大雨に苦戦、勝山沖ヤリイカ

良型も多かったです


  1. 日時:2000年10月9日(祝)
  2. 場所:勝山沖
  3. 参加メンバー:上甲、山崎、Mark新
  4. 時間:午前5時10分〜午後12時00分頃
  5. 潮時:中潮


釣行記

●今シーズン初ヤリイカ
今シーズンも出だしはまずまずのヤリイカ。まだ釣果にムラがあるもののその釣りには非常に心ひかれるものがあった。そんな折り、ずっと仕事で忙しかったMLの新さんからイカ釣りのお誘い。新居への引越し作業の合間を縫って、彼女とともに勝山へ向かうことになった。船宿は新清丸である。この船宿は予約時に座席の予約も可能なので、出船30分前程度に港に着けばいいので非常に助かる。我々3名は右舷ミヨシから3つ、となった。

引越しの合間であるので仕掛けなどを自作している時間はなし。ただ、春のヤリイカ用に作ったものがいくつかあったので、これと市販品を取り混ぜて持参することにした。

当日はあいにくの雨。昼頃には止むという予報だったので、予報が前に倒れることを期待する。4時40分に船に灯かりが灯り準備開始。イカは片舷5名で小さい船の方。大型船はイナダ狙いで片舷7〜8人のお客さんがいるようだ。

受付で支払いを済ませて氷を受け取る。ミヨシはやや足場が悪いが、5名なのでやや後ろに下がっても釣り座は余裕である。

準備が整った5時10分に出船。小雨の降る中、船は進路を南にとる。最初は航程10分程度の近場を攻めるそうだ。沖に出るにつれ、次第に波が高くなる。北風ややや強いが釣りにくいほどではなさそうだ。

船は15分ほど走ってスローダウン。僚船は勝山船籍の船が3隻ほど。しばらく反応を探った後に開始となった。

●水中ランプも使用
今回はMamiya-OPのヤリイカスラッシュ240にダイワの電動リール。錘は120号を使用する。まずは幹糸4号、ハリス2.5号、枝間は1.2mの7本針。角はカラフル角を中心に構成した。今日は曇天で空が暗いことから、金属タイプの小型の水中ランプも試しにつけてみた。

水深は100m強。底から10m程度をさぐるように指示が出る。着底後、糸ふけを取ってシャクる。底は泥質らしく、錘がささって抜ける感触が伝わる。

●まずはスルメ
最初の流しはアタリなし。反応を探して船は何回も潮回りし投入するもイカの姿がみられない。
この新清丸では、船中一番最初に本命の型を見た人に半額乗船券をプレゼントという粋な企画をやっている。なんとかこの乗船券をゲットしようと船中初物を狙うも、潮が流れていないせいかイカの姿が見えない。
だいぶ時間がたった頃、船中良型のスルメがポツポツと上がり始めた。新さんもスルメをゲット。でも、その乗りも長くは続かず、船中けだるい空気が流れる。何とか私も弱々しいアタリをキャッチして良型スルメをゲット。ただ、ヤリイカと間違うような引きの弱さ。イカの活性は低いようだ。

途中、サバが回って来てしまい「水中ランプははずすように」と船長から指示が出る。あまり効果はなかったようだ。

●一番乗り
8時半頃、私の隣の山崎さんにアタリ。上半身をかじられながらもやっと船中1号のヤリイカをゲット!これが認定されて彼女は半額乗船券をゲットする運びとなった。

 食いちぎられたヤリイカ

その後、私の竿にもアタリがありやっとのことで本命ヤリイカをゲット。その後は流しの度に船中1〜2尾という拾い釣りになる。角を交換したり、ハリスを交換したり、中錘をはずしたりと、いろいろやって何とかもう1尾をゲット。型はまずまずである。

●活性低い
この後、この2尾の状態から伸びず。ぽつぽつ上がるヤリイカが私の仕掛けに掛からないのは何故だろう。アタリはないわけではないが、いずれもあたった直後に角を話すバラシ。イカの活性が低いので角を触っているだけなのだろう。

雨は時折強く降り、加えて稲光も時々見えるコンディション。人間には最悪であるが海中が暗いこの状態はイカにはいいはずであるが、如何せん潮が流れない。

たまに上がるイカを水面のふぐが横取りしようとうろうろしている。イカの白い影をみるとウワーっと大型のクサフグが浮かび上がってくる様は異様なほどである。

●仕掛け全取り替え
「10分ほど走ります」の合図で僚船と共に大きく移動。10時半過ぎ、吉野屋など湾奥の船が中心の船団に合流。この移動を機会に思い切って仕掛けも全部取り替えキラリ角中心にし角数も8本とした。仕掛けが長いので中錘も改めて装着する。

この対応がよかったのか、直後にヤリイカのダブル。型もまずまずだ。そして水面バラし。この場所は潮もまずまず流れ、イカの活性も高いようだ。それでも角触るだけで掛からないアタリが多い。ならばとあたった時に仕掛けを送り込んだりして、さながらマルイカ釣りの様相。今日のヤリイカは非常に難しい。

「シャクリはソフトに。そして、イカの乗るタイミングを与えること」船長が的確に指示を出す。今回はこの誘いが出来た人にヤリイカは多く釣れた、と新清丸のHPの船長の後日談。

●終盤の時合
この後、赤帽虹のスッテを下から3番目にいれるとやや好転。ダブルで上がる。そしてその流しの2回目の投入でもヤリ。そして3回目にスルメ。次の流しでは胴長29センチという良型のダブル。やっとヤリイカ釣りらしくなってきた。この場所はタナはほぼベタ底。隣や逆舷の人の仕掛けが上がっているときを見計らって思いっきりたるませてアタリを出すこともしばしば。角は蛍ムラや水色よりは濃い青や緑が乗りがよかった。。赤帽虹に乗りが良いことからも、やはり水中は暗い(濁っている)ようであるも分かる。

しかしこの時合も長くは続かず、その後はトモの方でポツリポツリと上がった程度で12時に少し早めの終了となった。

<釣果>
ヤリイカ 胴長19〜29センチ 9尾
スルメイカ 胴長30センチ級 3尾

ハシリのヤリイカであるのに型が揃ったこと、悪条件だったことを考えるとまずまずの成果であったと思う。

ヤリイカはけっこう肉厚でなかなか旨かった。歯応えを好む人には堪えられないイカ刺しであろう。

ヤリイカはまだまだこれから。小手調べは終わった。次回は本格的に準備して臨もうと思う。


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