大晦日は釣れる?大原沖ヒラメ

夫婦で5枚!


  1. 日時:2000年12月31日(日)
  2. 場所:大原沖
  3. 参加メンバー:鯛介、恵美、出井
  4. 時間:午前6時00分〜午後12時00分頃
  5. 潮時:中潮


釣行記

本年を締めくくる納竿釣行はよい釣りにしたいもの。出来れば釣果がある程度望めるものがよい。それで何故ヒラメを選択するのか?いろいろと理由はあるのだが、大晦日の大原・臼井丸ではヒラメが釣れるような気がしてならなくて足を運んでしまうのだ。

●予報は悪く
当日の乗船者は10名。全員が前泊とのことで右舷6名、左舷4名は前日のうちに確定。ただ、天気予報はよろしくなくて「北風が強くて雨」。厳しいコンディションの釣りになりそうなことは前日のうちに覚悟しておいた。

翌日は4時半に起床、5時頃に港へ向かう。既に船には灯りが灯っていたので準備を開始する。釣り座は昨日の同様、ミヨシ2番から嫁さん、私、出井の順である。

準備が整った5時半頃に出船。大晦日のせいか、普段の土日のような混雑はなく、それでも今年の最後の出船のせいか、皆気合いが入っているように見える。

●凪?
気になっていた風や雨もなく海上はほとんど凪。ただ、沖に出るに従ってだんだんとウネリが出てきた。船は中速で進み6時頃にエンジンがスローダウン。船長がイワシを配り始めたところで席について投入開始に備える。

まだ暗いが「いいですよ、水深は22m。底から50センチくらいでやって」という船長の合図で開始となった。スパンカーは上がっていないことから横流しであり、まずは右舷が潮上となった。

今回のタックルはARセイバー270に両軸リール(ミリオネア)。錘は80号(大塚プロの何とかシンカーとかいうやつ)。仕掛けは市販品(ハリス6号、捨て糸80センチ)を使用した。

横流しではあるが、さほど糸は船下に入っていかない様子。操舵室の影になっているので風は直接身体に当たらないので寒さもさほど感じない。潮下になったときはまともに北風を浴びることになるのだが・・・。

●船中1号
2流し目、これも右舷が潮上の流し。6時半、隣の嫁さんが竿を立てる。何か乗っている様子。無事船長のタモに収まったのは船中一枚目の本命。ソゲ級ではあるが、羨ましい。気合いを入れ直してイワシの付け直そうと思って仕掛けを回収。するとイワシには歯形が。少しの間置き竿にしておいたのだが、その間にやられてしまったらしい。きっとソゲもソゲに違いない、と無理矢理自分を納得させる。

 ソゲでしたが

どうも堪え性がないせいか、しばらく手持ちでやってアタリがないと置き竿にしてしまう。だが、またも置き竿の間にイワシに歯形がついて上がってくるともう置き竿にしてなんていられない。

●釣り座は有利
3回目の流しまでは横流しであったが今ひとつ船の動きが悪いようで船長はスパンカーを上げてタテ流しに変更した。どうやら真潮。風は北だからミヨシ有利である。これは今日は期待できそうだ。

7時過ぎ、流し換えのタイミングで誰よりも早く投入。するとタナを取った直後に本日3度目のアタリ。ギューンと竿先が引っ張り込まれたタイミングで竿を立てる。が、重みはその途中で消える。いわゆるすっぽ抜け。仕掛けには無惨な姿のイワシ。うむむ、まだ早過ぎたか。

ヒラメ釣りは初めての出井にアタリ。ギュンと最初につっこんだところで竿を立ててしまった。一瞬乗ったかのように見えたが、その後テンションが消える。アワセが早いすっぽ抜けだろうと思ったが仕掛けを回収するとハリス切れ。歯に当たって切れてしまったのであろう。残念。

 無惨なイワシ達

●バラしまくり
7時半、またも流し換え直後にアタリ。今度はじっくり待って2度目の引き込みで合わせる。乗った!しかも結構な重量感。が、リールを2、3回巻いたところでテンションが消える。またも痛恨のすっぽ抜け。イワシは無惨。「それ、間違いなくヒラメだったよ」と船長。その直後にトモの人がキロオーバーのヒラメをゲット。きっとあれは私がバラした奴に違いない。悔しい〜。

その間に嫁さんにまたもアタリ。合わせも決まって2枚目ゲット。ただ、これもキロ弱とソゲ。ソゲを釣るのは得意な嫁さんである。

●ようやっと
7時半までにバラし4回。今日はハマリパターンなのであろうかとちょっと不安になる。きっと今日は食いが浅いのだ。だからかなり食い込ませないといけないのだと、自分に言い聞かせ、合わせのタイミングは遅めに取ることを心がける。それに流し換えの最初の投入ではなるべく元気でウロコがしっかりしたイワシを装着することを心がける。そんな矢先の8時過ぎ、本日5回目のアタリ。今度はかなりじっくりと食い込ませる。竿先が30センチくらい海中に引き込まれるくらいまで待って合わせる。乗った!リーリングしてもバレない。「やっと乗ったよ〜」と思わず叫んでしまった。慎重にリーリングして船長のタモに誘導。0.8kgとソゲではあるがボウズ脱出の嬉しい一枚である。

 やっと本命

ウネリは結構高く、ミヨシは苦戦している様子。結果的には2番目からの席を確保して正解だったようだ。

●電動の手柄
嫁さんが電動巻き上げ開始。が途中で竿がグンと曲がる。しかもオマツリのそれとは異なり、竿先が生体反応を示しているようだ。「?」と私がそれを見て思い、「それさ・・・」と言った瞬間「魚ついているんじゃないの?」と船長。そしてタモを持ってくる。結局そのまま電動巻き上げ。仕掛けにはなんとヒラメ。しかも後検量1.2kgのソゲではない紛れもないヒラメ。ただ、電動でゴリ巻きで獲ってしまったので本人はなかなか納得がいかないようであるが・・・。

 ゴリ巻きで釣れたヒラメ

9時半を回ると朝の時合が過ぎたのか、船中ポツポツ当たっていたのがなくなり、辛抱の時間が続く。ウネリは相変わらず。GPSを覗くと船は右前に向かって流れている。右舷ミヨシは特等席だがこのおじさんは長竿で置き竿釣方。このウネリではイワシの動きに違和感を与えてしまうのであろう、マトウ1尾のみである。その分、嫁さんに回っていているということでもあるが。

根周りまたはカジメ帯を攻めているようで、結構まめに底を取らないといけないのだが、都度船長が「今、少し落ち込んだ」「根に上がるから少し我慢でタナ上げて」とアナウンスが入るので根掛かりはほとんどせずに済んだ。

右の出井にはなかなかアタリがない様子。餌は弱ったら付け替えることとをアドバイス。それに錘をキラキラ光るものにチェンジ。効果のほどは不明だが、アタリの多い私と嫁さんはこの手の錘を使っているのだ。

●2尾目
久しぶりにトモの方で本命が上がった。と私の竿にも仕掛けを押さえ込むようなアタリ。もしかして根掛かりかな、と軽く聴きあげると魚の気配。その3秒後には大きく竿先が引っ張り込まれたのでたまらず合わせる。乗った!これは先ほどよりは良い型であろう引き。無事ゲットした2枚目は1.0kgのソゲ脱出ギリギリサイズ。やはり大晦日はヒラメは釣れるのだ。これで嫁さんとは3対2。果たして追いつけるか。

●外道多彩
何やらぐぅ〜と重たいだけの手応えで上がってきたのはマトウダイ。美味しい魚なのでキープ。10時頃、着底と同時にまたもグググンというアタリ。ゴンゴンゴンという断続的なアタリが続いた後に竿先が突っ込む。たまらず竿を立てる。が、何だか手応えが違う。あるいは良型のヒラメだろうか。タモを持ってきた船長も「ヒラメじゃないみたいだな」。で海面を割ったのは体高のあるイナダ。美味しそうなのでもちろんキープ。2人で土産は十分である。

 こんなイナダも

●ボウズ脱出
アタリの遠かった出井にヒット。緩めに設定したドラグなのでなかなか巻けない感じ。上がってきたのは平べったい魚ではない茶褐色。1kg級のハタであった。これも旨い魚。出井は昨日ホウボウにショウサイフグ。それにこのハタで魚鍋には事欠かさない食材を手に入れた。

 ハタゲット!

11時25分。「船長、そろそろ終わり?」と聞くと「12時までやるよ」とのこと。イケスから元気なイワシを移してきて手持ち更に1枚を狙う。

●単独トップ逃す
嫁さんの竿がしなった。しかも結構良い引きである。が、どうも途中でテンションが消えた様子。「ばれた〜」と悔しそうな嫁さんが仕掛けを回収するとズル剥けのイワシが。トモが既に3枚を釣っていたのでこれが単独竿頭のチャンスであったが・・・。

結局このまま12時の納竿を迎えた。

<釣果>
ヒラメ 2尾(0.8kg、1.0kg)
マトウダイ 35センチ1尾
イナダ 45センチ 1尾

船中釣果は以下のとおり(臼井丸HPより転載)
【12月31日 ヒラメ釣果】
  ★朝から真潮、良く流れ潮具合よくポツリポツリ釣れた。

   大原沖:20m前後
   天候 :曇り、北西の風6m、凪。
   水温 :15.5度
   真潮 :1ノット
   水色 :やや澄む

   (右舷)●(1)●(3)●(2)●(0)●(2)●(3)
   ミヨシ<==================トモ
   (左舷)●(1)  ●(0)  ●(0)  ●(1)

  ☆ヒラメ:0.5キロ〜1.4キロ
   外道 :ハタ3匹、黒メバル2匹、イナダ1本、マトウ
   竿頭 :右舷2番目、上甲恵美さん
   
数、型とも記録更新の嫁さんは「良い釣りが出来た」とご満悦の様子。釣ってくれたとのぶ船長もニコニコ。私も狙い通りヒラメをゲット出来たし、釣り座の選択も正解だったし気分よく帰港することが出来た。

やっぱり釣れる大晦日のヒラメ。きっと2001年の年末もここにいるのだろうな。


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