潮速く苦戦、勝浦沖カモシ

魅せ場なし・・・


  1. 日時:2001年9月3日(月)
  2. 場所:勝浦沖
  3. 参加メンバー:鯛介
  4. 時間:午前6時00分〜午後11時30分頃
  5. 潮時:大潮


釣行記

夏休み一回目の釣行はどこにしようか。剣崎沖のワラサもぼつぼつ釣れているし、 神子元のワラサも爆発中。更に前日の日曜日は勝浦沖のかもしでヒラマサの模様が 出始めている。鯛丸屋のマダイもまずまずである。さぁ、どうしようか。

●夏休み第一弾
この夏休みは、昨年と同様に下田のせるじおさんの別荘を貸してもらい、釣りをしたり、下田や松崎周辺でのんびり過ごす予定であった。とするならば、下田出発前日のこの3日の釣行は房総方面が望ましい。そして、秋なら青物、ということで勝浦・松部港の和八丸へ予約の電話を入れた。

女将さんが電話に出てくれて、「ヒラマサの模様が出始めましたよ。予約はまだ他の2名だけです」とのこと。乗船人数が少なければ確率も増すわけだし、いやおうなしに期待が高まるのであった。

家で仮眠しても寝付けないのが分かっていたので、早めの12時頃に出発。太東の田中釣具店でヒイカを買おうと波乗り道路経由で向かったが、田中釣具店は営業していない。冷凍・解凍を繰り返した持参のヒイカでは品質に不安があったが仕方がない。そのまま勝浦入りし座席をまずは確保。その後駐車場で仮眠した。

5時少し前に船が乗船場所に回されてきたので、荷物を積み込む。今回は若船長の23号船がドック入り予定ということで、親父船長操船の2号船での出船となる。席は、北東風予報で真潮と予測し、右舷胴の間に構えた。ミヨシは既に埋まっていたのだ。

●マダイ狙いで様子見
若船長と弟さんも出船準備の手伝いに来ていたので挨拶。ついでにアドバイスを求めると「朝方はハリス4号でマダイ狙い、ヒラマサの模様が出始めたら太くするといいよ。昨日はヒラマサの模様が出たのは8時過ぎだった」とのこと。これに従い、タックルはマダイ狙いのものをまずは準備。カモシ天秤にカモシ袋。クッションは2mm1.5mにハリス4号8ヒロとした。針はマダイ9号を使用。竿はキャロナックスラッシュ50−330に電動丸3000XHとした。

5時20分に出船。30分ほど中速で走って川津沖のポイント、三本松へ。
「水温が27度まで上がったよ。ヒラマサが面白いかもな」と船長。
協定の6時まで待機し開始となった。タナ指示は終始35〜40m前後であった。サンマのぶつ切りを付けて投入。10mタナより沈めてカモす。そして置き竿でしばらく待ち、再び10m落としてかもす。そしてアタリがなければ手返し。この繰り返し。カモシは比較的単純だと思っているが、経験不足であることは否めない。今日も修行である。

●潮速い
乗船員数は5名。私以外はみなナイロンラインを使用している。
「潮が速いよ。1.9ノット。幾分たるんだけど、最初は2.5ノットあったよ」とのこと。潮は予想通り左トモから右ミヨシに流れているが、この潮の速さでは、もしかしたら潮上が有利になるかもしれない。そして黙々と手返しを続けた1時間後の7時、左舷トモでアタリが出た。「慎重にやんなよ」という船長の声のもと、キロオーバー程度のマダイがタモ獲りされた。

そして更に1時間半後の7時半、目検討2kgオーバーサイズのマダイが同じく左舷トモで上がった。イヤな予感が的中してしまった。指をくわえて見ていたわけではではなく、カモす頻度や速度、餌と着け方、大きさなどいろいろ試したが、どうにもアタリが出ないのだ。

●伝統のタックルへ
海上は北東の風が強くてシケ気味。マダイがあたらないなら、一発狙いでヒラマサ、と思いロッドをUglyshot12LBに初挑戦のナイロン18号の道糸を巻いたレバードラグリールに交換。ハリスも14号4ヒロ、ヒラマサ針15号とした。餌はヒイカである。

しかし、ヒイカもウマヅラかなにかにぼろぼろにされて上がってくる始末。サンマ餌にしたりいろいろとやってみる。きっと潮がたるんだ時がチャンスなのだが、結局11時まで粘っても速い潮は止まらず。船長は思い切って僚船のいない岸寄りのポイントに移動した。ここはややタナは浅くなって30m前後。マダイ狙いにチェンジする。

●トモは好調
潮もだいぶゆるく、海も良い。が、ここは潮がミヨシからトモに流れる。ということは・・・と思った矢先、トモの釣り人がやりとり開始。キロ検討のマダイが上がった。この後もトモではイサキがぽつりぽつりと上がる。やはり潮下有利か、私に腕がないのか・・・。

何とかマダイをとカモし続けるが、魚の気配がない。いったい何がいけないのだろう。確かに、初めて操るナイロン道糸は、PEに比べるとだいぶ勝手が違う。きっとこっちが本当のカモシスタイルなのだろう。まだまだ勉強不足なのだ。でも、こんなにもアタリもない釣りってのもなかなかないものなのだが・・・。

●ボ・・・
11時50分、「この流しで上がります」と船長のアナウンス。萎えそうな気力を振り絞って竿を振る。とアタリが出たのはまたも右トモ。先ほどと同級のマダイが私の差し出す タモに収まった。そして定刻12時を迎え、本日の釣りは終了となった。

久しぶりのアタリなしの完全ボウスである。カモシ釣りでは実はまともな獲物に恵まれたことがない。通っていないので、まぁ仕方がないことなのかもしれない。

どうもここのところ青物を狙うとはずしてしまう。スランプである。抜け道はいつ見えてくるであろうか・・・?


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