初メダイは良型、南伊豆イサキ〜メダイ

6.7kgゲット!


  1. 日時:2001年6月30日(土)
  2. 場所:弓ヶ浜〜神子元沖(イサキ)、河津沖(メダイ)
  3. 参加メンバー:鯛介、恵美、せるじおさん、出井、矢沢さん
  4. 時間:午前6時00分〜午後12時30分頃(実釣)
  5. 潮時:小潮


釣行記

4回もフラれている南伊豆のメダイ釣りのリベンジの機会がやってきた。今シーズンは河津沖や利島周りのメダイが好調。沿岸の釣り場はやや型が小さいようだが利島周りは割と良型が揃うらしい。ということでいつものもき丸の船長と相談し、利島遠征でメダイとイサキをやろうということでお願いしていた。

●利島には行けず
ところが、いざ釣行日が近づくと島周りの釣果は下火。さらに朝は海上はモヤが激しく、なんと前々日には貨物船の衝突事故まで下田の沖で起きてしまい、安全のために、今回は近場にてイサキとメダイ狙いということになった。

また、今回はせるじおさんの別荘の恒例行事である「蛍鑑賞会」もかねており、あじさば@海さんこと矢沢さんに、私の会社の同僚の出井にも参加してもらった。

今回は嫁さん実家の車(オデッセイ)を借りて我々夫婦と出井それに矢沢さんを乗せて、東京を午前1時頃に出発。港には4時50分に到着。既にせるじおさんが到着していて右舷をキープしてもらっていた。乗船人数は10名だそうで片弦5名ずつである。

5時過ぎに船長が現れ、準備開始。右舷のミヨシから私、出井、嫁さん、矢沢さん、せるじおさんという席順。出井はまだ不慣れなので、我々夫婦で挟み込んでトレーニングするという算段である。
5時半、定刻どおりに河岸払い。予報では北の微風で凪。時折雨、ということ。確かに空は曇りだが海はベタ凪である。すべるように船は緩やかに進む。まずは弓ヶ浜沖でイサキ釣り。協定で6時開始なので急ぐことはないのだ。

●まずはイサキ
ほどなく釣り場到着。僚船は7〜8隻で、待ち時間を利用して反応や潮の流れを確認しているようだ。そして6時になり、指示ダナ30mで開始となった。

今回のタックルは、ARセイバー270に電動丸3000XH。サニービシビッグ80号、2mm径クッション50センチにハリス3号4ヒロ3本針。針はチヌ4号などを使用し、ウイリーも巻いてみた。

●イサキは入れ食い
コマセを振ってすぐにアタリがあるかと思ったが、思いのほかの沈黙。が、再度落としてタナを取るとアタリ。この地ではレギュラーサイズの25センチ級が上がった。そして、ここからは順調にイサキが上がる。あいにく右舷ミヨシは潮上のようだが、トモの方からアタリが訪れてちゃんと私のところまでアタリが来る。



だんだんと餌取りも増えてくるが、これはイカ短作戦でなんとかかわす。攻め方も根をピンポイントでなく、長い流しの中で3回くらい群れに遭遇するという感じ。しっかり追い食いさせるとトリプルを達成するのも容易なくらい食いが良い。潮も濁ってはいないが暗い感じでイサキには好条件である。
時折40センチ近い良型の金色かかったムロアジが針掛かりする。確かこの金色のムロアジは戸田のボート釣りで釣ったときにかなり旨かったと記憶しているし、後半のメダイ釣りの身餌にすることも可能だろうから、大事にキープした。

●とにかく食いが良い
出井も最初こそ、1尾ずつ釣っていたが、追い食いのさせ方を教えると、2点、3点掛けを連発し、かなり嬉しそうな様子。よかったよかった。イサキの大きさは群れによりまちまちで30センチ級が揃うこともあれば、20センチ級のリリースギリギリサイズも釣れてくる。ウイリーにも食ってくる。タナが合っていて、群れが通過するときにコマセが残っていれば必ず食うようで、置き竿だろうが、手持ちだろうが関係なく食ってくる。いや、なかなか楽しい。

このままで行けば50尾突破か?と思うほどの釣れっぷりであったが、これも1時間続かず7時近くなると、ぱったりと食わなくなった。しばらくは流しなおして様子を見たが、忘れたころにポツリと食う程度。7時半頃、「モヤがキツくなってきたので、神子元の島周りに行きます」というアナウンスで移動となった。

●神子元沖へ
15分ばかり走って神子元島南沖のポイントへ到着。僚船は3隻ほど。指示ダナ15mで再開始となった。目前の船ではポツポツとイサキが上がっている様子。ところがこちらにはなかなかアタリがない。1度潮回りして仕切直し。今度はアタリが出て23センチ級を一荷でゲット。これを皮切りにイサキのアタリが戻る。型は弓ヶ浜沖よりやや小さめだが、15mのタナでぼちぼちというペースでイサキのアタリが出る。この場所ではミヨシ側が潮下のようで、ミヨシからアタリが出ることも多くなり、これまた置き竿の横着釣りでも食ってくる。

出井もこの場所でウメイロ混じり順調に数を伸ばし、私も小型のタカベなどを釣り上げ十分にイサキ釣りを堪能。このまま続ければ50〜60尾ペースだったであろう。



皆がもう十分な土産を確保したと判断したのか「それじゃ、メダイに行きますよ」という船長のアナウンスでイサキ釣りは9時で終了。北上し河津沖でメダイにいよいよリベンジとなった。釣り場までは航程20分程度だそうで、イサキ釣りで忙しくて食べられなかったもき丸特製弁当を操舵室でパクつく。
雨も時折パラついていたが、だんだんと空も明るくなり、晴れ間も覗くほどに好転した。

●メダイ場へ
河津沖に到着。まだ準備も完全に整わないうちに「どうぞ、90m」という合図でメダイ釣りスタート。やや遅れて投入。100mまで沈めてコマセつつタナを取る。タックルはキャロナック50−330に電動丸3000XH。ビシ、テンビンはイサキのままでクッションは3mm径1m。ヒラマサ針13号にハリスは8号4ヒロとした。

「まずはオキアミ餌でサバ釣ってそれを餌にしてください」という船長のアドバイスがあったが、まずは私は持参の冷凍ムギイカのゲソを付けて投入。出井にはそのイカの身を短冊に切ったモノを餌にするようにアドバイス。

●船中1号
タナをとった後、追加のイカの短冊を作るために置き竿に。手元で作業をしつつ竿先をチラチラ見ていると、その竿先が魚をアタリを伝えググーンと海面を向いた。すかさず竿をとって竿を立てる。確かな重量感。乗った!しばらく手巻きでやりとりしたが、そう大きな魚ではない様子なので途中からは電動巻き上げでヤリトリ。ほどなく姿を見せたのは、やっと出会えたメダイ。小さめなので抜き上げようとしたが、それはやはり無理で、嫁さんの出すタモに収めた。後検量1.8kg。「その型がでれば十分だよ」と船長。あれだけフラれ続けたメダイであるが、釣れてみればあっけないものだ。

隣りの出井も何か掛けた様子。これは35センチくらいのサバ。イカ短が少し小さかったようだ。さっそくこのサバを身餌にする。次の流しでは2人ともこのサバの身餌をつけてやってみる。半身を3つに縦割りするくらいの大きめの餌にするのがコツだそうだ。

●連続ヒット
次の流し、出井に誘い方などを指導するため置き竿でいると「上甲さん、あたってる!」と船長。竿先がフワフワとアタリを伝えている。合わせてみるとちょっと弱々しい手応え。これも電動で巻き上げると途中からは結構な抵抗を見せる。そして今度は出井のタモに収まったのは先ほどと同級のメダイ。

調子が良いのは私だけかというとそうではない。左舷のミヨシ2番では3kg級と一回り大きなサイズも上がったし、嫁さんも餌盗りのサバに苦戦したようだが、何とか2kg級をゲット。

その隣の矢沢さんも小型ながらメダイを連釣していた。全体に食いが良いのだ。



トモのせるじおさんは珍しく船酔いでダウン。酔い止めを飲み忘れたそうで、このせるじおさんを除くと右舷でボウズなのは出井のみ。なんとか釣ってもらおうと誘い方などをいろいろと教えるが、結果がでない。

「反応あるよ、竿ふって」と船長。2回目のゲソ餌に食ってきたまたも2kg弱のメダイをゲット。順調に3尾目をゲットするなんて出来すぎではないであろうか。

●出井にも
どうもイカ餌の方がよい感じがするので、出井には今日1つしか持って来れなかった(冷凍庫の在庫はこれだけであった)マルイカのゲソを餌にしてやってもらうことにした。そして、しつこく誘うようにしてもらうと、出井に待望のアタリが訪れた。ドラグをやや緩めにして電動巻き上げでやりとりしてもらい、オマツリしながらもなんとかビシが上がり、無事にこれも2kg級がタモに収まった。出井は喜び私はほっとした瞬間であった。



●イカ餌がアタリか?
家からイカ餌はこれで最後、しかし途中で調達した冷凍ヒイカがクーラーに入っていたので、このヒイカの頭をチョン掛けにして今度はやってみることした。ところが、あの好調な食いは長く続かず、良い感じで流れていた潮も止まってしまったようだ。

ヒイカもゲソを抜かれたり、ということが多くなり、竿先に頻繁にアタリが出るものの針掛かりに至らないのはサバのイタズラか?まぁ、メダイも既に4尾釣っているし、リベンジは達成したと言えるであろう。今日は上出来だったなぁ、と思う余裕すらあった。

●!
だいぶ長い時間置き竿にしたので、そろそろ餌の点検、と思い電動スイッチをオンにし最高速巻き上げに入る。ビシの負荷で竿が大きく曲がる。そしてリールはこちら向きにスプールが回る、はずなのだが、スプールは何故か向こう側に回っている。一瞬、事態が飲み込めなかったが、すぐに巻き上げ速度を落として竿を取る。ググーンとかなりの引きと重量感。高速巻き上げ直後の餌の動きに魚が飛びついたのだ。



●おぉ
少し巻くと魚は大きく抵抗7〜8m糸が出ていく。「ちょっと待って、大きいから」と仕掛けを投入しようとした出井を制し、嫁さんにも「ちょっと良い型かも」とこの事態を伝える。竿尻を腹に当ててファイトの体勢を整える。ギューンと突っ込む。巻く、突っ込む。という一進一退を繰り返す。この前釣ったオナガダイの引きにそっくりだ。もしかしたらまたオナガなのだろうか。

●でかい!
何とか20mも巻き上げると相手もだいぶ大人しくなった。結構私も腕が疲れていたので、電動ちょい巻き機能を使ってポンピングで魚を上げていく。何度かドラグが滑って糸が出たが、何とか獲れそうな感触である。そしてビシが見えてきた。嫁さんはカメラを構えているのでタモを持つのは出井。ビシをとってハリスを手繰る。メダイはここからも走るので要注意。手繰る手にかなりの重量感が伝わる。そしてぼわっと白い塊が浮いてきた。「メダイだ、でかい!」と自ら叫んでしまった。最後の強い抵抗もなくタモに収まったのは後検量6.7kgの良型メダイ。この場所なら文句なしの型である。



時間は12時15分。魚の処理をしつつ余韻に浸る。残り15分、これだけ釣ればいいだろうと先に竿をたたませてもらった。型、数ともに昔年のリベンジを果たしたのだ。いや、ビールが本当に旨かった。イサキ、メダイとも好調。きっとやや暗めで適度な流れの潮が良かったのだろう。



結局このまま終了の12時半を迎えた。

<釣果>
イサキ 20〜30センチ 35尾
ムロアジ 35センチ 2尾
メダイ 1.5〜1.8kg3尾、6.7kg1尾

もちろん大満足で帰港。港で記念撮影をして宿へ。宿では船長に頼んでおいたもき丸オリジナルのマダイ竿(鯛介の銘入り)が出来上がっていたのでこれを受け取ってその晩はせるじお別荘へ。

夜も天気にはめぐまれ、周囲を飛び交う蛍に皆感動。バーベキューでは肉類の他にイサキ、それにメダイの丸焼きが胃袋に消えていき、大満足の週末であった。


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