潮上苦戦、小湊沖マダイ、シマアジ
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本命の姿なし
- 日時:2001年6月14日(木)
- 場所:小湊沖
- 参加メンバー:鯛介
- 時間:午前5時30分〜午後11時30分頃(実釣)
- 潮時:小潮
釣行記
●シマアジ!
型モノと言われるくらいの大きさを釣ったことがない魚種の1つにシマアジがある。先日の新島遠征でもシマアジは釣れなかったし、今、最も釣りたい魚である。そんな折り、鯛丸屋のHomepageでシマアジが釣れている、しかも連日、という内容が目に付いた。ずっと気になってはいたが、他にもカモシのマダイや相模湾のマルイカなど私を誘惑する釣りモノが多いのも事実。今週末はどれに行こうかと悩む。
ちょうどよく、仕事も一段落し有休が取得可能なタイミングとなった。週2日釣りに行けるチャンス、これを逃す手はない。で迷った末、やはりシマアジ!ということで小湊は鯛丸屋を選択することにした。シマアジとマダイのリレー釣りで、イサキなども混じるということで非常に魅力的であったのだ。
集合は4時半ということで、家を1時半頃に出発。途中かなりの大雨に見舞われ、特に山間部では運転中ヒヤッとする場面もあったが、平日ということもあり道はガラガラ。途中で持参分のオキアミコマセや付け餌を買っても3時半には小湊港に到着した。しばし車中で仮眠。4時半近くなると駐車場も賑やかになってきた。船宿が開いた気配なのでカッパを着て宿に向かう。雨の降りはそれほどでもなさそうだ。
●大盛況
宿の待合所にはオヤジばかりが続々と集まり、平日の、しかもこんな雨模様なの総勢13名の大盛況。全員がシマアジ目当てということで今日はコマセが効くように1隻で出船することになった。
釣り座はいつものように抽選、私は左舷トモを引き当てた。ただ、ここのところは真潮だし、今日の風の予報は終始北。ということは左舷のトモ寄りは潮上になるのでは、とちょっと不安になる。
そして、港に戻って荷物を積み込む。コマセのオキアミは通常よりも1ブロック多い。持参は4kgのブロックに家の冷凍庫に入っていた以前の釣りの残りの付け餌用ブロック。1日中シマアジやっていても何とか足りるのではないか、という量である。
●シャクリ釣り?
今日はもう1隻のイサキ船の船長が助手として乗り込む様子。いろいろと釣り人の面倒を見て回っている。仕掛けのスペックがよく分からなかったので船長に質問する。全長は3mの2本針。4〜5号でないと切られる時があるそうだ。また、釣り方も底を中心にコマセを振るのではなくて、指示ダナの間をシャクる感じだそうだ。
てなことを井っているうちにモヤイが解かれて出船。港を出ても船はゆっくりと進み10分程度走ったところで停止。僚船は2隻だがともに乗船者は4〜5名。何故か鯛丸屋だけ込み合っているのは不思議だ。
●浅い!
そして協定開始時間の5時半になり、「はい、どうぞ。上から15〜7m」まずはシマアジから開始となった。7mとは耳を疑いたくなるような水深であるが、銭洲の島周りでムロを取るときシマアジが混じるときの水深もこんなものであろう。それに根に向かって流していくそうなので、ぼやっとしていると根掛かりするという注意を受けていたのでこれにも注意である。
今回はBGRGulf3-5LBにシーボーグ300。片テンビンを介してサニービシ60号にクッションは2.5っm50センチ。これに全長2ヒロ5号ハリス。先針はオキアミ用のムツ16号、そこから1ヒロのところに枝を出し、シマアジ用の白スキン、ウイリー巻きの針を結んだ。
指示ダナまで落として、少し待ってからウイリーシャクリの要領でシャクる。上まで来たら落とす。これを2往復繰り返してコマセを詰め直す。ビシの上穴は全開。下も1.5mm程度開けてドカ撒きである。
●潮上・・・
しばらくすると船中25センチ程度のメジナがポツポツ上がり始めた。指示ダナも12〜5、最後は10〜3mというとんでもなく浅いタナが指示される。船は根に向かって右ミヨシから流れて行ってる様子、つまりトモ側は潮上である。これは苦戦を余儀なくされそうだ。
シャクリ上げた私の竿にやっとググンという大きなアタリ。軟調の竿が大きく絞り込まれたが、その後はそれほど抵抗無く上がってきたのはまずまずの型のメジナ。掛かり所は良さそうだったのでごぼう抜きにする。
右トモでは小型ながらもシマアジが上がり「上がったよ、コマセ振って振って」仲乗りさんから檄が飛んだが相変わらず上がるのはメジナばかり。それに餌盗りかなり多いようで、付け餌はあっという間に盗られる。餌盗りの1つは時々スレで上がってくるキタマクラのようだ。
そんな中、私の竿に一際強いアタリ。すわっ、これはもしかしたら本命かもと期待しながら、竿をタメる。しかし掛かったのは水面下5m、あっという間にビシが見えてきたが、それからも頑強に抵抗。ハリスを掴んで手繰るとこれは嬉しい外道、1kg弱のイシダイ。白のウイリーに食ってきた。そういえば、湘南でウイリーシャクリに通っていた頃が、白のウイリーがイシダイに有効ってことを学んだ覚えがある。と、同時にこの魚が食ってくるってことは、底潮の状態がやや冷たいのでは、と心配になる。
●・・・
となりのおじさんが2回ほど、「うお、食った〜、あ〜いっちゃった〜」と竿がトモ方向に伸されていた。「いや、でっかいシマアジだねきっと」などと言っていたが、明らかな根掛かりである。知らぬが幸せということで黙っておいてあげたが・・・。
●マダイへ。が・・・
7時過ぎまでシマアジを狙ったが状況が好転しないせいか、「マダイに行きます、仕掛けを換えてください」というアナウンスが流れ、やや勝浦寄りに走ってマダイ狙いに転じた。
今度はハリス3号6ヒロ、クッション2mm1m、その他はシマアジと同じとした。
しかしマダイ場も餌盗りの活性が高く、付け餌は1分どころか30秒持たないのではないか、という感じである。コマセを振らずに待ったり、タナをやや高めに取ったりといろいろやってはみたが、船中めぼしい釣果は得られず、9時半頃、再びシマアジ狙いに転じる。
●良型イサキ
さきほどのシマアジ場よりは行川寄りの場所、指示ダナはほぼ同じ。1投目でキューンという覚えがあるアタリ。思わず追い食いの動作に入ってしまう。やはり水面に姿を見せたのは良型イサキ。他の人にもイサキが上がっている。
しかしやはり餌盗り多い状態は変わらず、オキアミにイカ短を抱き合わせて付けると30センチ弱のメジナが食ってくる(このサイズは全てリリース)のみ。「最後にもう一度シマアジやります」ということで再度マダイ狙いに転じる。
●鳥が邪魔
天気は雨が終始ポツポツで時々強く降ったり、そして止んだり。沖は結構風が強いのか北東方向からウネリが入り込んできているが、岸よりの風は西より。なのでウネリが船の横から当たってくる状態なのでかなり揺れ、釣り辛い。それにここにもミズナギ鳥がいて、時折釣り人の仕掛けに掛かってはギャアギャアとわめいている。私も一度だけ、仕掛けを上げる際に、潜った鳥の羽部分に針が掛かってしまい鳥を掴んで針をはずすハメに。
そして再度鯛場へ。が、やはり状況は変わっておらず、船中目立った釣果はないまま10時半過ぎに本日最後のシマアジ狙いへ。潮上対策としてハリスを3ヒロに伸ばしてみたりする。また、コマセがあまり気味なのでかなりのドカ撒きで何とかシマアジを自分のコマセで釣ろうとしたが、やはり釣れるのはメジナ。シマアジか?という強い引きで上がったのはサンノジ。
これだけアタリ少なく、餌盗り多く、そして雨ということにあんると段々と戦意喪失気味になってくる。いかん。
結局このまま終了の11時半を迎えた。
<釣果>
イシダイ 0.9kg 1尾
メジナ 0.8kg1尾 他0.5kg級4尾
イサキ 32センチ 1尾
カワハギ 22センチ1尾
サンノジ 1kg級?1尾(リリース)
残念な結果に終わった房総のシマアジ・マダイ釣り。ぐずぐずしているうちに機を逸してしまった感が否めない。今回はこの地のシマアジ釣りを経験出来たということが収穫であった。
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