黙に。そんな中、私には、竿上げの空巻 最中に勝手にかかってきたショゴ1,落とし込んだ直後に喰ったショゴが2つ追加された。一応カンパチゲットではあるが・・・。
あっという間に時間は17時前。最後は浅いところに戻ってカンパチ狙い。が、これは不発に終わり、17時に長い新島の釣り1日目が終了となった。
<釣果>
マハタ 3.3kg 1尾
ショゴ 1kg級 3尾
イサキ 25〜28センチ 2尾
マアジ、ムロアジ 多数
そして明日の釣りの鋭気を養うために、温泉に浸かって本村で焼き肉をたらふく食って、そのまま寝るのであった。
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