何とか本命、神子元沖ワラサ

貴重な一尾でした


  1. 日時:2000年10月1日(土)
  2. 場所:神子元沖
  3. 参加メンバー:上甲、山崎、塩沢さん、井上さん
  4. 時間:午前6時30分〜午後1時00分頃
  5. 潮時:大潮


釣行記

昨年が各地で不発だったワラサ。今年は例年通り、剣崎や初島、川奈とワラサが釣れ始めここにきて神子元沖でも模様が出始めた。最初はポツポツ、そして9月最終週、石廊崎沖で本格的に食ったということですかさず常宿の弓ヶ浜・もき丸に予約をいれた。船長も「これは本物っぽい」と言う。いやがおうにも週末に向けて期待が高まった。

●前日に好転
ところが、石廊崎沖のワラサは2日ほどで小康状態。南伊豆のワラサは一過的なものかのように思われた。が、釣行前日の9月30日の後半、神子元西沖でかなり本格的な食いがあったらしい。前日に好転するとはラッキーである。きっと今回は釣れるであろう。そう期待に胸を膨らませて前日は床に着いた。

今回のメンバーは私、山崎、塩沢さんに井上さんの4名。座席は右舷ミヨシから井上さん、私、山崎、塩沢さんとした。

●船団を離れて・・・
10月から出船時間が30分遅くなり、船は6時に出船。我がもき丸は一路神子元の西側の島回りへ。20分ほどで到着し反応を探る。島回りには僚船は2〜3隻で、他の船のほとんどは30日食った西沖の広根へ向かい既に船団が出来ている様子。「こっちが食わなかったらそっちに行くよ」と船長も無線で話している。この島回りの場所は先週ワラサが食い始めた場所であり、船が多い中でやるよりもこっちの方が良いという船長の判断であろう。

操舵室で魚探を眺めると、高根周辺には何やら反応がある。そして「準備して」の号令で各人釣り座に着く。指示ダナは55mで6時半に開始となった。

潮は薄濁りでトロトロ、いい感じである。今回のタックルは電動丸3000XHにキャロナックインストラクター80−300。ビシは今シーズンからジャンボは禁止。サニーカゴのビッグ80号を使用。3mm径クッション1mにハリス8号4ヒロにオキアミカラーのプロヒラマサ12号を使用した。

ハリス分落として、コマセふってタナにもってくるとすぐにククンというアタリ。すわ、さっそく来たか、と思ったが、その後竿先に変化なし。一応しばらく食い込みを待ってみる。と、で、左舷でさっそく3人竿が曲がったと船長。それを聞いて即座に仕掛けを回収するとちっこい沖メバルが針についていた。これでは釣れるわけがない。

●食った!
急いで餌を付け替えて投入。同じようにタナをとると直後に前アタリ。そして竿が曲がった。食った!と叫んでやりとり開始。だが、そんなに大きくはない様子である。立て続けにミヨシの井上さんの竿も曲がる。ダブルヒット!である。ハリス8号なのでまずまず余裕のやりとり。取り込時に井上さんの道糸とオマツリしたが、何とかタモ入れ成功。2.8kgのやや小振りの本命ゲット。程なく井上さんのワラサも無事取り込まれた。井上さんの獲物は3.5kgとまずまずの型であった。

 井上さんの一尾

●連続ヒット!
ここで仕掛けを上げていた山崎さんがビシを入れようとすると何と塩沢さんにヒット。「仕掛けが入れられないよ〜」と嘆く山崎さん。こういうシチュエーションは時々あるが、なかなか辛いものだ。残念ながら塩沢さんのワラサはこれは取り込時にハリス切れでバラしとなってしまった。

そして、潮周り。この時にはもう既に10隻以上の船が集まっている。やや遅れて神子元島回りに到着した船がやってきたのだろう。

2流し目はメバルの猛攻。どうやら根の手前にメバル、根をかわすとワラサ、こんな感じで食ってくる様子。だが、ポイント狭くメバルをはずして仕掛けを再投入することにはポイントをはずれているのではないか。それに船も多くなってなかなか思うようなポイントにも入れなくなっているようだ。

●そして船団に
30分ほどこの場所を諦めて、広根の大船団に合流する。こちらも嵐は去った後で、僚船の皆さんは皆置き竿でやっている。案の定、船団に合流してもアタリがない。

では人と違うことをやってみようと思い、この時は潮が速かったので8号5ヒロにして、タナは船長の指示より3m上にセットしてみる。餌は近所のスーパーで買ってあったヒイカを使用。ビシをハリス分落とした時と、指示ダナで重点的にコマセを振って置き竿で待つ。ヒイ
カで狙った魚を釣ったことは今までないので、ほとんど遊び半分であった。

 ワラサ船団

●痛恨
「上甲さん!」という井上さんの叫びで顔を上げる。竿先がフワフワ揺れそしてギューンと曲がった。きた〜と竿持って合わせて、ファイティングポーズに入る。最初の引きをかわして竿を立てようとしたところでふっとテンションがなくなる。痛恨のバラし、ハリス切れ。

「大きいのが回っているみたいだからハリス細くしたりしないでよ」と船長のアナウンス。よくきくとその大きい奴はブリのことらしい。昨日は7kgオーバーが上がっているそうだ。

これを聞いて私としては珍しく熱くなってしまう。「お弁当たべない?」という彼女の言葉にも「今はいらん!」と答えてしまっている。ハリス切れのバラシはほぼ2年ぶりくらいであるからかもしれないが。ハリスを10号にアップししばらく同じ手法でその「大きな奴」を仕留めるべく集中する。が、そのアタリは二度と訪れることははなかった。

●マダイも
この後は潮が速くなったり止まったり二枚潮になったりとかなり難しい状況になってくる。船も島回りに行き、そして西沖に戻る。どこも芳しくない。
そんな中、大ドモに陣取っていた常連さんは島回りで1.5kg程度の真鯛をゲット。私も23センチ小振りだがイサキをゲット。

10時過ぎからはずっと西沖。潮が流れず船団の順列はほとんど変わらない。深いところでは指示ダナが75mになることもありこの深場ではアカイサキも上がっていた。

ここで竿をキャロの50−330に、ハリスを5号6ヒロにしてみる。タナも指示より3m上。

●後半だめだめ
次第に潮が澄んできてどんどん釣れる雰囲気がなくなっていく。メバルなどの餌取もけっこういるようで、あまりコマセを振ることは出来ない状況である。が、常連氏の何人かは追加コマセを取に来ていたので、こういう状況でもコマセを振るのが本当なのかもしれない。

日が高くなるにつれ、小型の平ソーダが食うようになってきた。これも仕掛けが落ちないほどではないのでまだよかったが。

結局この真鯛狙いかワラサ狙いか中途半端な仕掛けがいけなかったのか、この後はイサキを一尾追加するにとどまり、「反応も出ないようなので終わりにしましょう」という船長の合図で13時に終了となった。

<釣果>
ワラサ 2.8kg 1尾
イサキ 23センチ 2尾
平ソーダ 数尾

期待通りには行かないのが釣りというものであることは分かっているが、型を見れただけに今シーズン初挑戦のワラサ釣りは良しとしようと思う。

今後は更に本格化するであろうから、あと数回神子元のワラサにはチャレンジしようと思う。


釣行記集へ