三重苦で食い渋り、勝浦沖イサキ

竿頭ではありましたが・・・


  1. 日時:2001年4月17日(土)
  2. 場所:勝浦沖
  3. 参加メンバー:鯛介
  4. 時間:午前6時00分〜午前11時30分頃
  5. 潮時:中潮


釣行記

またもやってきた勝浦・海中公園沖のイサキ。何故こんなに通うのか。釣り味も良いし魚の味も良い。飽きない程度に魚信は続くし、この時期であれば午後のアオリイカ釣りも楽しいから、というところか。

●いつもの席
今回もお世話になったのは松部港・和八丸。今回はちょっと早めに出発し、2時半頃には港に到着。船に行くといつものように四隅のうち残っているのは左舷ミヨシ。予報も南西風だし、この風に真潮ならば実績のあるこの席を確保し、港駐車場で仮眠する。出船は5時半である。

●あら
ヤリイカ船の出船辺りがざわざわしはじめた。そしてふと前に止まった車に目をやるとそこにはどこかで見た顔が。おお、なんと井上さんではないか。ご友人を1名連れて偶然にも私と同じ午前イサキ午後アオリイカをやるのだという。井上さんとそのご友人は左舷トモ2番3番を確保。まだ出船までは時間があるので車中で仮眠することに。

●前日はだめ
とは言っても気が早るのは出船前。少し経つとカッパに着替えて船に荷物を積み込む。若船長と挨拶。ここのところの状況に関して情報交換。イサキは水温低下で渋め、アオリは昨日は最悪で船中ボウズ。うむむ、昨日は夜まで南西風だったしもしかしたら今日はダメかな、と不安を抱えつつタックルを準備し出船を待つ。

天気予報は良いせいか、本日も満船の24名乗船。定刻の5時半にモヤイが解かれてて出船。いつもの海中公園沖へ船はトロトロと進む。そして協定時間の6時、「やってください、37m」の合図で開始となった。

今日はいつもと違う短め1.8mの30号負荷シャクリ竿で攻めてみることに。シマノ小舟にPE6号。アンドンビシ60号にクッションは1.5mm20センチ。ハリス1.5号3ヒロにイサキ針7号。チモトにはパールホワイトとブルーのビーズ玉を装着。餌は船宿のイカ短とバイオベイト。それに持参のオキアミである。



●水温低下
竿入れ時間を待つ間に操舵室に行ってみると「水温低いなぁ、14度だよ」とのこと。但し反応はあるそうなので、こいつらが果たして口を使ってくれるかが問題である。
この不安は的中。船中いきなり沈黙である。僚船も沈黙。餌にバイオベイトやオキアミを使っていろいろ試してみる。誘いの大きさやスピードなどを変えたりするがどうにもアタリは遠い。こんな状態が30分続いた。

●やっと顔出し
6時半過ぎ、竿先をググッと押さえ込むようなアタリ。グングンとは引かないが確かな重量感。おそらく左舷では第一号のイサキである。型も25センチ前後とまずまず。そして周りでもいくらかアタリが出たようだが、これもほんの一瞬。しばらくして潮回りとなり再び沈黙。

聞こえてくる無線は嘆き節。水温低下に加えて潮も流れていない。1流しが長く、なかなか指示ダナも変化しない。厳しい状況である。7時過ぎにもう1尾追加。ここで船中の様子を見に行くとトモの方では実は3〜4尾のイサキをバケツに泳がせている人が結構いる。南西かと思っていたが風は北で晴れ。右舷も同じような感じ。左舷のミヨシ方面だけは不調のようである。イカん。

●バイオベイトか?
潮がやや澄み気味だったのでバイオベイトは使用しなかったが、頼みの綱のオキアミにもあたってこないので試しに真ん中の針にバイオベイト付けてみる。するとなんとすぐにアタリがあり、中型イサキをゲット。次の流しでもイサキ。どうたら指示ダナ35mから33mに変わる際にアタッてくるようだ。船長によればイサキの活性低く、根に張り付いているからそこでしか釣れないのでは、とのことだ 。
この時間帯は3流し連続でイサキをゲット。相変わらず周りは釣れていないので、何とか皆に追いつくことが出来た。

どうもこの1.8mの竿はしっくりこないので、ここでいつも使っているスラッシュシャクリ210にチェンジ。やっぱりこいつの方がいい感じ。すると今日の釣りの流れも変わってきたようだ。

●連釣するが
8時過ぎ、風が南西に変わる。そして指示ダナも30か33mから始まる。流し方が変わったのだ。するとこの風変わりがよかったのか連続してイサキを追釣。8時半でツ抜け。相変わらず2番目の針のバイオベイトに食ってきたので一番上の針もバイオベイトを装着。するとこれにも食ってきた。
もしかしたら、と先針に2番目と同じブルーのビーズを付けたりしてみたが、これには不発。どうやらこの朝はバイオベイトが正解だったようだ。2点掛けも1度あったが、これは1尾が水面でさようなら。ちょっと追い食いを待ちすぎたか。釣れているのは私だけで結構気分は良いのだが、如何せん、全体に低調ということには変わりない

井上さんは連日の仕事の疲れか座席でダウン気味。周りも釣果はほとんど伸びていない。おそらく、皆2号の仕掛けなど使っているのではないか。また、食ってくるのはチョコン、チョコンと誘った直後のことが多いので、釣れないと竿を置いてしまうと更に釣れなくなるという図式がなりたっているようだ。更に2号に仕掛けを使っている人が多いのか、アタリが多く訪れる人が決まっているようだ。



●そして三重苦
9時を過ぎると本当にアタリが遠のく。潮も澄んできてしまい、水温低下、潮動かず、澄潮というイサキ3重苦の世界。業を煮やした船長は僚船2、3隻とともに、過去実績はあるが最近は攻めていないという場所へ移動。がここはここでは1流し目に小気味よいアタリがあり、初めてイサキのダブルをゲット。ただし、これは20センチ級とちょっと小振り。もしかして、このサイズがいっぱい釣れる場所か?と思ったがこの場所もこのタイミングで船中数尾のイサキが上がったのみ。

●そして風までも・・・
10時過ぎ、船長はややナダよりの場所である。次の流しでは25センチ級の一荷。ここでも釣れたのはごく一部の釣り人のみ。相変わらず活性が低いようだ。潮はドンドン澄んでくるし、南西風が強くなってきた。

船中ダレ気味。操舵室に遊びにいくと「イサキが底にへばりついてるよ」と船長。こういう時はどうやっても釣れないのだ。

それでもこの後1尾のイサキを追加。15尾に達したところで11時半を迎えて終了となった。

<釣果>
イサキ 20〜28センチ 15尾(竿頭)

またも竿頭(だと思うが・・・)を頂くことが出来(ということで「優」レポート)、勝浦のイサキ釣りにはかなりの自信がついた。他船釣果でもトップはそんなものなので、この日の状況の悪さが分かる。


今日は渋さに比例してイサキも型も悪かった。前回のような状況が良い日がそうは続かないことは分かってはいるが・・・。
澄潮、動かない潮、こんな不安を胸に午後のアオリイカは大丈夫かなと心配しつつ帰港するのであった。


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