好転し竿頭、勝浦沖イサキ
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良型が揃いました
- 日時:2001年3月20日(祝)
- 場所:勝浦沖
- 参加メンバー:鯛介
- 時間:午前6時30分〜午前11時45分頃
- 潮時 :若潮
釣行記
●嫁さんをおいて・・・
嫁さんは別の用事があるため、20日の春分の日は単独釣行ということが 決まっていた。天気と直前の状況を見てよさそうなところに行こうと決め、 リサーチ。
●ヤリイカか?
まず目にとまったのが勝浦沖のヤリイカ。海中公園沖100m前後の浅場 に群れが入ってきたようで、17日18日の週末はトップ70〜80パイの好成 績をあげている。これを見逃すわけにはいかない、と思いつつ一方で「そこまでたくさん釣ってしまうとあとが大変」という皮算用をしてしまう。
予報では20日は晴れながらも南西が昼過ぎから強くなるらしく、それならやはり朝早く出て昼にはあがってしまう外房方面、やはりヤリイカと決めた。 釣れ過ぎたらその時考えればいいじゃないか、と自分を言い聞かせ、いつもお世話になる松部港・和八丸に予約の電話をいれる。電話に出たのは 女将さん。ヤリイカ空いてますか?と聞くとごめんなさい、もういっぱいなん です、という答え。ではイサキはどうですか?と聞くとまだ10人だという。 確かイサキはそんなに模様がよくなくて、トップ10尾台が続いているはず。でも、それならのんびり一日やれるし、釣れ過ぎたら、なんて心配も不要で あろう、ということでイサキ釣りに急遽変更。風の具合でもし船が出るよう なら午後はアオリイカに乗ることにした。
●ということでイサキへ
一人そそくさと深夜に出発。港には2時過ぎに到着。イサキ船は四隅のうち 左舷ミヨシのみがあいている。もう準備してあるコマセ桶の数をみると どうやら、予約時からかなり人数が増えている様子。潮流により釣果の面 ではリスキーではあるが、オマツリの少ないであろうこのミヨシをキープし、 出船までの間は駐車場で仮眠。
●イサキは不調???
4時半過ぎにイカ船の出船で港は賑やかに。ちょっと早いが私も準備を開始。 イサキを担当するのは若船長。昨日のイサキはどうだった?と聞くと 「ダメです、ここのところ潮が悪くてダメです」とのこと。ま、模様が良いという 話を聞いてから、週末を待って乗り込んでいくと、かなりの確率で 「昨日までは・・・」ってなことになるわけだし、きっと今日から上向くでしょう、 わはは、と少しひきつった笑いでタックルの準備に取り掛かった。
今回のタックルはスラッシュシャクリ210にシマノの小船にPE6号。アンドン ビシ60号に片天秤。クッションは1.5mm30センチ。ハリス1.5号、イサキ 針7号3本針、全長3ヒロと長めにとり、状況に応じてハリス長を詰めること にした。
出船は6時、5時半を過ぎるとだいぶ船の席が埋まり始め、最終的には片弦 10名とイサキも満船。やはり天気のよさに急遽予約を入れた人が多かったようだ。
●いつもの海中公園沖
6時半出船。トロトロと船は進み、いつもの海中公園沖へ。僚船もぼちぼち 集まってくる。協定開始時間は6時半。それまではポイントの海域で待機す る。いつもより船数が少ないのは、少し沖合いに見える100隻近いヤリイカ 狙いの大船団の方に船が回っているからだろう。
付け餌は船宿からイカタンにバイオベイト(白)、それに持参のオキアミを 用意。まずは先針にオキアミと針先に小さめのイカタン。上2本の針には バイオベイトとイカタンという組合せで仕掛けを準備し開始の合図を待つ。 僚船は10隻強とやはり少ないようだ。そして6時半を回り 「やってください、38m」の合図で開始となった。
●出だし好調
潮は薄濁り、それに流れはトロトロ。コマセをふって指示ダナで待つ。
しばらくすると、右舷ミヨシのおじさんが何やら掛けた様子。それを見て もう一度3mほど落としてコマセを振って待つとすぐにアタリが訪れた。 慎重に巻き上げると30センチ弱の良型の本命イサキ。周りでもポツポツ とアタりだした。この後もミヨシからアタリが出る流しがしばらく続く。 指示ダナは38→35→33と推移し潮周りとなるが、この35mに上が る直前の場所でしかアタリが出ない様子。いずれにせよ、西の微風で 今のところミヨシは潮下。いい感じである。
●1流し1回勝負
が、しばらくするとアタリはトモの方から出始めた。相変わらずアタリは 1流しに一箇所。でも群れが大きいのか、トモからアタリが出始めて、 飛ばされる人がいてもなんとかミヨシまでイサキは回ってきてくれている。
逆に、トモの方でアタリが出たのを見てからコマセを振れば、そこで アタリが出てくれる。なんせ1流しで勝負は一度。ダブルまでは出るが、 トリプルで掛かるほど活性は高くないようだし、引き味も夏のそれと比べ るとやや弱い感じである。
●秘密兵器の威力か?
潮周りの間に船長に様子を聞きに行く。群れは大きいが一つしかなく、 また風が変わって潮下がミヨシからトモ寄りになってしまったそうだ。ここ で船長が「これ見てみなよ」と指差してくれたのが「秘密兵器」。秘密兵器が何かは、ここでは言えない。あしからず。
●良型多数
ということで、1流しワンチャンスを確実にものにすることを心がける。コマセ は温存し、アタリが出始めるか、船長の「反応出てきたよ」の声でコマセを ふる。すると1尾またはダブルでイサキが釣れる。しかも今日はアベレージ 27〜28センチ、なかには30センチ超の良型も結構混じっている。
「昨日まで不調が嘘のようだ。条件が揃えばこんなもんだ」と船長も嬉しそ うである。それに釣果が特定の釣り座に偏らず、ほぼ満遍なく釣れている のでこれも嬉しさが増すポイントの一つだったのだろう。
●オキアミ
付け餌の優劣であるが、イカタンやバイオベイトでもちろん食ってくるが、 置き竿やコマセ温存の「待ち」の度合いが強い釣法であれば、オキアミを 付けてオキアミそのもののアピールに頼るのも良いようだ。
●ちょいとお遊び
気が付けば8時にはツ抜け。お土産も出来たので、ここでタックルを柔らか めのヒラメ竿に変えて、今度は魚の引き味を楽しんで見る。置き竿釣法で も十分に対応できる状況だから出来ることでもある。確かに竿先がイサキ のアタリでグイグイ海面に引き込まれるのは見ていても楽しい。しばらくす ると、このヒラメ竿に付けていたリールの調子が悪くなったので、1時間半 ほどでタックルを元に戻した。この時点バケツ2杯分のイサキを足元に泳 がせることが出来た。
南よりの西風の微風で凪、気温が5月並みとのこと。ビールが旨い。これも 釣れているからだとは思うが・・・。もう冬用のウエアにお世話にならなくて もよい季節がかなり近くなったようだ。
●外道も多彩
右ミヨシでは40センチ級のシマアジがあがった。マトウダイやチビメバル、 ウマヅラ、マアジも混じっている。私にも強烈な引きがあり、これは シマアジか?と期待したが40センチ級のメジナであった。これも美味しい 魚なので嬉しい。
●食い衰えず
そしてまた、アタリが活発になった。ただ、今度はトモからということでも なく、ミヨシ寄りからもアタリが出ることも増えた。置き竿でもアタるし、 周りにあたったら、コマセを振ればほぼ確実にアタリが出るというのは 同じだが、今度は流しの最後にタナ30mに上がったところまでイサキが 食うようになった。なのでうまくやれば1流し2回はチャンスがある、と いうことになる。
●左舷有利、らっきー
こんな感じでイサキの数は順調に伸びていく。日が高くなって潮もやや 澄んできたようだが、それでもやや濁りでイサキ向きの潮色である。水 温は14度前後だそうだ。今日は左舷が有利なようで、右舷に陣取った 人たちは今ひとつ、と船長。それでもほとんどの人の足元のバケツは イサキの黒い影で埋まっているように見える。
11時20分の時点で30尾弱程度の釣果。いや〜、今日は釣れるねぇ、 と船長に話に行くと「柔らかい竿で遊んでたでしょ。あれがなければ もう4〜5尾は釣れているはずだよ」と返される。いや、でも夫婦2人に その周辺だけの消費であると、あんまり大漁も困る、という釣り人と しては非常に贅沢な悩みである。
結局終了の11時45分頃までペースは変わらず、ほぼ一日中イサキの
食いは続いて終了となった。
<釣果>
イサキ 25センチ〜33センチ 33尾(竿頭)
メジナ 40センチ 1尾
久しぶりの快心の釣りである。しかもウリンボは混じらず全て25センチより上で、中心サイズが30センチ弱という、船長の言う「これが本当のこの時期の勝浦のイサキ釣り」に遭遇できたのは幸運であった。
午前中は大満足。果たして午後のアオリイカはどうであろうか?
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