イサキはどこへ?剣崎沖五目仕立て

マルイカも釣れました


  1. 日時:2001年7月15日(日)
  2. 場所:剣崎沖
  3. 参加メンバー:鯛介、恵美、せるじおさん、出井、村里さん、耕ちゃん一行
  4. 時間:午前5時30分〜午後12時00分頃
  5. 潮時:小潮


釣行記

今回は我々夫婦にしては珍しく東京湾の釣り。それも仕立船で五目釣りを楽しもうという企画である。ことの発端は行きつけの料理屋「居酒屋 耕ちゃん」店主の耕ちゃんがお店のみんなを連れて釣りに行こうと言い出したこと。せるじおさんが幹事を引き受けてくれ、今回の企画が実現したのである。

結局我々夫婦にせるじおさん、出井、村里さん、それに耕ちゃんグループ5名の計10名というメンバーとなった。

●静かな松輪港
朝4時前に到着するが、あの松輪の喧騒はなく車の数も少ない。夜が明けて4時半を過ぎる頃から船が桟橋や岸壁に付けられるが、釣り人は思ったより増えない。イサキはここのところ低調だし、なによりこの暑さのせいではなかろうか。

お世話になったのは剣崎は松輪港の浜鈴丸のチャーター船で鈴好丸。大型船ではないが、10名なら十分な大きさの船である。左舷に耕ちゃんチーム、右舷が我々のグループという席割り。ミヨシから私、出井、嫁さん、せるじおさん、そして村里さんという席順とした。
えっちらおっちら駐車場から船を2隻乗り越えて荷物を積み込み、4時50分くらいにもやいが解かれて出船となった。

港前でしばらく待機の後、5時と同時に各船目当てのポイントに走るのがこの港の流儀。我が船はそんなに飛ばすことなく10分ほど走ってスローダウン。しばらく反応を探った後に「やって、17m!」の合図で開始となった。

今回は新調したARセイバー170にAbuという組合せ。イサキの仕掛けはアンドンビシ80号にクッション1.5mm20センチ。ハリス1.5号2ヒロ3本針とした。餌はオキアミとイカ短とした。

●潮上?
ビシを降ろすとスーッとトモ側に流れていく。しまった、また潮上か?と不安になる。1流し目は船中不発だった様子。2流し目。隣や、特に前後の船とはぶつかるんじゃないかってくらい、狭いポイントの上に船が集結しているようだ。

●まずは本命
タナ下3mからコマセを振って指示ダナで待つというのを2回繰り返すと、キューンというアタリ。初物なので慎重に巻き上げて25センチ級の本命をゲット。2本目の針のイカ短に食ってきた。次の流し、しばらく流しっぱなしであったが、しつこくコマセているとググンという強いアタリ。「?」と慎重にリーリング。イサキではなさそうだ。そして水面には30センチは軽くオーバーしているアジの姿。しかし抜こうとしたときに残念ながら針がハズれてバラシ。枝1本もハリス切れをしており、大アジがこの瞬間回遊していたようだ。



●アジ釣りへ
しかし、この後はトモ寄りでウリンボを更に小さくしたようなサイズがポツポツ上がるだけ。1時間ほど粘ったが状況は変化しないので、早々にお土産のアジ釣りに変更することにした。タックルはそのままでハリスを2.5m程度に詰める。餌は同じくオキアミとイカ短を併用する。

10分ほど走ってアジ釣りのポイントに到着。水深は50m程度で船長の指示は底から5,6mである。ここはやや2枚潮気味。一度底をとってからもう一度取り直さないと正確にタナは取れない。コマセをふりつつタナに合わせる。

1流し目は空振り。2流し目タナをとってしばし待つとアジらしきクンクンとうアタリが伝わる。慎重に巻き上げ25センチ級をゲット。隣りの出井にも当たった様子。さぁ、これからか、と思ったが後が続かず、またも大きく移動となった。



●サバが・・・
今度は上からのタナ取りで75m。今日は浅いだろうからと手巻きリールにしたのが悔やまれる水深である。これも2度目にコマセを入れ替えてからアジのアタリが出始める。良型である。が、しばらくすると喰い上げたり下品なアタリが出てき始めた。サバである。これを機に仕掛けはハリス2号の市販アジ仕掛けに交換。夜光玉もはずしておく。



●順調
「底から5〜6mにして、いい反応があるよ」と船長。どうやら宙層はサバがいるようだが、底付近にはアジがいるらしい。タナをとってしばらく待つとアジのアタリ。追い食いを待つが追加はなくそのまま巻き上げまたも良型ゲット。結局このような一荷こそ少ないが、仕掛けを入れればアジがポツポツ喰ってくる時合いが続いた。餌はイカ短よりはオキアミが良さそうだった。
2時間半ほどアジ釣りを続け、皆お土産は十分と判断し、最後の釣りモノのカサゴに行くことになった。

●カサゴへ
10分ほど走りほとんど松輪港の真沖でカサゴ釣りはスタートなった。水深は10m程度と浅い。錘30号に幹3号ハリス2号の胴付き3本針。マルイカも期待出きるということで、私は上2本にスッテを付ける。皆も嫁さんもせるじおさんも1番上はスッテだ。カサゴの餌は釣った鯖の短冊。または船宿用意のソーダカツオのハラモである。

●またも・・・
予報通りピーカンの空に凪。暑い。今年最初の猛暑の中の釣りとあってか、今ひとつ集中力が続かない。しかも船はトモの方が潮先。私の釣り座は最も不利であろう。

浅場では超小型のオニカサゴが釣れただけで船長は次第に深場へ移動。最終的には水深は30m前後になった。特にトモの村里さんは好調で大型混じりでカサゴを順調に釣り上げていく。嫁さんやせるじおさんも同様。出井と私には何故かアタリがない。あってもベラやネンブツダイなどの外道ばかりである。



●マルイカ
あっという間に残りあと10分。なんだかカサゴは釣れる気がしなかったなぁ。マルイカの気配もなかったし。でもアジの土産は十分だし、まぁ今日は良かった。そうだ、まだマルイカの誘いってこの竿でやってなかったなぁ、ちょっとやってみるか。と、ウキスッテをイカにアピールするような誘いをやってみる。すると何やら微かな重量感。あげてみると何とピンクのスッテにチビながらマルイカ。何とかい組の面目躍如である。



そしてまもなく沖上がりの12時を迎えた。

<釣果>
マアジ 25〜30センチ級 20尾程度
イサキ 25センチ 1尾
マルイカ 胴長10センチ 1尾
サバ 数尾



嫁さんの釣果とも合わせて35Lクーラーは八分目までいっぱい。出井も村里さんも楽しんでくれたようでなによりである。たまにはこういうのんびり小物釣りもいいものだ。


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