魚は不発、河津沖ヤリイカ・メダイ

スルメは良型でした


  1. 日時:2000年12月9日(日)
  2. 場所:河津沖
  3. 参加メンバー:鯛介、恵美
  4. 時間:午前7時00分〜午後12時30分頃
  5. 潮時:中潮


釣行記

ハネムーン帰国後の最初の釣りは下田の常宿のもき丸となった。

●メダイリベンジ!
結婚式準備のため、日本の釣りは11月11日を最後にほぼ1ヶ月遠ざかっていた。そのせいか、何が釣れているのか、天気はどうだといった情報に疎くなってしまっていた。家の中もなかなか片付かないことから、この週末は釣りしないで家事をやろうかなどと柄にもないことを考え始めた矢先、嫁さんの師匠の塩沢さんからのお誘い。もき丸でヤリイカ→メダイのリレーやるけど、乗船者少ないみたいだからおいでよ、とのこと。イカと聞けばほぼ間違いなく釣れてしまう私。この誘いに乗らないはずはなかった。更にメダイの調子もよいそうで、何回か挑戦しては釣れないメダイを釣るチャンスも同時に巡ってきたわけだ。

今回はもき丸の離れに素泊まり。11時過ぎに就寝し5時起床。余裕である。外気温もこの時期にしては低くなく、まだ本格的な冬ではないようだ。

当日の乗船者は6名。我々3名は左舷に陣取る。当日は南寄りの風だったのでこれが正解。終始暖かい日なたで釣ることが出来た。ミヨシに私、胴の間に嫁さん、トモに塩沢さんという席順である。まずはイカ、その後にメダイを狙うとのことで準備をすすめる。

そうそう、今回は結婚後に初めてもき丸来訪であったため、おはようのかわりに「おめでとう」と声をかけられ嫁さんも嬉しそうである。

●河津沖へ
定時の6時半に出船。船は港を出ると石廊崎方面ではなくて河津方向に船首を向ける。今日は昼頃から西風が強くなる予報のため、風裏に最初から行くつもりなのであろうか。

船は白浜沖通過。用意が終わったところで船長にどこまでいくの?と尋ねたところ、すぐそこだよ、とのこと。どうも昨日僚船の愛丸が河津沖でヤリイカを結構釣ったという情報を得てこの場所に向かったらしい。もちろん地形的に西風に強い場所でもある。

30分ほど走ったところで僚船が見え始めスローダウン。しばらく反応を探ったあとに開始となった。

今回も定番のヤリイカタックル。Mamiya-OPヤリイカスラッシュ2.4mにダイワのパワーレバー付き電動リール。錘は150号。最初は市販の仕掛け(幹5、ハリス3の7本針、カラフル角)を使用してみた。

●船中1尾目をゲット
「はい、やってみて。190mくらい」という合図で開始となった。錘が沈んでいく様子からするとそんなに潮は速くないようだ。長い時間かけて200mくらい糸が出たところで着底。反応は底付近とのことなので、上へは5〜6mほど探る。しばらく丹念にさぐると微かなアタリ。慎重に巻き上げると小ぶりのヤリイカがケイムラの角に乗っていた。
「イカがいることが分かってよかった」と船長。この流しはこれで終了。潮周りして再投入。なかなかアタリはないが、1人あがると皆ぼつぼつイカを上げるという具合。流していくうちに群れが回ってくれば乗るということのようだ。

 良型ヤリイカも

●サバが・・・
まだ朝のせいか、サバの邪魔も結構あり、加えてフグもいるのか最初の仕掛けが7本角がいつのまにか4本に、錘も2つ失った。右舷側の親子連れが結構大きな水中ランプをつけていたのでこれがサバを寄せているのではないかと思う。水深が深いので水中ランプは有効だと思うが、サバがいるときははずさないと他人にまで迷惑がかかるのだ。

 スルメは大型

●直結使うも
サバで仕掛けが降りなくなったので仕掛けを幹5号の直結に交換。無事仕掛けを底に下ろすことが出来たが,アタリのみで針掛かりしない。?と思いつつも誘い続ける。上げて、の合図で仕掛けを回収すると、なんと直結仕掛けの上下を逆に装着してしまっている。つまりカンナが下を向いているのだ。これでは釣れるわけがない。よく確認しなかった自分が悪いし恥ずかしいので船長に見つからないようにこっそりと仕掛けの上下を入れ替える。なんとかこの直結で1尾ヤリイカを追加するが後が続かない。

乗りは決してよくないのでハリス2.5号、幹4号の細仕掛けに交換。これがよかったのか、これ以降、スルメ交じりで1尾づつではあるが、ヤリイカが掛かってくる。中には胴長40センチ近い良型もいるし、スルメもかなり大きい。船長の薦めでスルメは沖干しに。

 沖干しの図

ただ、乗りは浅いのか、かなりバレるようで、ゲソの先や墨が角に残っていること多発であった。

●しかし深い
9時を回る頃から、次第に西風が強くなってくる。風自体は強いが風裏なので波、うねりはさほどではない。が、この頃からイカの乗りが悪くなり苦戦。船は掛け下がりを攻めている様子で、190から始まって210程度で潮周りとなる。だいたいこの200m前後の場所でアタることが多いのだが。

結局10時にイカは諦めメダイ釣りにリレーすることになった。メダイの場所はイカ場所の目と鼻の先。同じイカ釣りの船かと思ったがイカを狙っていたのは我々と愛丸くらいで、他の5〜6隻の僚船は少し離れた場所でメダイを狙っていたようだ。

 ややシケ

●メダイへ
メダイのタックル、キャロナック80−300に3000XH。クッション3mm1mを介してハリス10号4ヒロにヒラマサ12号。このへんのメダイは大きいということなので、通常より太めのハリスを選択した。餌はイカの外道で釣れたサバと持参のヒイカである。指示ダナは終始90か95mであった。

「サバがいるみたいだから餌は大きめに付けるように」と船長から指示が飛ぶ。サバをさばいて20センチくらいの短冊を作り、これを餌にする。

コマセがきいてくると船中サバが上がり始める。私はだいぶ餌を大きくつけているせいかサバがかかることは少なかったが、他の外道も掛からない。

●潮止まる
「潮が止まっちゃったみたいだなぁ。弁当でも食べながらぼちぼちやってください」と船長。確かに道糸が真下に落ちている。

むなしくコマセを打ち返して置き竿で待つだけの時間が過ぎていく。「反応あるから竿振って」という合図がメダイ釣りならあるはずだが今日は皆無。どうも下田のメダイとは相性がよくないようだ。

12時ごろ、更に風波が強くなり、なかにか早上がりする船も出てきた。我々の船も諦めムードが漂っている。

●泳がせ氏には良型
が、右舷トモに陣取った常連の松尾氏の竿が曲がった。ブルークオーターの長めの竿が見事な弧を描いている。この人はずっとヤリイカを泳がせて狙っていたらしい。水深があるので5〜6分やりとりしたであろうか。海面にぼわっと魚の姿。長いやりとりでもう抵抗する体力の残っていないメダイがタモに吸い込まれた。5kg弱の見事なメダイである。

 船中唯一のメダイ

これを見てすかさず孫針付きの仕掛けを作成し、生簀に泳がせていたヤリイカを付けて泳がせる。残り時間20分。が、二匹目のどじょうはこの海にはいなかったようだ。このまま12時30分に終了となった。

<釣果>
ヤリイカ 胴長 22〜40センチ 7尾
スルメ 胴長 35センチ 3尾

またもふられてしまった、もき丸のメダイ釣り。この長いトンネルから抜け出せるのはいつの日になるのであろうか。


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