小振りながらも2尾ゲット、西伊豆マダイ
朝の時合に乗れました
- 日時:2001年4月21日(土)
- 場所:田子島沖〜土肥沖
- 参加メンバー:鯛介、恵美
- 時間:午前7時00分〜午後4時00分頃(実釣)
- 潮時:大潮
釣行記
●マダイ2連荘
今回は球磨吾朗さん、アジサバさんこと矢沢さんの師弟コンビに夫婦でお誘い頂いて、3年ぶりにとび島丸のマダイ釣りに行くことになった。翌日は下田に回ってもき丸でマダイ。春ののっこみマダイ釣り2連荘である。
集合は6時、出船は6時半。我々夫婦は早めの5時過ぎにいつもの氷庫前に到着。北東風が強く吹くというあまり良くない予報であり、港はナライが強く吹いている。ただ、山から吹き下ろしているせいか、海はそんなに悪くなさそうだ。
●ゲンの良い席をゲット
5時半過ぎに球磨吾朗さんとアジサバさん一行が到着。さっそく氷を積んで船着き場へ向かう。6時過ぎに全員揃ったところでまずは女性陣の席決め。女性3名は四隅の席が確約されているのだ。ちょうどこの時に嫁さんは忘れ物をとりに駐車場に行ってしまっていて、代打で私がじゃんけん。あっさり負ける。一番の東京とび島会のゆきっちが右ミヨシ、アジサバさんが右トモ。そして嫁さんが左舷トモをキープ。その後男性陣はくじ引き。私は6番クジだったが、ちょうど嫁さん横の左舷トモ2番が空いていたのでここをキープ。前回初めてとび島丸健司船長のマダイ船に乗ったときは、船中1番で1.6kgを上げたゲンの良い席である。
●すごいメンツ
健司船長がやってきて、追加のコマセももらって定刻の6時半に出船となった。ミヨシには黄色いカッパの東京とび島会n面々が陣取り、ちょっとビビるが「彼らに臆することなく、大物を釣ってください」という球磨吾朗さんの言葉に少し緊張が解けた。
途中、海が悪いところもあったが、最初の釣り場の田子島沖に到着すると海はベタナギ。雨予報の空は暗く。僚船もマダイのっこみ最盛期のそれとは異なり少なく、マダイ釣りにはなかなか良さそうな感じである。
そして協定開始時間の7時となり、船長の合図で開始となった。田子島沖は終始指示ダナ40m〜50m前後であった。
今回のマダイタックルは、キャロナックスラッシュ30−300にダイワシーボーグ300にPE4号。ジャンボビシ80号に片テンビン。クッションは2mm1mにハリス3.5号8ヒロにマダイ針(白)8号とした。今回は天然パールビーズ(S)を付けてみた。
●幸先よし
1流し目、仕掛けを入れてしばらくすると、右舷トモ2番のクマゴロウさんにヒット。直後、私の竿にふわっとしたアタリ。軽く竿を立てる。魚の重さを感じるが、何か弱々しい。そのまま竿を立てて巻き上げに入る。「食ったの?食ったらヒット!って叫ばないと」と船長。いや、これがマダイと確信を持てるアタリではなかったんだよね。ビシを取り、船長の差し出すタモに収まったのは0.6kgと小振りながらもマダイ。球磨吾朗さんも同級を上げたらしい。「左舷が食う潮だよ」と船長。おぉ、久しぶりのコマセ釣りでの潮下である。
●トリプルヒット!
7時半過ぎ、右トモのアジサバさんにヒット。師匠の球磨吾朗さんに「ゆっくりやって」とアドバイスを受けつつやりとり開始。席に戻ると今度は嫁さんの竿になにやらビッグヒット。ドラグが滑って結構糸が出ていっている。おお、とうとう大型マダイが来たか、などと思っていると私の竿にも、微かなアタリ。おや?と半信半疑にアワセのタイミングをはかっていると、背後から「合わせて」の船長の声。そのまま竿を立てる。グングンという魚信が伝わる。
それにしても嫁さんの竿の動きが気になる。大きく突っ込み糸が出る。明らかに大物である。それに比べると私の獲物は小さい。嫁さんの道糸がミヨシ方向に走る。船長の指示で私は竿先をトモに向ける。そして嫁さんの道糸を気にしながら巻き続ける。もしかしたらマツっただけかもしれないからだ。
●止まらない
少し巻いては突っ走る嫁さんの道糸。どうも様子からして青物のようだ。そして私のビシが上がってきた。オマツリではないようだ。「魚、付いているよね」と船長の差し出すタモに収まったのはこれまたマダイ。少しサイズアップして1.0kgのオスをゲット。
そして嫁さん。やっと糸が出るのが止まったか、と思ったがどうやらミヨシ方面とオマツリ様子。そして次に魚が走った瞬間、竿先が戻ってしまった。「あぁ〜、いっちゃったかぁ」と船長。嫁さんも泣きそうな顔で残念がる。ミヨシ方向に走ってしまったのが運悪かった。
●招からざる客
しかしアジサバさんまだヤリトリ中。こいつは走ってもトモ方向。周りのアドバイスを聞きながら徐々に浮いてきた。相当な重量感からこれも大型マダイが予想された。やっとビシは見えた。球磨吾朗さんはカメラを構える。船長がハリスを手繰る。私がタモを持つ。海中から白い影が見えてきた。が、水面近くなってもその魚体は赤くならない。あれれ?と皆が思ったとき「サメだ」と船長が叫ぶ。残念ながらこれはかなり大きなネコザメであった。
この後、アタリが遠のいたので、船長は船団を離れて南へ少し移動。この場所でアジサバさんは0.9kgの良型のカイワリを上げる。旨そうである。右舷ミヨシの方ではハナダイも上がったらしい。
●デリケートなマダイ
そして潮が止まる。しかも澄んできた。カゴ落ちるとタイが逃げる反応がなくなってしまう、と船長も嘆く。投入に遅れた場合や、落とし込みの時にはあまり下までビシを落とさないように、という指示が出るが、どうもコマセに魚が付かない様子。時折雨がぱらつき始める中、2時間近くこの状態が続いた。
11時半頃、田子島沖に見切りを付けた船長は土肥沖へ移動を決意。20分ほどかけて北上。そして僚船のいない土肥南沖で再開始となった。
●一瞬の時合
仕掛けを入れた直後、右舷で食ったようだ。そして球磨吾朗さんにもヒット。ダブルヒットで無事マダイが取り込まれたようだ。これを見て気合いを入れて誘うが、餌盗りが寄ってしまい、食ったのはこの「潮変わり」の一瞬だけであった。当初右舷が潮下になったが、風も回って左舷が潮下になることもあり期待したが、不発であった。
●8kgも
今日は乗合で出船している親父船で8kg級があがったらしい。定期船の通過した波で船が揺れてコマセが出たらこいつが掛かったらしい。移動の際に船を寄せて球磨吾朗さんが写真撮影。なかなか綺麗なメスのマダイであった。
●後半は不利な席に
サメがまた上がる。底の水温が低いのであろうか。またも沈黙の時間が続く。少しコマセ出し気味にして、という船長のアナウンスもあって餌盗りが消えた時間帯に集中して誘ってみる。左舷ミヨシ、2番もヒットもバラシ。どうも土肥沖はミヨシ有利の潮らしい。
ミヨシよりでキントキが上がった。直後私の竿にも久しぶりのアタリ。が、その引きはマダイではない。やはりキントキであった。これも旨い魚なのでキープする。
●初マダイ
14時半、球磨吾朗さんヒット、3尾目は2kg級であろうか。その後、この渋い中を諦めずに手持ちで誘い続けたアジサバさんにヒット。慎重にやりとりして、今度は本命1kg級をゲット。実は彼女にとっての初マダイであったそうで、大喜びであった。
今日も昼休み無しで16時まで粘る様子。夕マズメにかけてみるが、流れない潮は変わらず16時に終了となった。
<釣果>
マダイ 2尾 0.6kg、1.0kg
船中釣果は9枚とあまり良い成績ではなかったのは残念であったが、いろいろなドラマがあり、なかなか面白かった釣行であった。
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