凪良すぎ苦戦、戸田沖マダイ
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良型も上がりましたが・・・
- 日時:2001年5月4日(金)
- 場所:戸田沖
- 参加メンバー:鯛介、恵美、他MLメンバー4名
- 時間:午前6時00分〜午後6時00分頃
- 潮時:若潮
釣行記
このGWのマダイ狙い3戦目は戸田・ふじ丸からとなった。戸田という大好きな場所から、今回はfuneturi-mlのいちのせさんがミニOLMを開いてくれるという。そこで我々も夫婦で参加させて頂くことにした。
本当は前日の3日は須崎から午後アオリをやって、という算段であったが強風により出船中止。結局3日一日はせるじおさんの別荘でゆっくりさせてもらい鋭気を養った。そして4日の午前3時半過ぎに下田を出発した。途中、松崎に最近出来たコンビニで買い物などして、5時前に戸田に到着。
ちょうど夜イカの深夜便が帰港するところ。ただ釣り人はみなクーラーを軽々と持っているのが気になる。釣り人に聞いてみると「100尾釣った人もいるよ」とのことだったが、せるじおさんが今晩の夕方便の夜イカ船に乗る予定である。大丈夫であろうか。
●釣り座は左舷
ほどなく今回参加のマダイ名人の北木さんが登場、そしていちのせさんも登場。船は大型船の方ということで、車をフェリー乗り場の左側のいつもの船付場の方へ移動する。大型船が沖の係留場からやってきた。早速乗船開始。先着の人達が場所を確保してから我々も左舷トモから人数分の座席を確保した。
やや遅れて後藤さんが登場。東名高速の事故のため到着が遅れてしまったそうだ。ということで、全員揃ったところで乗船開始。トモから私、嫁さん、後藤さん、北木さん、いちのせさんという順番になった。
さすがに連休中ということもあり、大型船が13名、弟船長の船が10名。私はオオドモ方向に竿を出して釣り座のスペースを稼いだ。
●井田沖へ
人数が多いせいか、準備に少し手間取り定刻の6時を過ぎて出船。戸田湾を出て北上し、釣り場到着は6時20分。既に2〜3隻の僚船は釣りを開始していた。
今回もいつものマダイタックルのキャロナックスラッシュ30−300にシーボーグ300。サニービシ80号にクッションは2mm径1m。ハリスは3.5号をとりあえず7ヒロにマダイ(銀)針8号とした。アクセサリとして天然パールビーズ(S)をつけるのが最近のお気に入りであるというのは全く同じ。
ビギナーらしき人も多いのか、船長による釣り方のアナウンスが丁寧に行われ、「タナは上から、60mです」というアナウンスで開始となった。海はベタ凪。天候曇りで北東風が吹いている。地形的に風裏なので、海は悪くないし、風も釣りに影響することはない。「タナから5mか、3mくらいでもいいかな、それくらい落として、コマせてタナに合わせて。絶対にビシは底に落とさないでね」という船長のアナウンスが繰り返される。
●嫁さんに1号
1流し目、しばしの沈黙の後、嫁さんにまずヒット。スーパーキャロナックが小気味よく曲がっている。やりとりもさほど苦戦することなく、ビシを掴んでハリスを手繰る。浮いたのは後検量2.2kgのオスであった。船長も「よかった〜」と喜んでいる。
しかし、この後は反応は出るもののマダイは食わず「これこそがマダイ釣り」と船長がアナウンスせしめた状況。2時間ほど粘ったが、餌盗りも現れ始めたこともあってか船長は大きく移動を決意した。
●凪、潮動かず
15分ほど南へ移動。今度は土肥の手前で反応を探る。戸田の著名な船宿のマダイ船が集結している様はなかなか壮観であるが、マダイとやりとりしている姿は見られない。タナ40m前後で再開始となるも、「潮が全然動いてないね」と船長。結局ここも1時間ほどやったがダメなので、もとの場所へ戻ることになった。
●北木氏、独壇場
再々開始。やはり反応は出てくる様子。じっくり食うのを待っていた10時半頃、北木さんの竿が曲がった。と同時に隣りのいちのせさんの竿を曲がった。ダブルヒットか?と思ったがどうも様子がおかしい。引きの感じが二人揃っているのだ。ということはオマツリか。
そしてほどなくビシが浮上。いちのせさんの針は北木さんのクッション連結部分に引っかかっていただけ。そして北木さんがハリスを手繰る。そんなに大きくないよ、と言っていたが、海中に見えてくるマダイは大きそう。そしてタモに入ると同時に真子をハタき始めたメスは後検量4.2kgの良型。2人でやりとりしたせいか?大物には見えなかったのだろう。この流しでは右舷でも4kg級が取り込まれた。
●ハリス長とタナ???
そして、10時50分、またも北木さんにヒット。これは先ほどよりも小さく2kg級のメス。短時間に2尾とはさすがである。北木さんによれば船長の指示ダナは底から8m程度。でも、北木さんも嫁さんもハリスは3号8ヒロ。ビシのコマセの量からしても、底潮も上潮もそんなに流れていない。いったい海中はどうなっているんだろう?
●午前の部終了
などと思っているうちに時間はあっというまに過ぎ、午前の部終了の11時半を迎えた。「きっと午後も食うよ」という船長の言葉を信じつつ、いったん帰港となった。
昼休みにラーメン屋さんにて軽くビールなど飲み、コンビニで食料などを追加調達し船へ。北木さんは午前中で勝ち逃げ。変わって山岸さんが参入。午前からは何人かの人が降り、変わりに午後から乗ってくる人が数名。人数の都合でいちのせさんは右舷胴の間へ。結局12名乗船となり、13時に再出船となった。
●反応はマダイ
午後も午前中に反応があった井田沖を攻める。同じように反応はコマセを撒けば出る様子。時折誘いをいれつつじっくり待つ。付け餌はそのまま上がってくることから、反応はマダイのものであろう。
●今日は女性の日?
そして2時半頃、右舷ミヨシ2番の女性にヒット。マダイ釣りは初めての様子で慎重にやりとり。いちのせさんや船長に応援を受け、私もタモ取りのアシスト。無事タモに収まったのは2kg級か。同時に右舷トモ2番でもヒットしていたが、これは良型(目測4kg級)のマダイが水面バラシに。取り込み時にタモで魚を追いかけてしまい、ハリスを掴んだ状態でマダイを走らせてしまったのが原因のようだ。
と、しばらくするとまたもこの右舷の女性にヒット。最初の引き込みの大きさから良型が期待されたが、これは敢えなくバラシとなってしまった。その後、右舷トモでもバラシ。何故か今日はバラシが多い。いちのせさんもイサキらしき魚を海面近くまで上げたが、これも逆弦とのオマツリでバラシ。
3時頃にはこの右舷トモのおじさんが非常に慎重なやりとりの末、30センチ程度のヒラメをゲット。一瞬ガンゾウに見えたが、紛れもないヒラメであった。
●これは・・・
さて、私はというと、底から8m指示ダナにハリス長をいくつにすべきかを図りかねて、苦肉の策で全長7ヒロで下から2ヒロのところに枝針を出す2本針仕掛けを使用。これでタナを探ってみる。ハリスが素直に海中ををなびいているとすると枝針の方に本命がかかるはずだ。
すると4時頃に、軽くコマセを撒いた直後にククンという鋭いアタリ。合わせを入れると乗った気配。巻き上げを開始すると結構な重量感。「いちのせさ〜ん、タモ〜」などと言いながらニコニコしつつリーリング。ところが、これは隣りの嫁さんとオマツリしている様子。80号ビシをもう一つぶら下げていてこの重量感、ということは・・・。
ビシをとってハリスを手繰る。と、見えてみたのは確かに赤い魚。しかしマダイの形ではない。イトヨリか?と思ったが、取り込んでみてビックリ。30センチオーバーの巨大なオジサンであった。こいつは写真に収まってもらってお帰り願った。
●結局6ヒロに
このオジサンが釣れたことには成果がある。5ヒロ部分にこの底魚が釣れたということは5ヒロ程度が底近くのタナをとっているということ。また、右舷の魚を掛けている人達はあまりマダイ釣りの経験豊かではなさそうな人ばかりで、しかも置き竿に食ってきている。おそらく仕掛けも市販のものなどを使っているはずだ。ということで、私もなるべく市販品のスペックに近いハリス3号6ヒロにマダイ針(金)7号の1本針にしてみることにした。針の色も今日は銀よオキアミカラーと赤だけ。以外と金色の針が良いのかもしれない。北木さんのマダイに付いていて針も金色だったし。
●無念のバラシ
そしてこれが的中したのが4時20分。竿先が前アタリを伝え、そしてググーンと引っ張り込まれた。すかさず竿を起こして合わせる。ググーンという確かな手応えと重量感。「おっしゃ〜」と叫んでリーリング開始。しかし、次に竿を起こしたときには既にテンションが消えていた。痛恨のバラシ、いやアワセ切れである。仕掛けを回収してみると、なんとクッションとハリスの連結部分の結び目でハリスが切れていた。慎重に結んだはずだったが、何らかのアクシデントで切れてしまったのだろう。まだまだ竿の曲がりには余裕があったし、決して無理にヤリトリしたはずではなかったが・・・。
まだまだ食うぞと期待して同じスペックの仕掛けで挑む。誘うよりも置き竿に分がある今日なので、我慢で竿は置いておく。しかしこれを最後に船中沈黙。船長は夕マズメに賭けて再度土肥方面に船を走らせたりするがダメ。結局もとの井田沖で18時頃まで粘ったが、アタリなく終了を迎えた。
残念ながらボウズに終わった今回のマダイ釣り。バラシではあったが、自分なりに考えてアタリを出させたことが出来たのが何よりの救いであった。
この晩は我々夫婦といちのせさん、山岸さんで「味吉」で宴会。ふじ丸の宿に泊まって翌朝、渋滞を避けて帰京となった。
嫁さんの釣ったマダイは、知人がGW明けに開店する居酒屋「魚がし耕ちゃん」の開店祝いとして店主の耕ちゃんのもとに届けられた。この鯛は丸のまま塩焼きにして開店初日にカウンターに置いておくそうだ。正月の「にらみ鯛」のようなものであろうか。いずれにせよ、おめでたい場所に鯛を提供出来てなによりであった。
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