乗り渋り苦戦、相模湾マルイカOLM

久しぶりのOLMでした


  1. 日時:2001年3月3日(土)
  2. 場所:諸磯沖
  3. 参加メンバー:鯛介、恵美他MLメンバー12名
  4. 時間:午前7時00分〜午後2時00分頃
  5. 潮時小潮


釣行記

●マルイカ!
春の風物詩のマルイカの季節が今年もやってきた。まだまだハシリなのでなかなか安定した釣果は得られないようだが、いいときににはトップは20尾程度の釣果が得られているようである。
もともとはマルイカ釣り好きが集まって出来た「い組」がこの情報を見逃すわけにはいかないのも自然である。そんなわけで今回はい組のOLMで儀兵衛丸に仕立てでお世話になることになった。また船宿の好意で、大型船である3号船を割当てて頂いた。この3号船の船長は相模湾のマルイカ釣りの第一人者のターボー船長である。我々は非常に心強い味方を得たわけだ。幹事の大役は私が仰せつかったのである。

最終的にい組のメンバーの他にゲストも含めて14名の参加が確定。そして天気予報も晴れで凪と上々。ひさしぶりのマルイカ釣りで心躍らせるのであった。

●ばたばたと・・・
当日は6時半集合で7時出船。首都高の途中で宇都宮さん一行の車と遭遇。横横道路では小玉キャップのバイクを見かけ、長井港近くのコンビニではピンクペンギンさんに遭遇。そして6時少し前に儀兵衛丸に到着した。

既にかなりのメンバーが到着していて、慌しく挨拶をする。もうみんなやる気まんまんで、早く座席抽選させろ、とせがまれる。適当にくじの入った袋をまわして、その間に仕掛けや氷を買ってもらう。既に船宿と船付き場周辺は車であふれ返っており、駐車場所の誘導に女将さんも四苦八苦の様子。私の車も岸壁の少しはずれたところに駐車させてもらった。

定刻の6時半には全員が集合。席もきまって皆さん準備開始。予報どおりの上々の天気。これでイカが釣れれば最高なのだが。我々夫婦は右舷ミヨシを頂いた。嫁さんは「釣り速報告係」でもあるのでシャッターチャンスではすぐにカメラを持って駆けつけなくてはならないでの、この席が都合がよいのだ。

●朝から宴会?
7時頃、予定通り出船。船長によれば、今日は諸磯沖あたりを狙うとの頃。航程は20分程度であろう。船上では早くもビールやワインで酒盛りをする者、久しぶりのOLMに歓談するもの、座席で仮眠する人、いろんな人がいた。


●スタート!
さて、15分ほど走って船はスローダウン。反応を探り始めたところで全員席にもどって投入に備える。5分ほど探ったところで「やって、85m」という船長のアナウンスで開始となった。
今回は、昨年のシーズンの大原アカイカ仕様のタックルで望む。ARセイバー270にまだまだ深場ということでダイワ500WP(電動リール)。錘はケミブライトシンカー80号。まずはハリス5号、幹糸3号7本角の中錘無しでやってみることにした。スッテはマルイカDXや赤帽系を中心に構成した。

●落下速度が
錘が着底、それよりも早く嫁さんの仕掛けの方が早く底に着く。どうやらリールのメンテナンスの差のせいか、錘の落下する速度では嫁さんの方が早いようだ。そろそろこのリールもオーバーホールに出さないとイカんな、などと思いつつ、着底を確認して誘いに入る。ここで乗れば一番なのだが乗らない。

●いるぞ
何度か誘って、そして30mほど巻き上げて落とし直す。これを数回繰り返す。
左舷ミヨシ3番のゆきのりさんにヒットした様子。無事仕掛けを回収してチビマルながらも本命をゲット。そして潮回りの合図。この流しでは左舷トモの冨田さんも足切れのバラシに泣いたとのこと。マルイカはいるぞ。

●ジャンボやり
次の流しは空振り。そして3流し目。着底し、一度目のシャクリで待望のアタリ。しばしアタリを楽しんで巻き上げ開始。船長に手を挙げて合図する。「上甲さん、乗ったね」と船長。マルイカだけに普段のヤリイカ釣りよりも巻き上げ速度を落としてリーリング。と、嫁さんにもアタッた様子。ほどなく仕掛けが上がり取り込み開始。お、これは大きいぞ、と思ったがこれはパラソル級のヤリイカ。下から3番目のマルイカDXの茶色に乗っていた。同時に左舷ミヨシのめだまさんにも同級のヤリ。残念ながら嫁さんは角にスミだけ残してバラし。そして張り出しに陣取った仲乗りさんこと吉田さんは4点掛け(スルメ2,マル2)を披露。この流しはミヨシ寄り好調で終了した。


「反応が底から3〜4mまであるから、少し上まで誘って」と船長。しかしこの時合いも一瞬で終了してしまった。

●チビ多し
時折北風がやや強く吹くが海は凪。空も晴れ渡り気温も高い。花粉のことなど忘れてビールを楽しむ。至福のひとときである。が、イカの乗りは今ひとつで、空振りの流しも多く、乗っても1人か2人にポツリポツリと、それもちびマルイカサイズが多い。が、上まで誘えば良型のスルメが姿を見せたりする。私はもうスルメは十分(沖干しがまだ冷凍庫にあるのだ)なので、底付近でマルイカ狙いに徹する。吉田さんによれば「あまりしゃくってはダメ、スルメが着いてしまう」とのこと。ならば、ということで極力ソフトな誘いで釣り続ける。

●バラし多発
嫁さんは今度は水面で本命のバラシ。青のFN-7にスミがついている。船中あちらこちらで悲鳴があがり、バラシや足切れの光景が見られる。これこそがマルイカ釣り、釣り人を熱くさせるのだ。そんな中、右舷トモ2番の西さんは小型のマルイカをうまく掛け、ばらさずに着々と数を伸ばしていく。胴の間の後藤さんはスッテでカイワリを釣って周りを笑わせている。みな、苦戦しつつもなかなか楽しんでいる様子である。私も手を替え品を替えいろんなスッテを使ってみる。どうやら茶や赤帽系によく当たっているようなので、この系統の色を中心にスッテをローテーションしていく。


右舷ミヨシは潮下。反応が大きくて直接ぶつけられれば、釣り座と釣果にはさほど関係はないが、今日のように群が小さくて、反応に流し込んで行くような感じでは潮先が有利になる。西さんや左舷トモの冨田さんが好調なのはこのせいであろうか。いや、実はやはり腕に差があったようだ。

●あぁ・・・
そうこうしているうちに11時を回る。久しぶりに私の竿にアタリ。着底と同時の乗りである。こんな時はチャンスとちょっと追い乗りを待つ。そして巻き上げ開始。が、10mほど巻いたところで「ぶちっ」っというイヤな感触。上げてみると一番下に配置した赤帽虹にスミが。痛恨のバラシである。


●良型スルメも良く乗る
そしてまた嫁さんの竿にアタリ。「今度は取ってね」と船長にハッパをかけられつつ本命のマルをゲット。先を越されてしまった。そしてまたも嫁さんの竿がしなる。竿先が激しく揺れている。と、これはやはりスルメ。このスルメはその後沖干しになるのであった。そして私はまたバラシ。


私もバラしてばかりはいられない。何とかイカをのせようとがんばるが、がんばりすぎるとシャクリが大きくなってしまうし、そうかといってじっとイカが乗るのを待っていることもじれったく、自分のペースの釣りが出来ていないような感じである。

●手巻きでゲット
そしてまたも潮回り直後の投入でアタリ。電動巻き上げでバラシを連発しているので、今度は試しに80mを手巻きでやってみる。一定のテンションでこれだけの距離を巻くのは辛い。その甲斐あって、仕掛けを手繰ると白い影が。やっと本命ゲット、と思ったらこれがメスのヤリイカ。なかなかうまくいかないものである。

昼を回った。嫁さんが好調なブルーのFN-7は既に仕掛けに入っているが、西さんや吉田さんのアタリヅノである、ピンクボディに茶と黄のガス糸巻きスッテは入れていなかった。この角は嫁さんの仕掛け(前に儀兵衛丸で購入した仕掛け)にはちゃんと入っていたのである。遅まきながらこの角を入れてみる。と、直後の潮回り、少し誘い上げたところでアタリ。これまた手巻きで慎重に巻き上げて、何とか本命をゲット。やっと片目が開いた。


●反応少なく・・・
この後も船長は懸命に反応を探って船を回してくれるが、この不調さはどうにもならないようだ。吉田さんに寄れば、反応はあるのだが、小さくて散らばっている、とのこと。なので、船中ぽつりぽつりとしか乗らないのだ。

そうこうしているうちに、船中イカボウズは右舷トモのうつさんと左舷ミヨシ2番のぴんくぺんぎんさんのみ。何とか釣らせようとピンクペンギンさんのところには仕掛けや角が集まってきたようだが、初挑戦にはちょっと難しいコンディションであったのが残念である。うつさんは、ビールにワインでだいぶ気持ちよくなっていたようだが、船内を歩き回ってみんなのコミュニケーション促進に気を配って頂いたようだ。感謝感謝。OLM初参加のけんたこさんもここで本命をゲットし嬉しそうである。

 仕掛け最終形

●好調な人も
西さんは相変わらず一人小さいながらもイカを乗せている。冨田さんもスルメが多いようだが、数を伸ばしている。イカは確かにいるのだが、どうにもどうにもみんなに乗って絵になる写真が撮れないまま、終了時間の14時を迎えた。

<釣果>
ヤリイカ 2尾(胴長44センチ、24センチ)
マルイカ 1尾(胴長20センチ)

やはりイカ釣りの一日は早く、乗り渋り対策やらどう誘うやらを考えているうちにあっというまに終わってしまった。結局総尾数のトップは冨田さん12尾でさすが儀兵衛丸に通っているエキスパートである。マルイカのトップは9尾で西さん。皆、マルイカ1〜2程度にスルメやヤリイカが混じった、という感じである。

下船後は船宿前で記念撮影。ワカメやキャベツのお土産をもらって解散。私は近くの釣り具屋で角の仕入れ。何人かのメンバーは佐島の魚屋にお土産を買いだし。大きなトラブルもなく、釣果は今ひとつではあったが、幹事としては満足のOLMであった。参加者の皆さんに感謝。
次はうまくいけば、もっと浅場になってからのマルイカか、大原あたりでアカイカOLMをやってみようかな、と思っている。


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