序盤は好調、勝浦沖ヤリイカ
パラソル9割!
- 日時:2001年4月8日(日)
- 場所:勝浦沖
- 参加メンバー:鯛介、恵美、ハタさん、林さん、後藤さん
- 時間:午前5時10分〜午前10時50分頃
- 潮時:大潮
釣行記
3年ぶりの大原からヤリイカである。今シーズンは開幕も早く、また最近は 絶好調の勝浦〜御宿沖のヤリイカ、ここ数年の初春はだいぶこの釣りに お世話になっている。
●ミニOLMである
今回はfuneturi-ml「い組」のミニOLMを企画した。い組掲示板で募集して、 賛同者は最終的に我が嫁さんをいれて5名。
幸い、この前日もトップ60尾、平均20尾程度とまずまずの釣果だった様子。 ただ、イカ釣りは前日好調だから今日も良いということは必ずしもないのが 難点。今回は嫁さんもいっしょだし、2人であんまりたくさん釣っても処理に 困る。ということで「のんびりやりましょう」ということになったわけだか、 それでも仕掛け何組かとやその他のイカ釣りグッズなどを新調してのぞむのであった。
●大原は朝早い
大原のヤリイカ釣りは出船が早い。当日は4時集合、4時半出船。我々 夫婦とハタさん、それに林さんは前泊で3時半頃に起床し4時に港へ。
船には既に後藤さんも乗船しており、さっそく座席決めのじゃんけん。 我々の釣り座は右舷ミヨシから5名分で、結果ミヨシから私、嫁さん、 ハタさん、後藤さん、林さんという釣り座となった。どうもイカ釣りはミヨ シが多い私である。右舷6名、左舷5名の計11名乗船で釣り座も 広く取れて余裕である。
船は定刻よりやや早く4時20分出船。港を出て南下し一路勝浦沖を 目指す。海上はベタ凪。ウネリもほとんどなく、イカ釣りにはうってつけ のコンディションである。
●出だし好調か?
約1時間ほどで釣り場に到着。僚船は結構集まっている。
「はい、じゃあ、支度してください」の合図でキャビンを出て釣り座へ。
しばらく反応を探っている間に僚船を見ると、あちらこちらでイカを取り 込む姿が見える。状況はなかなか良さそうだ。
今回のタックルはヤリイカスラッシュ240に本日デビューのダイワの シーボーグ300。道糸はPE4号。錘150号を使用し、中錘は金塗り8号。 まずは様子見で市販カラフル角5本仕掛け(幹5号ハリス3号)を使用 する。角数は少ないのは、サバを警戒してのことだ。林さんは直結で サバ対策。昨日の朝は1時間ほどサバの猛攻で仕掛けが降りなかった ことの対策である。
「いいですよ〜、水深117m、底の方でやってみて」という船長の合図 で開始。ちょうど仕掛けを解き終わって投入器に収容した直後の合図。 錘をポーンと投げる。新調のリールが快適で仕掛けの落下はかなり 早い。サバの邪魔もなく着底。糸ふけをとって誘う。
落とし込みの乗りはなく、上10mくらいまで誘ってみる。乗らない。再び 落とし込む。10m誘う。乗らない。ならば、と空巻きダッシュ〜落とし込み を試みるべくパワーレバーを倒す。と、何やら竿先に重量感が。慌てて レバーを戻すとイカの乗り。早い角の動きに反応したのだろう。一応、 軽く追い乗りを待って巻き上げ開始。確かな手ごたえで上がってきたは胴長40センチはありそうなパラソル級のヤリイカ。周りでもこのサイズ がポツポツと上がっている。
●やはり好調
すかさず仕掛けを再投入。着底を確認して誘う。今度も10m上でアタリ。 パラソル2点掛けである。水深は2月頃の250mなんてのの半分程度 なので、仕掛けを取り込むまでが早いのが良い。角はブルー系によく 乗っている様子である。昨日は濁り潮でピンクやオレンジ系によく乗った そうだが、今日はさほど濁った感じはしないので、この系統の角がよい のかもしれない。
嫁さんもみんなの写真を撮りながらも順調にイカを上げている。ハタさん、 後藤さんも順調。林さんはなれない直結で若干出遅れたそうだが、順調 に追いついているようだ。潮の流れもトロトロの素直なもの。このまま乗り つづけるとトップは50〜60パイくらいは釣れるかな、という感じの乗りで ある。
●落とし込みも有効
結構上のタナで乗ってくることが多いので、試しに落とし込みサミング 釣方やってみる。水深90m付近から徐々に仕掛けをサミングしながら落 としていく。すると110m付近でアタリ。そーっと聞き上げる。乗った。イカ がやや浮き気味な時はこの方法も有効なのだ。
1時間半ほど流しっぱなしでやっと潮周り。ずいぶんと長い時間、それに 長い距離を流したものだ。ここで今日初めて仕掛けを投入器に収める。
●しかし単発多い
イカが上がっている割には多点掛けは少ない。着底と同時に乗ってくる ことも少ないから、さほどイカの活性は高くはないのだろう。だが、群れの 密度が濃いのか、1尾か2尾掛けでは何とか掛かってくれる。
●???
着底と同時にアタリ。そのまま追い乗りを待っていると、ズズズ〜っと ドラグが滑って糸が出始めた。すわ、イカが走り出した?と慌てて竿を 立てようとしたのがいけなかったのか、直後にブツッという感触。あげて みると角が1本ない。後で嫁さんが「イカ泳がせで何が釣れるの?」 と船長に聞きに言ったところ、「サメ」とのことだったので、あのアタリも サメだったのだろう。
角が4本になったので仕掛けを自作7本角(ミラクル角)にチェンジ。 しかし仕掛けを換えても特に多点掛けが多くなるということはなかった。 オレンジにも乗るしピンクにも乗る。グリーン系にばっかり乗ると言って いる人もいるし、今日は特にアタリ角の傾向というものはないようだ。
●天気、釣況とも良好・・・だったが
こんな状況が7時半過ぎまで続いた。私はこの時点でスルメ1尾混じり 19尾。このまま乗りつづければ本当に60パイくらい行きそうだ。天気も よくてビールも旨いし、海はウネリもない凪。イカもまずまず。言うこと ないなぁ、と思っていたら、何やら冷たい北風が吹き始めた。
あっという間に北の方角の景色が曇りに変わる。風も強くなり海も悪く なり始めた。気圧の谷の通過なのであろうか。これを境にイカの乗りが ぱったりと止まる。さらに潮が2枚気味になり始め、逆弦とのオマツリが 多くなった。
●2枚潮に
この冷たい風と雲はまもなく去ったが、潮がどんどん悪くなっていく。 上の潮は北東方向、下の潮は南西方向に流れている様子。しかもイカが 乗らないので皆仕掛けは入れっぱなしで置き竿も多くなり、どうしても 仕掛けが流れてオマツリしてしまう。
●置き竿
イカも十分な数釣ったし、あとは置き竿のんびり釣方でもいけるように、 仕掛けをアカイカタイプに変更。ウキスッテの動きだけでイカの乗りを誘う。 ま、これもそううまくはいかなかったが、それでもレンズスッテSサイズの ピンクにジャンボヤリが乗ってきた。
結局8時以降は忘れた頃に誰かにイカが乗る程度となり、このままやや 早めの10時50分に終了となった。
<釣果>
ヤリイカ 胴長 22〜46センチ 20尾
スルメイカ 胴長 25センチ 1尾
ミニOLM参加者の皆が20尾弱釣って、釣果的には満足して帰路についた。
●今年のヤリは柔らかい?
朝の状況が続かなかったのは残念だが、数的にはちょうど首尾よく消費 できる数。「今年のヤリイカは柔らかくて旨いっぺ」とは臼井丸のおっか さん談。家に帰ってさっそくさばいて刺身にする。なるほど、昨年のちょっと 硬かったヤリに比べると今年の春のヤリイカは旨いような気がする。
今現在は南房〜犬吠沖まで広範囲にヤリイカの群れが存在し、かなりの 好成績を上げている。いつまで好調が続くか分からないのがイカ釣り。 でも、もう今シーズンのヤリイカは打ち止めかな。これからはアオリイカ、 それにこれから本格化するであろうアカイカを狙って行こうと思う。
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