海悪く苦戦、相模湾本がつお

友人は良型ゲット!


  1. 日時:2000年10月14日(土)
  2. 場所:相模湾一帯
  3. 参加メンバー:上甲、出井
  4. 時間:午前6時00分〜午後1時00分頃
  5. 潮時:大潮


釣行記

今シーズンは昨年以上にカツオ・メジが好調である。イナダが一服状態であることから、相模湾のほとんどの船宿が「メジ・カツオ」の看板を掲げているほどの人気である。

昨年キメジなどを釣って良い思いをした会社の同僚である出井の「今年も連れていってくれ」とお願いされていたが、なかなか都合が合わずにいた。そんな折に前回は大型を短時間に爆釣できた相模湾の本ガツオ。この話をしてから「いつ行くいつ行く?」という攻撃が激しくなってくる。そしてやっとお互いに予定を調整し、この14日に釣行が実現する運びとなった。

●早朝から賑わう港
当日はいつもお世話になる葉山あぶずる港のまさみ丸に乗るつもりで港へ3時前に到着。船は桟橋から少し離した形で係留されている。さてさてとクーラーをもってところが、まさみ丸の船の前には既に6個のクーラーがおいてある。どうやら団体さんの様子。他の船宿はまだ1つもクーラーが置かれていない。う〜む、あんまり込んでいるのもなぁ、と桟橋で腕組みして悩む。と、次のグループがやってきたのでとりあえず「たいぞう丸」のメジ・カツオ船の前にクーラーを置く。そのグループは私のクーラーの後ろにクーラーを置いた。

●順番は守ろうね
ちょっとトイレに行っている間にたいぞう丸の船長が来たようで、船が接岸されている。なんと順番を飛び越えてクーラーを後ろに置いていたグループが先に席を取ってしまっているではないか。一応目当ての右トモは空いていたので良かったのだが、一声もないようなこんな常連のいる船には乗りたくないので、となりに係留してあった「清兵衛丸」に乗船することにした。もちろん一番乗りで右舷トモをキープした。

4時過ぎに待合所が開いたので受け付けを済ませる。乗船料8500円に付け餌のオキアミは300円。それに次回500円割引券をくれた。5時過ぎに出井が到着してから本格的に準備をはじめる。

時間通り6時に出船。一斉に他の船も出船していく。我が船は右舷8名、左舷7名。込み合っている船は片弦10名は乗っているからこれが運がよかったのかもしれない。

さて、今日の釣り場は遠いのかな、と思っていたら以外と近くて30分ほど西へ走ったところで船団に合流し開始となった。

今回はUglyShotとXT4000を出井に貸したため、私はパシフィックスプリント20-60LBにレバードラグ5000。サニービシLサイズ60号にハリスはフロロ16号2m。ヒラマサ針15号とした。餌はオキアミで基本は抱き合わせである。指示ダナは終始「30mから上へ」であった。

●コマセふれ!
合流した船団は次第大きくなってきた。僚船を眺めてもヤリトリしている様子はない。案の定アタリなし。「コマセふらないとアタリは出ないよ」と船長。言われたとおりガンガン撒いてみるがダメ。時々船団の中を潮回りするが、効果なし。時間だけが過ぎていった。

8時過ぎ、船中小型のカツオがぽつぽつ上がり出す。大型の気配がないことからハリス10号3ヒロヒラマサ12号に落とす。するとその効果があったのかすぐに1kg級の小型のカツオをゲット。タックルがタックルだけに難なく取り込む。

●大型!
少し離れた船団に移動。するとこの場所で出井の竿が突っ込んだ。最初こそ大人しかったが、途中からすごい突っ込み。ドラグが滑って糸が出る。「魚遊ばせる!」船長に指導されながらやっとビシが見えてきた。海面でも魚は大暴れ。やっと私がハリスを掴んで手繰り始めると海面には大型が。が、直後に針がはずれてしまった。バラしである。「ダメだったけど面白かった」と出井。ミヨシの方でも大型が上がったようだ。そして出井に二度目の大型のアタリ。UglyShotがバットから曲がって楽しそうである。今度は無事に大型(後検量3.5kg)がタモに入った。
これを見て私もハリスを16号にアップ。が時合は過ぎ去ったようで食わない。

その後、各所に出来た船団を転々とするもだめ。忘れたころに船中どっかで中小型が上がる程度。

いつの間にか相模湾のど真ん中。陸はそうでもなかったが沖は北風が結構強く海悪い。大島、初島がよく見えてしまうくらいである。こうなるとナブラも浮かないし船を走らせるのもままならないのである。じっとして風が収まるのを待つのだ。

●中だるみ
あまりにアタリがないので睡魔と戦いが始まる。それではイカンとヒイカを餌にしてタナはやや深め。(キ)メジなどいないかな、と遊び半分でやってみる。が、これにはペンペン級のシイラが仕掛けを落としている途中に食っただけであった。ハリスを落としても伸ばしても効果はない。船は群の回遊待ちなので、みんなもそれを悟って置き竿である。ただ、出井だけは一生懸命竿をふっている。この気合いが大型カツオを呼んだのであろうか。

だいぶけだるい時間が続いた後の12時30分。再び小さな時合がやってきた。コマセをふって何とか小型の本ガツオをゲット。船中ポツリポツリであるが、魚が上がりだして人間の活性も上がっている。ここでは出井はバラしのみとなった。

そしてこの時合が過ぎてしばらくしたところで13時の終了時間を迎えた。

 本日の成果。

<釣果>
本ガツオ 1kg級 2尾
シイラ ペンペン級 1尾(リリース)

家でペットボトルの氷をいっぱい作ってきたのが空しくなる釣果であった。

今日は全体にミヨシよりがよかったようで、ミヨシ2番のご婦人が5尾(うち大型2尾)で竿頭。左舷にはボウズもいたそうだ。なかなか厳しい日であったようだ。
何とか出井が大型を1尾ゲットしてくれただけ、この釣りをアレンジした私は救われたのであった。


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