鯛にヒラメだ、石廊崎沖マダイ
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ラッキーなヒラメでした
- 日時:2001年4月22日(日)
- 場所:中木沖〜石廊崎沖
- 参加メンバー:鯛介、恵美 、セルジオ氏
- 時間:午前6時00分〜午後1時00分頃(実釣)
- 潮時:大潮
釣行記
●のっこみはまだ???
マダイ2連荘釣行の後半、のっこみの模様が出始めたということで、いつもの弓ヶ浜・もき丸にお世話になることにした。予約を入れたのが週の前半、徐々に盛り上がって日曜日には絶好調、ということになるかな、と思ったが、その後の平日は逆に尻すぼみ。まだ昨年のような明確なのっこみ、と言えるような状態でなないようだ。そのせいか、釣り客の予約も6名と寂しい人数。前日のうちに我々3名は右舷を確保し、せるじお氏の別荘に宿泊。翌日に備えた。
集合の5時より少し前に港に到着。準備をしていると本日のお客さんが集まってきて、そして船長登場。いつものように女将さんからコーヒーサービスなどを受け、定刻の5時半に出船となった。
●凪
この日も雨にやや強い北東風の予報で海の状態が気になったが、沖に出るとこれまた凪。今週の予報は大ハズレだったようだ。
船は石廊崎方面へ向かい、カツオ島沖(中木沖)へ。僚船は愛丸だけであろうか。そして6時にタナ80mで開始となった。タックルは昨日と全く同じ。ハリスは3.5号を7ヒロとし、針はマダイ(白)8号にパールのビーズというのは昨日の仕掛けとほぼ同じ。ビシはこれも同じく80号である。いつものように朝一番はオキアミ2尾掛けでマダイにアピールしてみる。
●またも朝の時合
この最初の流し、2度目の誘いが終わり、置き竿に。餌点検のために仕掛け回収すべく、念のため最初にリールを手巻き数回。と、竿先がグンと引き込まれた。お?と慌てて竿をキーパーからはずしてアワセてみる。確かな重量感にファイトの姿勢にはいる。「お、上甲さん来たかい」と船長。「トモでもあたったよ」と続く。左舷トモとダブルヒットのようだ。時折強く底にひっぱるのは本命らしい。しかしポンピングするまでもなく浮いているからそう大きくはない様子。なるべく竿の角度を一定に保って巻いてくる。80mの長い手巻きの道を経て上がってきたのはやはり赤い魚体。嫁さんの差し出すタモに収まったのは1.5kg。今日も朝イチの時合いをモノに出来たようだ。そして左トモも同級をゲットした様子。
●嫁さんはバラシ?
同じ流しで嫁さんの竿にも何か掛かった様子だが、引きの感じからしてマダイではなさそう。「マダイじゃないから、はやく上げちゃおう。今はいい時間だから」と船長。ドラグを締めて巻き上げにかかるり、ビシを取ってハリスを手繰る、とそこにあるはずの魚はいない。きっとカイワリがかかって口が弱いのでバレてしまったのだろう。残念。
●外道も多彩
次の流し。指示ダナは78m。誘い上げた竿先に微かなアタリを感じる。途中から電動で巻き上げる。ハリスを手繰ると結構な重量感。35センチイサキを抜き上げた。このあたりから、僚船が集結し始め 、いつの間にか15隻ほどの船団を形成するようになった。この後も、細かいアタリがあるが針掛かりしない。餌盗りのアタリであろうか。左舷トモトモカイワリやハナダイも上がったとのこと。こいつらが餌をついばんでいた、というのが本当のところであろうか。
●時合い去る
船が集まってくるとアタリが遠のくのはいつものこと。潮はトロトロと流れている様子だが、朝の時合いは既に過ぎ去ってしまったようだ。ハリスは3号に、針はプロマダイ8号に、とスペックを落としてみる。餌が残ってくることも多く、まだまだタイは釣れそうな雰囲気なのだが・・・。タイが浮いてこないのかな、と思いハリスを思い切って10ヒロにして、徐々に詰めていく作戦に出ようと準備したところで移動の合図。
●重い!
9時過ぎ、今度は石廊崎南東沖へ移動。僚船は愛丸だけのようで、きっと型を見たので呼んでくれたのだろう。指示ダナ60m前後。タナをとって置き竿にしてアタリを待つ。しばらくすると、船の揺れで竿先が戻らなくなっているのに気が付く。お?と竿をとって立ててみる。ズーンと重い感じはどうもオマツリでもしたかのようだ。一方で若干の生体を感じないでもない。とりあえず手巻きで巻く。重い。ゆっくり巻く。重い。しかしどうもオマツリかゴミを引っかけた様子。左舷ではオマツリしている様子もないし、おかしいなぁと思いつつ途中から低速の電動巻き開始。ビシが上がってハリスを手繰る。とにかく重い。ハリスも左舷方向に走っていることからきっとオマツリ、とゆっくり手繰る。
●おおお!
10ヒロはなかなか長い道のりである。と、海中に白い影が見えてきた。あら、何か付いているな、と思ったらまた船下に入ってしまう。嫁さんも覗き込んでいたそこにいきなり茶色の魚体が現れた。「ヒラメだ!」と思わず叫ぶ。ここからはあまり記憶にないのだが、自分で横にあったタモを掴んでタモ入れしようとしていたらしい。ヒラメはやっと自分の危機的状況に気が付いたのか、暴れて潜ろうとする。とっさにハリスを緩めて対応。このやりとりは2〜3回。そして船長のタモに無事ランディング。船に上げられると同時に針が付いたトンボをはき出した。ヒラメの口にかかっていたのでなく、オキアミに食ったトンボを飲み込んでいただけのようだ。非常にあぶない状況であった。ラッキー。
●鯛やヒラメの・・・
記念撮影をしていたところ、なにやら左舷が騒がしくなる。なんと5.0kgのマダイが上がる。これを見てハリスを7ヒロに詰めて気合いを入れて誘う。なんとこの左舷胴の間の人は更に2kg級ヒラメもゲット。向かい側の僚船でもヒラメがタモ取りされているのが見える。ヒラメの群れがいまごろ入ってきたのであろうか。
この後はナライ強くなり、ミヨシはタフコンディションに。上クッションを付けて対応する。餌盗りも増えてきた。船はさらに東へ移動。指示ダナ35〜40m。風は次第に弱くなってきたが目立ったアタリはない。結局ポイントに到着して僚船が少ないうちの最初の流しくらいしか食わないようだ。
このまま13時まで粘ったが釣果無く終了となった。
<釣果>
マダイ 1.5kg 1尾
ヒラメ 2.8kg 1尾
イサキ 35センチ 1尾
嫁さんとせるじおさんにとっては残念な結果となったが、船中2名がマダイとヒラメの揃い踏みというなかなか珍しい状況、港では撮影会がしばらく続いた。
さばいたマダイからは成熟度80%くらいの卵巣が出てきた。あと少し、そうGWあたりが石廊崎沖ののっこみ本番になるのではないかと思う。
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